ホテル・イルパラッツオ・・・89年12月オープンのデザインホテル。もろにバブル全盛期の企画(爆)。開業当時はそりゃあ華々しく、基本設計、アルドロッシ、インテリヤデザインには当時引っ張りダコだった倉俣史郎、内田繁その他イタリヤンデザイナーさんたちをスペースごとに起用。館内にテーマ別に設けたバーが4つ存在したうえに地下に壮大なスケールのディスコ(懐)・・・という、まあ開業前から不良債権となるのが目に見えていた(爆)存在だったわけですが、初期投資60億円を投じて造り上げたそのウツワだけでも拝んでおかねば、と考えて出向いてみますた。
はじめての街歩きをおこなうときにはやはりガーミン君の登場です。地下鉄の車内、や駅構内などではさすがに役に立ちませんが、地上に出てしまえば無敵!歩行速度や到達時刻まで表示されてしまうのでモンクなしっす。ま、そんなの知ってどうする、っつうのもありますが(爆)。
さぞかし華やかだったはずの開業当時を偲ばせる空気はまだ漂っているな、とは思いましたが、いかんせん客層がアレですよ(爆)。ウツワだけわすごかったが客がついてゆかない(ゆけない)だけのバブルの遺産。4つあったはずのバーは見る影もなく、できればマティーニでも、と期待して出向いたのですが、まあ同価格で博多ラーメンでも食したほうが、と思わせる フンイキは、こちらもそろそろ終わるか、という感じ。開業当時は北海道の小樽にもたしか同じグループの経営で「小樽ホテル」という徹底したデザイナー建築+ネオクラシックをうたった旧拓殖銀行の店舗をそのままホテル化した、という物件がありましたが、当時からはオーナーが2度くらいは変わった挙句、2段ベッド装備の(抜腰)ビジホというのかファミリーホテル(一部意味不明)にまで落ちている。部屋ごとに違うデザイナーを起用して「アートホテル元年」として当時のブルータス(懐)で特集まで組まれたこの「小樽ホテル」は長らく私のアコガレでしたが、見る影もございません。ハゲタカ以前、以後の不良債権処理をすべて経験したうえでまだ存在しているこれらバブルの遺産をデフレ不況真っ盛りの今、当時の10分の1程度の予算でめぐってみるのも悪くないのかも。
イルパラッツォHPによれば1000円からのプレフィクスランチが楽しめる、となっていますが、開業当時を知る客にとってみれば単に「安いっ」とわ映らないはず。別ものと見るのもありですが、成れの果て、ととらえて引き続き楽しむ、に一票。
簡単には取り壊せないウツワなだけに華々しかった80年代の空気を楽しむのには好適な物件とみました。宿泊料金も当時の半分以下ですぜ。ゆくゆくは「バブル・ミュージアム」のコンセプトで、ボディコンを着せたマネキンややはり80年代のフェラーリに当時の値札でも張っていただいて「バブル秘宝館(爆)」として再出発してみるのわどうか、と(爆死)。
画像はイルパラ近辺にあるキャナルシティ・・・回遊型のショッピングモール・・・てのわわかるのですが、福岡わそんなにトーキョーになりたいのか、と。九州らしさゼロの都会モードは個性もゼロ。一流ブランド買うのはいまやディスカウントショップなんですって(爆)。いっそアウトレットモールに施設一括丸投げして再出発すれば売り上げ5倍増とみた(違)。