嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

秋深し まだまだあったっ! 今度は寺からおっしゃんが(爆)

2017-10-23 13:19:58 | 秋の夜長のすごしかた

ギャハハ〜、画像は東大寺大仏殿。うちの菩提寺とはまったく関係ございません(爆)。

ところで私たちが和尚さまを「おっしゃん」と呼ぶ時には、そこはかとない愛称と申しますか、じゃっかんの敬意と親しみを込めて呼ぶ場合です。でない場合は、〇〇ボウズとか〇〇〇〇ボーズなどと呼んだりもいたしますね(爆)。

そのおっしゃんも、私が知る限りいつの間にやら3代目。そのおっしゃんが、秋も深まろうか、という頃に袈裟を着て正装の上ご訪問ですよ。ナニこれ?なんだか悪い予感が〜。

振り返ってみますと、この3代目がうちに来たのはここ30年で初めて!こりゃあ余程のことだな、というわけで、ものすごい違和感とキンチョーを感じつつ、お話を伺いますと、

菩提寺の本堂の老朽化がいちぢるしく、ここまで先延ばしにしてきたが、いい加減に限界なので50万円寄進せよ、とのご託宣でございます(驚愕ののち抜腰)。

ヌホー、火災報知器さわぎのあとにこれかよ、といってまったくたまげるわけですが、他ならぬおっしゃん直々にやってきてのご依頼でございます。無下には扱えない。置いていかれた資料を眺めてみますと、確かに本堂の傷みぶりは限界を超えている。どうしてこうなるまで放っておいたかな、というくらいです。

過日、檀家一堂を集めた「説明会」にも一族を代表して行ってまいりましたが、まあ新築を考えるのは無理もない、というところです。

画像は、善光寺。毒々しいライトアップなどされて、寺の雰囲気ぶちこわし、と私は思うのですが、観光スポットとしても今や重要な拠点ですからして、経済効果に押された部分もあるのでしょう。寺も経営あってこそですからね。

檀家一堂が数百年ぶりに会したのでわないか、と思われる説明会では、いつの間ににやら建立委員会が立ち上げられており、委員総数30名。お歴々といいたいところですけれど(爆)、それわどうか(更爆)。まあね〜、ど田舎のおっちゃんたちがなんとも興味深い吹き出しそうになる柄のネクタイを締めて(爆)居並んでおられます。

ほとんどが初めて見るお顔ばかりでしたけれど、寺の檀家の集まりなんてこの程度のものです。

案の定、一律50万円の寄進、というあたりに審議が集中していて、議論白熱。

檀家サイドとしては、代々の墓が寺の敷地にある以上、おっしゃんには供養していただく立場。今後も死人が出る限り(そういうことですよね)寄進は断れないし、寺の維持に協力するのは檀家として当たり前のことです。

実際の議論は、金額の根拠を示してみろ、だとかとてもぢゃないが払えない、だとかいうのが続出して紛糾しておりますぜ。

一方の建立委員会サイドは、どこか及び腰と見ました。これ致命的。

そりゃあそうです。就任以来、おっしゃんがいきなりやってきて50万円の寄進、てのはどう考えてもハードルたけーわ、と考えているうちに檀家総会は終了いたしました。

寺サイドでは、建立のあかつきには銘板に寄進金額を明記してぶっ建てる、というのですがこれだと「寄進」ではなく、ただの「支払い」になりかねないわけで、ここにカチーンときてしまった私は、当然、無条件に50万円払う気はございません。

今後は親類一同と協議のうえ、寺サイドとお話し合いと参りましょう(さいきん得意だし)。

というわけで、秋深し。このぶんだとまだまだあるぞ〜(爆)。

 

 

 


秋深し 消防署からのお電話

2017-10-23 09:02:52 | 秋の夜長のすごしかた

さて、今回の消防法改正では、従来300㎡以上の旅館等に設置すること、となっていた自動火災報知器を「すべての」就寝をともなう旅館等の施設に義務付ける、というものです。

消防署に出向いてみますと、ガラーンとした寂しげなオフィスに5、6名の所員さんがいて、必死にディスプレイに向かっておられますた。

報知器について相談したい旨を伝えますと、所員さん2名が出てきて、なにやら低姿勢。

あれ、どうしたんだろう、お役所ならではの高圧的な態度などは微塵もなく、はてなと思ってお話を進めてまいりますと、どうやらこの法令の改正後の周知活動が遅れていて、こんかい全宿泊施設に設置が義務化された=防災設備の設置に半端ではないお金がかかるというアナウンスがされておらず、来年3月までに申し訳ないが、

設置してちょうだいな、というのがいちばんの目的。

今回の立ち入り検査、というのもそれらを周知させるのが目的である由。

つまり今回のこの法改正で対応しなければならないのは、どちらかというとすでに一連の防災設備設置済みのうちのような施設ではなく、開業まもない民泊や、すっぴんのままここまで来ちゃった300平米以下の施設だったというわけです。

あんだよ〜、慌てるぢゃねえか、とはおくびにも出さず、ひたすら神妙にお話を聞いてまいりましたが、世間話の中でやはり一から装備を整えるとなると莫大な金額になる上に、今年度中の設置つまり数ヶ月中の投資が義務付けられてしまった、てのはやはりハードルが高く、少ない人数で進めてゆくのはかなり大変らしい。

事情がわかったところで、それではうちの場合は小規模施設に認定されるのかどうか、というあたりを図面を広げて聞いてみましたが、図面上はなんとおっけい!現地確認を後日行った上で、認定いたしましょう、ということになりました(祝)。

フエ〜、よかった!消火器についてはなるべく現状あるもので対応したいところなのですが、実は旧型のゲージが装備されていないタイプで、これだけは買い換え。まあね、ことが起きてからでは意味がない、というわけで全て新品に買い替えますた。

火災報知器に関しては、無線式のものを装備する予定ですが、これも指導書が届いてから、整備計画を提出して、というのんびりした流れっす。

というわけで、この件一件落着っ!

ちなみにうちの親父は東京消防庁OB。たしか私ら夫婦の仲人さんは消防庁から某東京周辺都市の市長になったお方でございます(爆)。

以前に父の消防庁時代のお友達が大挙して泊まりに来たことがあったのですが、チェックアウト後に部屋に伺ってびっくり!すべてのお部屋のバスタブに水が張ってあった、というね。

ううむ、初期消火に備えた、というわけか〜、といって一同腰を抜かしたことでございました。

みなさまも、これから寒くなって、暖房器具などを使い始める時期でございます。火の元にはくれぐれもご用心でございますよ〜。


秋深し 次はそうくるか 消防署からのお電話

2017-10-22 10:57:29 | 秋の夜長のすごしかた

秋深し、と言いたいところですが、なに?この長雨?南岸にべったりと前線がはりついちゃって、まるで梅雨のよう。

ううむ、一年で一番気持ちの良いはずのこの時期にこの天気かぁ〜、ンマそれもまたよきかな、などといって、のんびりしていたのですが、そんな私には次の試練が訪れたのでしたぁ〜(今度はなあに)。

とある日の午後。地元消防署からの電話があり、来月、防災設備の点検に立ち入り検査をおこなうからよろしくね〜、というものです(脱力)。

チャハハ〜、防災設備、ってことは火災報知器をはじめとする、一連の金食い虫 大切な備品のことっす(爆)。

当ホテルにももちろん備わっておりますけれど、見れば使用期限(じつは消火器の使用期限は意味を持ちません)をとっくに過ぎてしまった消火器やら、一度も作動したことがない(そりゃそうだ)火災報知器ですよ。電源だけは入っているが、いざテストされたら怪しいなんてえもんぢゃない(涙)。

ううむ、こりゃあまーた一波乱あるな、というわけで消防法をはじめ色々と紐解く中で、重大な発見がございました!

端的に申しますと、旅館ホテルのカテゴリーが細分化されて、小規模施設という新しいワクが設定されているのです。延べ床面積300㎡以下のものに適用。

いうまでもなく、これ民泊やら、最近とみに増えてきた老人福祉施設の影響。

行政が民泊事業の普及を奨励して推進する一方、以前の宿泊施設のカテゴライズのままではイッパン民家や同規模の福祉施設にも通常のホテル並みの防災設備を備えなければならないことになってしまい、現実的でないというわけです。

わかりやすくいえば、小規模施設ではよりお安い防災設備を備えることが許されることになった、という意味です。

てやんでえ、防災設備なんて高額な方がいいに決まってるぢゃねえかというのは正論ですが、現実味を帯びないのです。やたらと家の間仕切りが多いだけでミンパク始めちゃった、フツーの民家にだあれが300万円の火災報知器を備えたがる、というのでしょう。だったらリフォームしますよねえ。

さて、うちの話。

ホテル開業当時の図面を文字通り「発掘」して、にらめっこすること数日で、どうやら宿泊棟に限れば延べ床面積300平米以内であることがわかり、これですとお話し次第では、「アコガレの」小規模施設に認定されるのも夢ではありません。ここは踏ん張りどころです。

じつに延べ床面積300㎡以上の一般のホテル扱いですと自動火災報知器と呼ばれる従来のものを備えつけざるを得ず、お見積もり200万円を超えるところが、小規模施設に許される無線を用いた相互に通信するタイプでしたら、高くても20万円でカタがついちゃうのです。この差はでかい。

ううむ、こうなりゃあ、あれやこれやと悩んでいる私ではありません。立ち入り検査の期日まであとまだ30日もあるのですが、なもの待っちゃあいられねえ(爆)。矢も盾もたまらず、消防署に乗り込みますた(爆)。

詳細後日。

 

 

 

 

 


妻有(つまり)エリアに遊ぶ

2017-10-02 08:54:40 | ももちゃんの遠足

新潟、それも豪雪地帯といわれるエリアの県道は立派なつくりです。

今日お邪魔した、妻有という新潟県十日町に近いところでは除雪した雪が5mもの壁になって、両側に立ちはだかる関係で道幅がそのぶん広くとられており、今の季節にはご覧のような山越えのただの県道ですら、なんとかスカイラインのよう(爆)。

おまけに交通量はほぼありませんから、ボクスターあたりでは全開で楽しめます。そいつが延々30kmは続いちゃう(狂喜)。こういう条件が整ったワインディングは長野ではほんとうにエリア限定。タイミングを選んでも滅多にお目にかかれない。

というわけで、10年前にたまたま出向いた時にこの事実に気がついてからこちら、時間がある時にはつい出向いてしまうわけですが、道がよいうえに松之山温泉に代表されるような特徴のある温泉がそこら中から湧き出しているのが、またたまりません。

今日は、飯山からR117をたどってこのエリアに入り、楽しい(爆)山越えをして、R17側に出て、塩沢という町にあるこちら

に寄らせていただきますた。知る人ぞ知る、の魚沼の銘酒ですけれど、そこの「ひやおろし」目当て。この季節のお楽しみ、というわけです。

ひやおろしは冬に仕込んで火入れしないまま瓶詰めされたものを熟成させて、秋口に出荷される熟成酒。

酸味があって、食事に合うワインのようなお酒っす。みなさま、オススメですよー