嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2017 John Lobb Jodhpur in Plum Museum Calfがそだってきた模様

2017-12-12 09:52:51 | 履き道楽

画像は、泣く子も黙る(うそ)Jodhpur 2 Plum Museum Calf。もちろんバイリクエストカラー。入手からは早いもので、すでに6年が経過いたしました。かかとのゴムも1度張り替えて、その頃から馴染みがググッと進んだ結果、ぜんたいに良い感じに仕上がってまいりました。

こんかいの長湯ツアーにも連れ出して、6日間朝から晩まで履き続けてしまったので、労っておきます(汗)。

たしか、4年前のロンドン詣での折にも雨の中、1週間ぶっ続けで履き続けたものですが、どうってことない。このあたりイギリス靴の面目躍如でして、イタリヤ靴では決してこうはまいりません(きつぱり)。

一番の特徴は、このどうやっても隠せない(かくしてどうする)革の素材感。そこを強調したくて(爆)、お手入れにあたっては、あえてマットな感じを心がけているのですが、どうやってもツヤが出まくりです(汗)。

ジョンロブのプラムは、バーガンディのバリエーション。ミュージアムカーフはまだらな感じが売りですから、できるだけ着色せずに、むしろ色あせを楽しむ感じで育てるかな、と入手当時は夢想したものですが、いかがでしょう?

お手入れはそれこそ月一。と言っても履くのが冬限定ですからして、数えるほどですけれど、基本丈夫な素材と見えて、運転やら何やらで傷めつけられている割には新品時と状態は変わりません。どころかむしろ良い。

このあたりは同時に買った、Deauvelleさまと同様ですが、あちらはスエード素材なので、このような成長ぶりはうかがえません。

キズや剥がれもそこかしこに散見されますが、サフィールのエルメスレッドで補修してやると、すぐに見えなくなって、補色もされるので画像のような色合いに成長いたしました。

今後もあと20年ほどはこのままいけるか、と期待しているのですが、さて。

 

 


加齢なる遠足(爆)湯治2017−3 大分〜熊本の味わい

2017-12-11 10:59:21 | 加齢なる遠足(爆)

どかーん!画像は、大分県日田市街にある豆田界隈にあるうなぎ屋さんのせいろ蒸し。木の枠にご飯を盛ってその上に焼き上げたうなぎの蒲焼とタレをぶっかけたものを、高温の蒸気で蒸した九州スタイルといえるうなぎの供しかたです。

蒸気で蒸されるうちにうなぎから滲み出た旨味がご飯にまわって他ではない味わいがタマランチ会長!

お店の人によれば、山口以西の食べ方だそうで、私のキヲクでは本吉屋という飴屋が考案したのがオリジナルだったと思います。

湧田山の麓の湯けむり茶屋でも食べられるのですが、あの噴気で蒸されたうなぎもまた最高!九州でしたら、どこで食べてもまず間違いのないメニューと言えるでしょう。

ところで、大分、熊本界隈の食堂のメニューはほぼ画一的なものです。どこに行ってもとり天とだご汁といううどんとお野菜たっぷりのお味噌汁にはじまり、地鶏、豊後牛、そして熊本に入った途端に馬刺しが加わってだいたいのメニューが構成されております。

阿蘇界隈では例外なく赤牛丼というゴーカイな丼ぶりも見かけました。

これらの味の決め手は九州特有の出汁醤油。

別府にあるフジヨシ醤油に代表されるだし入りと、フンドーキンゴールデン紫(ものすごいネーミングですがベストセラーっす)のような「サッカリン」入りとありますが、いずれにしろ極甘の濃口醤油です。

はっきりいってクセになる味わいで、地鶏丼などはおそらくこの醤油主体に味付けされていることが多く、濃いめの味に落ち着きます。

うなぎのタレも当然これベース。うなぎのアブラや牛肉の濃厚なアブラとのマッチング、さらに馬刺しにも好適で、それぞれ思い切りポテンシャルを発揮してくれるので、おいまつえんでもここ15年ほどは欠かせない味付けです。

夏の定番、ガーリックライスの味付けにこれを持ってきますとまた独特な仕上がりで秀逸。

阿蘇内牧では、「がね政」という料理屋でこの味付けを味わったのちにお風呂にはいるという極上の体験もいたしました。

ここのお風呂がまた最高。笹濁りの薄いグリーンにそこはかとない金気と若干の硫黄臭がきて、もうクラクラです(爆)。

温度も低めの適温で、まったく浴槽から上がるのに勇気がいる始末。

お店の方に教えてもらった、近所の馬刺し屋であえて赤身を仕入れて、パノラミックな道を長湯まで超高速移動、と。本当に夢のようなひと時を味わってまいりました。

加齢なる遠足 湯治2017はこれにておしまい。

加齢なる遠足は、このあと年明け早々にロンドンパリの珍道中に続きます。乞うご期待(って、しねえから)。


加齢なる遠足(爆)湯治2017−2 大分県道30号線でベンキョーさせていただく

2017-12-10 20:00:11 | 加齢なる遠足(爆)

さて、今回の相棒は日産NOTEくん。FFのCVTに1200ccエンジン搭載の、ごく当たり前のレンタカーでございます。距離40000kmほどのよくある一台。

ですが、こいつが侮れなかった。若干空気圧をいじらせていただいた以外は、ほぼ満足。長めのホイールベースからくる安定感と、どうやってもシャーシが勝るエンジンをCVTで、となればかったるいでしょうよ、と案じたそこのアナタ、九州のイナカの県道ドライブをオススメいたします。

本州にはまずありえないまばらな感じが秀逸。

例えば、これ。瀬の本と呼ばれる山岳エリアですけれど、こんな感じが普通。信号がほとんどないうえに、交通量もまばら。道幅もご覧のように必要十分ですから、自ずと他人に言えない速度が出てしまいます(運転はマナーを守って安全に)。

や、別に飛ばそうと思って踏んでいるわけではなく、前走車と同等のペースを維持していると、いつの間にかそんな速度に到達してしまう、というだけのことです。

ケーサツいねえのかよ、と心配になるのですが郊外ではほぼ見かけませんでした。

景色もこの通り、遠くまで見通しがきく、どころではないパノラミックと表現するべきな壮大なやつが次々に現れては消えてゆきます。北海道でもこのまばらさとダイナミズムは期待できますが、いかんせん冬にしかこのようなお休みをいただけない私にはそもそもムリ。

こんなところを床まで踏みながら進んでも前走車はどんどん見えなくなるんですから、おったまげるほかありません。普段はトロく感じてしまうCVTですが、操り方を考えながらやりますとリニアな感じが出てきて、こりゃなかなか楽しいぢゃないかっ!

お天気もほぼ毎日、晴天。寒気だけはすごくて、九州としては例外的でしたが案の定、初雪に遭遇いたしました。

九重界隈で、夜間に降雪に見舞われたエリアに踏み込んでしまい、あわやというシーンもございましたが、下りにさしかかる前に踏みとどまって、難を逃れました。九州のレンタカーには基本スタッドレスなど装備されておりませんから、こういう場面では戻る勇気が必要っす。

路面まっしろけなのに、駐車場に避難して、どうするか考えていたみなさまはご無事だったでしょうか?

対向車のみなさまのコーナリングの様子を眺めますと、いろいろなことがわかると思うのですが、ここもすごかった!インギリギリの白線にタイアが乗るかどうかのラインでフルロールで立ち上がってくるピンクのKがいるぜ、といってドライバーを見ると70代と思しきおばあさまだったりして、もう仰け反るしかない!

普段から、荷重がどうのタイアのコンディションがどうの、と騒いでいた自分てなんだったの、と(爆)。

いやあ、本当にすげえ!九州の県道とドライバーさま達。地元のクルマが後ろについたらまあ譲った方がお利口。煽られたりはもちろんしませんけれど、道を知らないうちはそれがマナーっしょ。

いやあ、一年ぶんアクセル開けさせてもらいました(ウソ)。比較的まばらと思える長野のイナカから出向いたこの私ですが、大分で味わったあのまばらさの後の地元の路上では、非常に窮屈に感じられてしまう今日この頃でございます。

基本、運転てのはいかに我慢するかだよなあ、とぼんやり考えていたのですが、九州では違いました。

まあね、どちらがどうではありませんけれど、なんか羨ましいなあ〜。九州の県道だけを味わいに出向いてみても良いかも、とそう思えるくらいに気持ちいいんですよ、いや本当に。

 

 


加齢なる遠足(爆)湯治2017−1 またしても長湯温泉へ

2017-12-10 18:02:30 | 加齢なる遠足(爆)

画像は、別府湾の絶景。例によって貯めたマイルで九州にわたり、晴天にも恵まれちゃって極上の休日を満喫してまいりますた!レンタカーでの総走行距離なんと6日間で1200km超!!私の入れ込みようも半端ではないのがわかるってもんです(ばかと呼んでください)。

 

別府には、各種の泉源がそろっていて、まったくどこに入ろうか迷うわけですが、なあにどこに入ってもそこは別府のお風呂。一定のレベルが保たれているので心配いりません。ですからお風呂の設えだとか、混んでいるか空いているかで印象が決まることも多いです。が、普段はチョー人気のお風呂も12月の月はじめの日曜日だとなればガラすきも良いところ。

夢幻の里という、地表から湧き出る水蒸気ガスを沢水に溶かし込んで造成された、という別府でも特にめずらしいオフロに浸かりました。

こちらは、九州に特有の家族風呂主体の日帰り温泉ですが、当然大浴場もついており、むしろそちらの方が空いている、ときているので迷わず入ります。早速、山口からやってきた、という温泉好きのおじさんに捕まってしまい、ああだこうだと温泉談義をするうちに、これから移動する長湯温泉のマストをご教示いただきました。

個人目線のこういう情報こそが、一番効くわけでして、温泉の効能よりもありがたかったりいたします(爆)。

長湯に移動しますと、すでに夕暮れ。

はや10年も通い続けている、図書館つきの変わったお宿にご到着。

敷地内にあえて風呂を付属させず、長湯にいくつもある外来可能な温泉をとことんあじわってちょうだいな、というコンセプトやよし!それぞれ違う造りの離れを1棟貸しで宿泊できるのですが、料金がリーズナブルな上にオサレなのでオススメです。

シーズンには特に予約困難な宿としても有名。

対岸の大丸旅館のお風呂には無料で、これは去年の画像ですがw、今年入っても全く同じ風景が広がります。泉質も変わらず極上。飲泉可能なものが、画像に見えている芹川にかけ流されているのを眺めるのがまた極上でして、だし入りのサイダーといった趣ですが、これ飲んでると体調が目に見えて変わるのがわかります。

 

有名なこちらのキョーレツな炭酸泉にも100円で入湯です。期間中に何度か出向いてみましたが、全国的に有名なお風呂のわりに浴槽全て貸切状態(w。全国的な低温傾向のせいなのかな?いずれにしてもラッキーっす。夏などに訪れようものなら、押すな押すなの浴槽が、ですよ。

食事もこの界隈に数軒ある敷居が低いわりに味のレベルが高いお店がすでに発掘済みですから心配いりません。

また、付近には竹田湧水群と呼ばれる、名水がそこかしこから湧いており、それらで醸した麦焼酎がまた絶品ときています。お湯だけではなく、水までもというわけです。

極上の地鶏と一緒にぐびっとな、の図でございますが、スピリッツ系に特有の頭スッキリ、足元グラグラ(爆)な酔い心地もまた良しでございます。

というわけで満足して部屋に戻り、しこたま買い込んだビールをさらに飲んで、アマゾンプライム動画ざんまい(旅先でもやってんのかよ)をしているうちに夜が更けてくるのですが、そこは旅先。

なんと言っても私にとりましては年に1度あるかないかの長期休暇=湯治ですからして、再び対岸のお風呂に浸かって、部屋に戻ってはビール、の無限ループが繰り広げられるのでした、嗚呼!