嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 2015-8 旅の終わりに

2015-02-25 09:17:22 | 加齢なる遠足(爆)

連綿と綴ってまいりました、ロンドン一人旅でしたが、クツ中心に展開する予定が、パブの予想外の居心地の良さにやられて入り浸り(爆)。観光などとはお世辞にも言えない偏った街歩きで、はなはだ中途半端におわってしまいましたが、個人的には大満足でした。

加齢なる遠足、のタイトル通り、体力の衰えとともに年齢を知ることにもなるわけで、それもまたたのしからずや、でございますよ(爆)。

肝心のJohn Lobb Londonでは、どうにもレートが悪くて、それでも国内からの手配をおこなうのよりは、すばらしくお買い得感があるのですが、びっくりするほどでもありません。

けれども、ここでjohn lobb londonの顧客リストに名前が載るのは大きい。ということで一足注文してきてしまいました。先日書いた記事の通り、帰国の翌日に春節中華向けのバイリクエストフェア開催(!)という、なんとも皮肉なニュースもあったのですが、このあたりもまた思い出、ということで(苦々しいほうのやつですけどね~)。まっ、ちまちま勘定してみたところでしゃーない。想ひ出はpricelessということでしょうか(血涙)。

戻りのロンドンヒースロー=LHRのANAラウンジは、ユナイテッド航空のラウンジと共用。

ターミナルの入り口から徒歩20分強、という恐ろしいほどの遠さですが、これまた恐ろしいほどの居心地の良さを誇ります(爆)。こんかいの旅でもさまざまな美味しいものに巡り合えたのですが、ここのラウンジもまたよし。立派なバーカウンターがあって、なんでも好き放題だ(違いますから)、というので、パーテンダーさんとロンドン談義でひとしきり盛り上がったのはいうまでもございません。話し疲れて、ソファーに退いた後も、もっと飲みなさいよ、といって画像のようになみなみと注いでくださる!ううむ、このたびのピークだったのかもしれません(爆)。

ちなみにアワはLaurant Perrier。お得意のパブで頼んだら、£10バイザグラス、はふんだくられるはずのものですからして、今回のラウンジ分で、john lobb のバイリクエスト分取り返しているのではないか、と(問題違)

ラウンジにはブッフェもあって、これがまた良い。サラダから、前菜、主食からデザートまで、世界各国の美味を揃えてみました、というわけで、非常に楽しめます。もうね、ここで暮らそうか、と(なわけないから)。こういうところで、この状況で上品に振舞う、ってのがほんものの紳士、というものでしょうが、そうもゆかず。ああ、ビンポー人はいやだねえ~(しみじみ)。

また行きたいか、と訊かれれば、それはもちろん、とお答えいたしますが、為替レートを気にせずに遊べるくらいな身分にならないと(一生無理でしょうなあ)、と。

読者のみなさま、ここまでのおつきあい、まことにありがとうございました。名物、加齢なる遠足は、この先しばらくは国内を彷徨いますが(爆)、ロンドンには今回のたびでふたたび出向く理由ができましたので、再訪する予定。どうぞお楽しみに!

 

ももちゃんにもお土産を買ってまいりますた。ロンドン中心部には、ニッポンのコンビニ並みの密度でスーパーがあって、そのうちの一軒で買った、イギリス猫向けキャットフード。これがももちゃん、大のお気に入りとなってしまい、あれはもうないのか、と言ってまいにち文句を言われております。

 


加齢なる遠足 2015-7 Saville Row

2015-02-25 09:02:04 | 加齢なる遠足(爆)

せっかくロンドンに出向いたのですから、いちどはお参りしておかないと、というわけでこちらへも寄ってみますた。できれば、ジャケットでも仕立てて、と行きたいところですがそれはまたの機会に、ということで(汗)。

200m位の通りに、名だたる有名店がずらりと立ち並んでいます。

建物の半地下がワーキングルームになっていて、そこで針仕事をしているのを眺めることができるのですが、一針いくら、という感じで重みがありそう。僕には縁のない世界ですが、店員の服装やディスプレイを眺めますと、どうやらここにもタイトフィットの流れが押し寄せているようで、これでいいのか~、と考え込んでしまいました。

だいたい50代に突入する頃から、それまではニッポンでいうA体やY体とよぶ標準体型だったものが、A体、B体、AB体という肥満体型に推移してゆくのが自然な流れ。紳士の皆様は意識してこの流れに抗おうとするのですが、まあ各国の国会中継などを見ておりますとこの流れが主流。サヴィルローの主要顧客だって例外ではないはずなので、そこへタイトフィットのスーツを持ってきてもねえ、と思うのですが、このあたりはお店にでも入って議論すればよかったか、と後悔しきり。

でも、仕立てる気もないのに寄ってもなあ、と腰が引けてしまうのでした。なんといっても1着100万円クラスですしね~(とほひめ)。


加齢なる遠足 2015-6 Jack Sheppard London

2015-02-25 08:35:44 | 加齢なる遠足(爆)

ロンドンには、街のそこかしこにメンズショップがあって、それなりに盛業中。だとおもわれますが、現実にはわかりません。世界的にファストファッションの波が押し寄せているのはロンドンでも例外ではなく、安価なプロダクツを短いサイクルで使い捨てにしてゆく、というアメリカ発祥の服飾マナーはヨーロッパでも確実に浸透しているな、というのがロンドンでも感じられました。

そういうなかでも、ロンドンのメンズショップ密度は高い。他の街に比べてもダントツだろうなあ、と思うのですが、いかがでしょうか?

ご覧ください。このブーツ!トリッカーズとのコラボレーションものだ、というのですが、特に右端のチョコオンミントカラーが秀逸。じつは、前日、Covent Gardenに向かっている途中に、ウィンドウ越しに見て衝撃を受けていたのですが、koshinyaさんのおつかいの関係で、気持ちが焦っており、また再訪しようと考えて、その場をあとにしたのは良いのですが、それっきり場所のキヲクが曖昧になってしまい、なかなかたどり着けない、というね~。

コットンツイルとレザーソールの組み合わせに、なんともいえない造形のバックルが組み合わされていて、どこか貴族的な佇まい。コットン部分のドレープが効いているのでしょう。一目見た瞬間にデンキがはしってしまい、すごいと思ったのですが、後日再訪して、ショップの方とお話ししつつ自分でも履いてみますと、やはり浮く。

そりゃあそうです。どうやらこちらのJack Sheppardは、1724年創業のセレクトショップ(!)。私のコートを褒めてくださったので、サーティーズスタイルが好きなもので、とお答えしたところが、はぁ、手前どもでは18、19、20世紀と3回サーティーズを経験しておりますが、そのうちのどれのことでしょう?といって、返されました(爆)。

ドヒャ~。こりゃあ、かなわないっす。どうやら、オサレなロンドナーむけ、あるいは貴族向けのセレクトショップなのかな?それにしても1724年ですよ。

ちなみにショップの改装パーティーには、ヴィヴィアンウエストウッドをはじめ、ロンドンセレブが詰めかけておられたそうで、なんともロンドンぽいお店なのでした。陳列されている服も基本は古めかしいスタイルなのですが、どこかポップで、アヴァンギャルドなスパイスが効いています。なんかものすごいお店でした。

トリッカーズとのコラボブーツはGBP550。本当は欲しかったのですが、John Lobbでもバイリクエストを行うことを考えるとすでに予算オーバーしております。円ポンドレートが悪すぎですね。悩みどころですが、なに次に来てもお店には並んでいるとみました。


加齢なる遠足 2015-5 Barkley Cycle Hire

2015-02-22 17:52:09 | 加齢なる遠足(爆)

ロンドン中心部には、画像のようなレンタサイクルの拠点が無数にあって、非常に重宝。あまりにもたくさん拠点があるので、使ってみたくなりまして、乗ってみますた。

クレジットカードで£2のデポジットさえ行えば、30分無料で次の拠点まで移動。代金がかからないうちに、5分間のリセット時間を利用して、こんどは徒歩で次の拠点まで移動。また借り出して30分サイクリング。というのが私の計画で、実際にそうしていたのですが、ロンドン中心部の街路は思いのほか狭く、バスとトラックばかりなので、まあ~大変。トラックにまみれての右折もコワイし、だいいち頑張って走らないと、渋滞の元凶になってしまいます。

なんどもロンドンバスに挟まれてしまい、景色を楽しむどころぢゃない(涙)。というわけで、ほんの2時間ほどであきらめますた(爆)。

自転車にはロックがなく、一度借り出したら、お店に寄ることもできませんし、パブでビール、ってのはいかにもマズイ(そりゃそうだ)。なわけで、自分には合わず断念、というわけですが、チャリ好きにはよいかも。エリア限定で、どちらかといえば中心部を離れて少しまばらなエリアだとはまるかもしれません。

 


加齢なる遠足 ロンドン2015-4 John Lobb London

2015-02-22 09:35:11 | 加齢なる遠足(爆)

さて、いよいよjohn lobb londonへと乗り込みます。ちなみに、ロンドン中をこれだけ徘徊していても、ジョンロブを履いている人を見かけたのは店内のみ(爆)。それでもすれちがったり、地下鉄の中で観察いたしますと、みなさま、手入れの良いイギリス靴を履いておられます。さすが、と言いたいところですが、割合でゆくと観光客が圧倒的に多いので、場所によってはシューマイやギョーザもみかけます(爆)。東京の街中の方がよほどオサレかも。

画像は、なんとdeauvilleのplum museum calf。いうまでもなく、バイリクエストものですが、非常にオサレ。でもmidnight suede  には負けるわな、と。またしても勝った、と思いました(ばか)。

店内は奥行きが非常に広く、間口からは想像もつかない立派な造りで、非常に綺麗なお店です。お水やコーヒーもすすめていただけるのですが、内心ここは泡だろうアワッ、もってこんか~い、と言いたいのをこらえるのに必死でございました。サンジェルマンの店に行ったら、もしかして出てくるかもね?

ちなみにベルルッティの並木通り店ではしっかりグループ内のMoet et Chandonをいただいたことがあります。

 

レザーのソファーに陣取って、他のお客様も一切いない中、店員3人を向こうに回してクツ談義などしておりますと、私の履き道楽もようやくここまできたか、と感慨にふけらないわけにゃあまいりませんて(爆)。最初はお一人だったのですが、なんか面白そうなのが来ているぞ、というわけでみなさまぞろぞろ出てきてしまいますた(汗)。うう~、今にして思えば、本当によい鴨だったわけですけどね~(血涙)。

こと、john lobb の各モデルの話になりますと、さすがにみなさまアツい!が、こちらも決してヒケはとりませんから、盛り上がるなんてえもんぢゃないっす。

ちなみに、マネージャー格の老練の紳士の英語は非常に難解で、助詞や助動詞が多く、聞いたこともないいいまわしばかりで、聞き取りに苦労したのですが、40代と思しき店員さんたちとの会話は普通でした。後日再訪した折にでてきた20代の女性との会話はさらにスムーズだったので、おそらくロンドンでも世代ごとに話す英語の質が違ってきているのですねえ。良し悪しではなく、世代間でコトバが違うのは日本語も一緒ですもんね。

それぞれの店員がそれぞれの意見を持っている関係で非常に興味深く、いっそこのまま店に一泊しようか、とも思いましたが(メーワク)みなさまあくまで、業務中の接客をなさっているのにすぎない。気がつけば3時間ちかくも盛り上がってしまっています(爆)。あまり長くなっても申し訳なかったので、買わずに撤退してまいりました。

肝心の商談はバイリクエストを行う方向で、見えてくるものがあったので収穫が大きかったです。店員はよく物を知っており、なによりも商品に愛着を持っているのが良い!!

ご多聞に洩れずクルマや時計。あと、とうぜんですがファッションにも造詣が深い関係で、私もその全てが得意科目なこともあって(爆)、会話はエンドレス。

最終的にトクイチオートの話をしたのですが、理解されず(爆)。そりゃあそうでしょうなあ~(とほひめ)。タイアがホイールにはまってない、だのクルマはデンキだ、などぶってみたのですが、反応が面白かったです。乗ってくればよかったのか(そんなはずはないから)。うちのクルマのタイアは鳴かないし、といってもわかってもらえないんですよ(涙)。

画像は、なんとJermyn St.店のみで購入可能だ、というスペシャルモデル、Tyburn。一般にはまだあまり知られていないモデルですが、なんとイヤーモデル2010の復刻版で、2010が一枚皮で作られているのにたいして、こちらは数枚を貼り合わせてあるだけの違い。シェイプそのものは木型が#7000で同一なので当然ですが、酷似しており、エルメスデザインのあのバックルまでが同一ときています。2010のオーナーとしましては、なんでこんなの出すんだよ、というのが本音です。

いくらバイリクエストだといっても2010の超絶技巧=スキンステッチを量産しなければならない、となったら職人が嫌がるでしょうからね~。プレステージラインでしたから、お値段もそれなりか、と思ったらやっぱりそれなりでした(脱力)。名作と呼ばれたツインバックルズの伝統だけは受け継いでいますが、どこまでいっても2010を超えられない、という感じです。や、悪いってんぢゃないんですけどね。それでも今のレートですと2010のちょい安い程度。もう、ありえね~、って感じ。エルメスのバックルまで真似して欲しくなかった~(ねちねち)。

商談の中では、いままで散々悩んできたoxford captoeのモデル選定に明け暮れましたが、これこそがjohn lobb  の核心といっても良いくらいなゾーンですから、ギロンは白熱します。

画像で右側の3足が今回の私の候補。左端のブーツはコバの色がベージュで、少しスポーティな仕立てなのに注意、でございます。左端の2足はレッドミュージアムカーフという特別色ですが、ミュージアムカーフのレッドの靴を考えているのですが、といったら現物が出されてきたわけです。非常にクセの強い色の現物がサンプル帳でなく、靴の形ででてくる。このあたりがロンドンならでは、である、ということができると思います。こんな提案が出されてくるのも、ロンドンならでは。客の態度やセンスなどもきっちり見られているな、というのを強く感じました。

最有力候補はいうまでもなくcity と右端のstaffordですが、クラシックラインのcityにたいして、プレステージラインのstafford の単純な比較は非常に難易度が高くて、悩む悩む(歓喜にふるえる)。

そう、この瞬間を味わうためにはるばるアジヤの島国から12時間もかけて飛んできたのです。

滞在はまだ数日を残しているわけで、このような楽しい悩みなのですから、この場で早急に結論を出してしまうのもつまらない、と考えて、一旦お店を辞して、目についたパブにまたしても飛び込んでしまうのでした(やっぱりね)。

そうそう、お店を出がけに外を見たら、折悪しくロンドン名物の小雨が降り出していたので、やったぢゃん、とばかり、急遽

買ってしまいますた!!over shoesと呼ばれる、ラバー製の靴カバーですが、黒、茶色、そしてこのイエローとあったので、試着したのですが、やっぱこれっしょ、といって、イエローのやつを履いて帰ってきてしまいますた。国内ではそれこそリーガル一足分のお値段ですが、現地ではかろうじて許容範囲。VAT Refundも可能でしたから、良い買い物か?

 


加齢なる遠足 ロンドン2015-3 めずらしく観光に勤しんでみる

2015-02-22 07:15:26 | 加齢なる遠足(爆)

がーん、私のたびでは、観光のプライオリティはつねに低い位置にございます。人込みがあまり好きではないことと、レキシに疎いのが原因ですが、ことロンドンに参りましたからには、そんなことを言っていたのではソン!付け焼き刃に過ぎないのですが、行きの機中ではガイドブック片手にルート研究に熱中したのですが、実際にこれらの歴史的建造物や、市中のそこかしこにこれでもかとある、世界遺産を目にしますと、その迫力に圧倒されてしまい、2箇所も回ったらもう満腹状態(飽きるとはいってませんよ)。

あわててパブに避難する、の繰り返しでございました(またかよ!)。

画像の大英博物館は、なんと入館料無料な上に、写真撮影も自由。ただし、館内をくまなく見て回るのにはおそらくひと月あってもどうか、というくらいな内容の濃さを誇ります。常に人でごった返していると思いがちですが、どっこいテーマ別に細分化された展示室は、場所によっては貸切状態で楽しめてしまうのです。ううむ、飽きない。歴史に疎い私でも、ものすごいオーラに引き込まれて、佇むこと数知れず。いやあ、たまには良いものですのう。

パブでいい気分になったところでテムズ沿岸にも繰り出してみますた。ロシア人の団体や、中華にまみれて歩いていると、みんなつまらなそうにしているのが伝わってくるのですが、行きたいところへ自由に行けないせいだろうなあ~、と。パブでも寄れば、と言おうかと(余計なお世話だから)。

昼からヨイヨイな私は、テキトーに流しては、パブでcider。美味しそうなお店に寄っては、ちょいとつまむ。の繰り返しで、じつは歩くのもだんだん億劫になってまいります(ヲヒヲヒ)。イギリス料理は味付けがどうの、と言われるのはよく聞く評判ですが、なにそんなの観光ツアーに組み込まれた給食センターみたいなホテルやレストランでばかり食べてしまったせいですよ。ちゃんとメニューを読んで、雰囲気を検分して店えらびを行えば、そうそうハズレやしませんて。

画像のBlack & Blueは、ステーキハウス。リブアイをブルーに焼いてみよ、と言って注文をしましたが、ミゴトな仕事でございました。ラズベリーが香るソースも秀逸。赤ワイン進む進む(爆)。ここでは、履いてきたクツをほめられてしまい、テレそうになったのですが、いやあロンドンには靴を見に来たんですよ、と言って世間話に花が咲いてしまったのですた。ちなみにブルーというのはステーキの焼き加減でベリーレアのさらに生っぽいやつのこと。ブラックというのはオーブンを超高温にしてあって、そこへニクを安置すると炭化して真っ黒になる現象をいっているのでしょう。肉ヤキストの私にはぴーんときますた。後ろに写っているのがシャードというロンドン一の高層建築、だったかな(記憶が怪しいです)。

この日は非常にお天気も良く、地下鉄に乗ってしまうのがもったいないほどでしたから、Paddington のホテルに帰還するのにバスに乗ってみます。

ロンドン中心部にはconjestion chargeと呼ばれる渋滞対策と思われる通行料が課せられており、乗り入れには高額な別料金をふんだくられるシステムなおかげで、一般車は非常に少ないです。

超高級車ばかりが目につくのも実はこのせいで、超大金持ちがアストンやベントレーをころがしているのがせいぜいなわけ。あとは業務で乗り入れるトラックや配達バンがほとんど、そして路上のボリュームの大半を占めるのが例のロンドンバスです。

網羅されていないエリアはほぼない、と言える路線の多さと、同じ方向に向かうバスがせいぜい5分おきにやってくるので、びっくりするのですが、慣れると当たり前に思えちゃうから不思議。地下鉄ですと、地上の入り口から乗車まで早くても10分近くかかっちゃうことを考えれば、ムダも少ないはず。それに地下鉄の方はなにしろレキシがありすぎて、トンネルがか細いおかげで車両も狭く、そこへ大柄な人々が詰め込まれているせいで、閉所感これでもか。観光モードで乗るのには面白いのですが、バスに比べると窮屈そのものです。

2階建てのアレ、といえばまあほとんどの方がご存じでしょうが、これね~、一度乗ると病みつき。とくに2階最前列。あまりの心地よさに、降りたくねえ~!となりそうなほどでございます。路線図を眺めて、目指す方向の路線番号を確認。あとはその路線が停まるバス停を目指して歩いて数分、と必ずバス停に行き当たるくらいの密度ですから、問題ございません。現在ではもはや当然ですが、スマホ向けのバスアプリもあって、実はこれオフラインでも使えちゃうのが秀逸。現在地と行き先を入力さえすれば、ロンドン中心部にいる限りバスの路線番号とバス停の位置、所要時間などなどがすべて表示される、というわけです。オンラインならばルート表示がくっついてくるので、さらによし、というかここまで出来ちゃうのか~、と言ってタメ息をつくしかない。

最前列はとにかく、頭上までがウインドウですから、ロンドン市内のミゴトな建造物鑑賞にはもってこいですし、左側に座れば通行人の様子も眺められてそれはそれは楽しいものです。

一度乗ってからはもう地下鉄に乗る気が起きなくなってしまうほど居心地が良いです。

中にはルートマスターと呼ばれる、車掌さん乗車の旧タイプもいたりして、慣れてくると非常に楽しい世界。バス停ごとに顔ぶれが変わるのも、多民族な街ロンドンでは当たり前なのですが、日本からやってきた田舎モノには面白くて仕方がないのです。

気がつけば、乗り換えるべき停留所を大幅に過ぎている、なんてえのがザラだったのですが、なにあわてる必要はございません。反対車線に回って、これまた頻繁にやってくる同じ番号がふられているバスに乗って引き返せばよい。のんびりしたものですが、反対車線からの眺めがまた楽しいときているので、タマランチ会長。

こうして画像にしてしまいますと、サイズ感がわからなくなってしまいますが、いずれもものすごい迫力で車窓に迫ってきますから、パノラミックなことこの上ないです。ううむ、ビールでも、となりそうになりますがそいつは禁止(爆)。というわけで、車窓から目に付いたパブを目指して、次のバス停で降りる、と。まさにパラダイスでございますよ。


緊急速報!! ロンドン2015 ロンドン店でバイリクエスト開催ってなんだよ!!

2015-02-21 22:06:29 | 加齢なる遠足(爆)

 

さて、先ほど(2015年2月21日22時)、届いたメールによりますと、ジョンロブ、ヨーロッパ圏内全店でバイリクエストフェア開催ですって!!

ドハ~、帰国の翌日にこれか一、と(脱力)。

ちなみにバイリクエストフェア、と申しますのは、特別注文にたいして賦課されるサーチャージが無料になるという、まことに美味しい祭りのことでございます。私のような、ヲタにとってはそれこそ美味しいイベントなわけですが、まあね~、旅程に合わなかったんだからしゃーない。今回の旅で目指したのもまさにこれなのですが、惜しい!!って、まあたったの3割ですが、それでもバカにならない金額でして、ホテル代くらいは簡単に出ちゃうわけですよ。やるならやるで、言って欲しかった、というのはアマチュアの嘆き(爆)。

アチラ様もご商売ですからねえ。それにこちらも商売。今夜の仕事に合わせて帰還したわけですからして、人生そういうものでございます。

とりあえず、これからロンドンへ、と出向くお方のために情報を発信させていただきました。ちなみに今日2月20日から3月8日までの開催だそうです。ううむ、8という数字は、中華にとって縁起が良いのだそうで(しくしく)。いうまでもなく、世界中の各都市におしかけておられる春節の中華ねらいのバーゲンなわけ。やってくれるな~(ふるふる)。

あっ、ちなみにジャーミンやパリのお店に一度でも出向いて購入。顧客リストに名前があるお方はもろにアリ。そうでなければ、.ukや。fr、.chのメールアドレスを持っている人物に懇願して、注文を入れてしまうのもありだと思われます。引き取りにはそれなりの面倒が伴いますが、それを難アリと思わない方にはチャンス。ただし、引き取りに出向くのでもない限りは、恐ろしい額の関税に送料が課せられる宿命ですから、国内正規店舗バイリクエストフェア価格との差額はイッキに逆転します。英国内に知り合いがいる場合は、懇願して、ちょいと汚してもらい(爆)ただの中古靴の荷姿につくりかえて、一番時間がかかる便で送って貰えばこれもあり(爆)。

単純な比較で行くと4~5月開催の国内での正規店バイリクエストを待ったほうが有利なのは申すまでもございません。為替レートがどんどん悪化している影響で、国内正規店経由の注文の方が若干有利かも、というのが私の印象です。.jpのアドレスで問い合わせても、おそらくシカトか、トーキョー店にお問い合わせください、という返事がくると思われますが、ご興味おありの方は期間内におためしくださいね。

さらに転送業者に依頼して、手数料プラス関税、さらに送料を支払って、というのも選択肢で残りますが、じつは英国内定価も、現状のレートですと微妙に高く、旨みが薄い。また、このままのレートですと今年の国内バイリクエスト前にさらなる値上げが予測されるので、これも時限立法で微妙なセンですかねえ~。

とりあえず、好きモノは急げ~!

 

 


加齢なる遠足 ロンドン2015-2 Covent Garden Oakleyにて

2015-02-21 12:20:23 | 加齢なる遠足(爆)

画像は、Paul SmithのCovent Gardern店。ご本尊が出没する率が、一番高い、と言われているお店です。もしかしたら遭えるのでは、と根拠のない期待をして出向いたのですが、あいにく不在(爆)。すぐ隣がパブで、むしろそちらのほうが、遭遇率が高い、というのを店員さんから聞いたのですが、まんざら冗談でもなさそうなので、念のために覗いてみましたが(爆)やはり不可。それもそっか。月曜日の朝イチからSir Paul Smithがパブでダベってた、というのもアレですもんね。

というか、そんなことをしている場合ではございません。こんかいの旅には実はもうひとつミッションが与えられているのです。おなじみ、ファッショニスタ=koshinya師匠からのたっての依頼で、oakley の限定モデルをゲットせよ、というもの。

その名も、Mad Man!世界限定150本。私の出発が2月15日の日曜日。英国での発売は、13日の金曜日だ、というからただごとではない(爆)。

日本での発売は未定なまま。すでに上陸して、倉庫に隠されている、という情報もあるらしいのですが、いまだ不明。

oakleyの限定モデルというのは、そのほとんどが各界のセレブと有名コレクターに配られてしまい、一般向けに店頭に並ぶのはほんのわずか。そのなかでもシリアルナンバーの若い方がえらい、というから世の中わからないものです(爆)。

koshinya師匠からの事前情報によれば、Webをはじめ、どこを探しても即完売しているが、London,Covent Gardenのショップ店頭にあったぞ、という北欧からのネット間情報をもとに、ちょうどロンドンに出向く私にお鉢が回ってきた、というわけです。ぬはー、頼りねえ~!

コトの重大さをよく理解しないままに、到着の翌日。月曜日の朝一でPaddintonから地下鉄に乗って、出向きました。なにせ150本ですからね。

お店の周辺には、オサレなマーケットやショップが立ち並んでいて、朝一から賑わっています。Ladureeや、JO MALOONなどなど、こちらにも寄りたいのをこらえて、開店後まもないお店に出向いてみました。

koshinya師匠から直接手渡されたモデル名を書いた紙を店員さんに示し、こいつを探しに来たんだけど、いかがなものでしょう?と訊いた瞬間、店員の目の色が変わりますた(ちなみにものすごいイケメンでブルーアイですた)!

極東の島国からわざわざ訪ねてきた(うそ)、というのには非常に喜んでくれたのはよいのですが、あいにくと週末だけでもものすごい問い合わせで、お店への割り当てはたったの2本。うち1本は発売前に入金されてしまい、すでに某所へ旅立ったあと。残る一本にも予約、というか今日中に見に来る、という顧客のために取り置きの状態なんですよ~、というわけで、微妙な空気が流れます。

そんなやり取りをする側から電話が鳴り続けていて、他の店員が対応しているのですが、どうやらこの限定モデルに関するものな模様。

いまお客さんが来ているので、対応できませんとかなんとか言っているのが聞こえたので、そのデンワちょっと待った、こちとら極東の島からわざわざこのために出向いてきてるんぢゃないかっ、売ったんさい!カミカゼー、サムライ~、ハラキリー(一部脚色含)!!といってゴリ押ししたところが、そうですよね、やはりお店に出向いて来た人の勝ちですよね、ということで、めでたく入手させていただきました。

決済を終えてもいまだに問い合わせの電話が鳴り続けていて、どうやらマニヤの間では大騒ぎらしいのが窺い知れます。

というわけで、

ゲットいたしました。お値段による、との依頼者様からのお話だったのですが、店頭のあのフンイキですと、その場を離れた瞬間にほかにながれちゃう、というのがみえておりましたので、サングラス一本としてはとてつもないお値段ながら、ええい、ままよ、とばかり決済して一件落着させました。

ううむ、こんなに高いもの、イキオイだけで買っちゃって、いいのか~?と、一瞬不安がよぎったのですが、とにかく現場のあの空気からいったらしゃーない。

依頼者の判断は後回しで(汗)、ずっしりと重い紙袋を受け取りました。お店を出たのは10時50分。実に交渉1時間弱で、うまくこちらへと流れてまいりました。本来ならば、国際電話で本人の了解を経てから、というのが筋でしょうが、デンワ置いてきているし(間抜け)。

ここはひとまず気持ちを落ち着けて、というわけでまたしてもパブにしけ込むのでした(爆)。なんかロンドン、居心地よいわ~(爆)。

ちなみにこのmad manさま、某オークションサイトでは、すでに定価の倍近いプレミヤム付きの20万円オーバーでご落札続出の模様(驚愕ののち抜腰)。いやはや。

街角には、50mに一軒はこのようなパブがあって、なにかとつかえる。

コーヒーだったら、£2.50、ラガーや、エールでも£4~5で1パイントいけちゃいます。円ポンドのレートが悪く、安いとは言えませんが、まあこんなものか、と。せっかく来たんですし、ここはここ。いちいち円換算するのはよしにいたしました。

ほとんどのお店で無料のwifiが使えるのでさらによし。午前中からビール、なんてえのも別に珍しくはなく、私はもっぱらciderと呼ばれるリンゴの醸造酒を愉しみました。アルコール分5%前後ですが、ほんのりとりんごの甘みがあってうまい。ちょっとクセになる味っす。ブランドごとに個性ある仕立てで、楽しめます。

いつ行っても、だいたい先客がいらして思い思いに時間を過ごしているのですが、雰囲気が良いのでこんかいの旅ではまさに朝から晩まで入り浸り。

夕方から出かけて、つい飲み過ぎてしまい、晩の8時に就寝、などというゼータクなこともやらかしておりました。以下次号。


加齢なる遠足 ロンドン2015-1

2015-02-21 09:28:01 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

というわけで、行ってまいりますた。ロンドン!予習の甲斐あって(爆)、出発前の目的はほぼすべて達成。非常に濃い内容となったのでした。画像は、ロンドンでも一番ではないか、というくらいの繁華街。Regent St.の入り口付近。道の両側に、名だたる名店が立ち並んでいるのですが、よく見ればファストファッションが中心。近寄りがたい名店もちらほら見えるのですが、べつにロンドンでなくても、というラインナップ。世界各地からあつまってきたと思しき、田舎者が練り歩いておられます。って、私のこと?

到着早々、地下鉄を使って、この一帯に向かったのですが、日曜日の晩だというのにものすごい人出。銀座の中央通りの5倍くらいの密度でお店がひしめいているのですが、イキナリ美しい街並みに降り立ってしまい、感動のあまり周辺を徘徊すること2時間あまり。時差も忘れて歩き回るうちに午後9時を回ってしまいますた。あわててパブに避難するのでした(爆)。

それにしても、初めて訪れた街だ、というのに、知った気になって歩けてしまうのには驚くばかり。おそるべし、google street viewでございます。

すでに目をつぶってもいける、こちら

にも、さっそく表敬訪問。といいたいところですが、すでに閉店時間すぎ。見れば、ウィンドウにはどこやらで見た靴が~。

くくっ、jodhpur2のダークブラウンがうやうやしく飾られていますよ。今回の私の足元はまさにこのモデルのバイリクエストカラーです。勝った、とおもいました(なにに?)。詳細次号。

 


加齢なる遠足(爆)2015 Tour of London -2 何を着て出向くのか(爆)

2015-02-09 20:32:29 | 加齢なる遠足(爆)

 

婦女子のブログみたいな記事、ご容赦(爆)。

や、婦女子でも、旅行になに着ていくのか、なんてえことを記事にしたりしないでしょうが(さらに失礼)、ことロンドンへのたび、となった場合には衣装の選択は大切。それこそプライオリティ1位。などと、勢い込んでいる時点で敗北なのだ、というのは正論でございます(脱力)。

ここは力を抜いて、とも思うのですが、チカラ抜きすぎちゃうと、つまらない。普段着でロンドンの街中を闊歩してもワクワクしないでしょう(きつぱり)。

 

今回のハイライトはPicadillyからすぐのJermyn St.にあるJohn Lobb  London をお訪ねして、感触を確かめる、というのがメインでございます。ですから、まあまずは履物ありき(そりゃそうだ)。

敬意を払って、もろにストライクのjodphur2でも良いが、あえて外して15年前に買った、Debeeをもちだして、長年の顧客なんだかんね。昨日今日の顧客ぢゃないんだかんね、というのを語らせるか、というのは悩みどころ(ちっちぇ~)。さらにバイリクエストスペシャルの最新モデル、Deauville@Midnight Suedeで攻める、というのもヲタとしては無上のヨロコビというものです(誰が喜ぶんだい)。現地は、雪ではなく、降ったら雨みたいですが、履き物はブーツ系でまずはきまりです。

ちなみに、ご存じない方のために解説させていただきますと、今回行くJohn Lobb のお店、というのはじつは非常にビミョーな位置付けのお店で、St.Jamesという通りにある注文靴専門のJohn Lobbと同じ名前を名乗っている点から、うっかり勘違いしそうになるのですが、出自は一緒ながら、いまや全くの別会社です。

パリでロンドン同様に、注文靴専門で展開していたJohn Lobbが不振で、1976年に閉店する折に、パリ店をエルメスが職人ごとそっくり買収。そいつが既成靴(Ready To Wear)専門店として、John Lobb Parisと呼ばれるようになって、こんにちの既成靴ラインナップを製造、販売しているのです。今も、フォーブルサントノレのエルメスのお店のすぐ隣にそのお店があります。つまり旗艦店はパリ。

イギリス出自のブランドではあっても、資本はパリ。パリで企画されたものがイギリスのロンドン郊外(=Northampton)で製造され、全世界で売られている、というわけです。ロンドン店はその世界中にあまたあるお店の中の一軒にすぎない、というわけです。が、いうまでもなく生産国にある店なので、関税、流通コストその他から、現時点では最安で手に入るはず。そこを目指して、よい買い物をしようではないか、というのが私の目的なわけです。ちなみに、仕向け地別にこれでもかの差別的な(爆)価格政策がなされており、極東向けのお値段ははっきりいって、世界一高い。

今回の私のように、旅費をかけて駆けつけてもじゅうぶんにその価値があるはずだ、というわけです。あ、あくまでも考え方の問題です。旅の費用を払ったら、差し引きはほぼゼロ、どころか大幅なマイナスだっ(汗)!!

レキシを紐解くまでもなく、英仏の相性はたぶんいまだによろしくはないはず。ドーバー海峡ごしにユーロスターで行き来ができるとはいえ、親交とはあまり言えないのでは、というのは世間の見方。ロンドンのこの店の存在が非常にビミョーなのがお分かりでしょうか(爆)?場合によってはフランス語の方が歓迎されたりしてね。

 

 

 

候補がブーツなのは冬のロンドンなので当然なのですが、そうなるとコーディネートっすよ!

なまじな服ですと、靴に負ける、と言いたいところなのですが、じつは上記の3足は、それこそ服を選ばない柔軟性を持たされております。だから買ったのですが、まあそれでも一応の傾向は決まるか。deauvilleなんて、ユニクロの暖パンとの相性抜群ときているのです。

そこで

画像は、バリバリのサーティーズスタイルの復刻、ドレープのアルスターコート。トレンチコートのルーツと言われている潔い一着ですが、トレンチに見られる各種ギミックがなく、コートとしてはトレンチよりもはるかにシンプルなぶん着心地と着まわしやすさが上。

羽織ってもサーティーズに特有のシェイプとドレープが効いてうつくしい。何より、トレンチにつきものの小っ恥ずかしさがないんですよ、はい。トレンチって、ニヤけるぢゃないですか(爆)。とくにあの肩周りのエポーレットが難易度たかし。アルスターはそういう戦闘服に特有の、ものものしさが一切ないのです。

トレンチとの一番の違いは、トレンチがラグランスリーブと呼ばれるショルダーに詰め物なしのなで肩なのに対して、こちらはきっちり型を作ったコンケーヴショルダーな点。着丈もマキシレングスなので、ドレッシー。というわけで目立たない割に着ていて楽しい。

基本、これを羽織る、という前提でコーディネートを組み立てます。ハードル高いっす!

ううむ、なやむ~(勝手にすれば)。

 

 

 

 

 

 


加齢なる遠足(爆)2015 Tour of London -1下調べをおこなっておく

2015-02-05 19:15:06 | 加齢なる遠足(爆)

気がつけば、立春!暦の上では春だ、と言いつつも、現実にはそれどころぢゃない。例年以上に寒さを感じるここ数日。大寒の頃よりもみっしり寒く、この寒さってのは、いつまでたっても慣れることがございません。

おりからの今シーズン最高レベルの寒波到来、とのことで、こんなところに南岸低気圧がきたら、羽田からのフライトなんて、一発でキャンセルだわな~、とおそれる毎日でございます。

このところ、googleのストリートビューを駆使して、ロンドンの街角のあちこちに出没しては町の雰囲気を掴もうとしているのですが、このあたり、どこかへ出かけるとなった場合に、ここ数年で一番進化した分野ではないでしょうか。

どこへ出かけるのにも、行く前からある程度の雰囲気が知れてしまう。これ大きいっす。あ、もちろん印象にすぎないレベルでしょうが、それによりますと、ことロンドンの中心街に関しては、なんだか街ゆくみなさまのスタイルは独特。これといって特徴のない、ほぼ地味なスタイルなのですが、そこへ一様に色気のない(文字通りの意味です)ダーク系の色合いでまとめたスタイルで、シャープなスタイルでそれらしくみえる英国紳士なんて、まずみあたらない(ほんとう)。

ヨーロッパはおろか、全世界からあつまっている観光客が写り込んでいるせいでしょうが、ぱっとみの印象ははっきり言って地味。旅装で迷いがちな私の場合、ファッションは周囲から浮かないように、というのを鉄則にしているのですが、そういうのも含めて予習するのにこのストリートヴュー、ってのは効きます。

パキパキのサーティーズスタイルでパリに乗り込んだのが遠い昔に思えるひとときでございます(爆)。旅行者なのですから、周囲に埋もれる必要はありませんが、目立ちすぎるのも恥ずかしい。かといって、自分なりの華がないとつまらない。普段着で旅立っても楽しくないでしょう?まことに勝手な落としどころですが、ここ大事。ニンゲン、着ているものでずいぶん気持ちが変わりますもんね。

まあね、ストリートヴューなんて、カメラに映った一瞬の記録に過ぎないわけで、こんな断片的な情報で判断するのも全く違う気がいたしますが、それでもフンイキだけは知れる。

前回の外国への旅行は2010のNYでしたから、ストリートビューが出現したばかりだった気がいたします。

通信の高速化が一般化し始めたかどうか、というあたりですね。NYの街角を徘徊しようにも、よく画像がよく固まってたのを思い出します。

じっさいに出向いてからのの空気感はまた別問題で、そのあたりのギャップを楽しむのが現代の旅の醍醐味なのかもしれませんよ?

とにかくたのしみっす!すでにjohn lobb londonにはコンタクトをとって、バイリクエストの商談をしたいから、よろしくおねがいね的なやり取りを始めてしまいマスタ。まさに真鴨(完全意味明瞭)というわけですが、なにoxford captoe の良さげなモデルを提案してみよ、といってきっちりしくだいもだしてありますからして、店頭でのやり取りはいまから心配。

元祖、と言われるクイーンズイングリッシュに対して、NY風だと言われるわたしの英語がどこまで通用するのか(爆)、ううむ(汗)。とりあえず、BBCニュースまっだぐわがんねっす(爆)。

宿泊はクラシックなイギリス調でいくか、とも思ったのですが、いまのロンドン、ということになれば必ずしもあたらない。と考え、外観クラシック、内装ピカピカモダン(一部意味不明)のstylotelというお安いお宿に泊めていただくことになりますた。

そりゃあ、予算さえ許せば、The Ritzや、Claridgesなどなどの有名どころにも出向いて、サーヴィスとはなんぞや、というのを骨の髄まで味わって、といいたいところなのですが、一晩でもご厄介になろうものなら、こんかいのわたしのロンドン詣での全予算をまかなえる金額レベルなので撃沈(爆)。おそらく、エミレーツで乗り込んで来られるアラブのオイルマネーをたんまりニギっておられるかたがた向けの値づけと思われますが、凄まじい。

stylotelは、Paddingtonというターミナル駅から徒歩3分。ハイドパークのすぐ北側の超一等地にある、こじんまりしたデザインホテルです。最近のgoolgle Street View は、ご存知のように駅構内までも闊歩できるようになっており(驚愕)、駅構内にパブやコンビニ、回転寿しやシャンパンバーなどまであるのを見てびっくり。

のっけから、ロンドンのイメージが覆るのでした。

 

 

 

 


履き道楽2015 ロンドン詣でにむけてうごいておく

2015-02-02 16:07:07 | 履き道楽

さて、こうなりゃあ本国に乗り込まずにはおられませんて(ばか)!

おりからの円安ですが、なに出会いは常に一期一会。

行ける時が行きどき。買える時が買い時、というものでございます(ほんとうか)。お話ししましたように、そもそもが、ジョンロブのお店に出向いても、これちょうだい、といって持ち帰れる性格のプロダクツを買おうというのではないのです。とにかく出向いて、商談。

8ヶ月から1年後に完成してからの支払いと引き取り、というステップになるはずですから、ロンドンには2度は出向く必要が出てきます(狂喜乱舞)。

あ、もちろん完成後に、ニッポンヘと送っていただくというのもあるのですが、別送品あつかいになりにくい(免税には渡航から6ヶ月以内の受け取りが必要)のと、通関時に莫大な関税が課せられるのとで、マイレージがこれでもかとある私には自分で引き取りに出向く、というのが現実的なわけっす。費用もそうですが、なによりもロンドンに用事ができる、ってのは人生の中で大きいっすよ(爆)。また、これですと引き取りに出向いたついでに、次の一足も注文してきちゃう、という無限の快感ループの実現も夢ではないです(ばかとよんでください)。

そもそも現地価格が不明なまま出かけるのですから、このレートの元で買うのかどうかも不明ですし、有力なバイヤーさんルートも本国、パリ、アメリカでそれぞれ2、3本はもっているのですから、アセる必要は全くありません。買ったるで~、といって勇んで乗り込むとロクなことがない、というのもまた経験済みでしてねえ~(とほひめ)。

というわけで、渡英にむけて具体的に動き始めるときがやってまいりました(祝)。

まずは通信。インターネットは特に必要ないのですが、初めて出向く土地で移動にgoogle mapを使えるとしたら、さぞかしカイカンだろうなあ、と想像するとやっぱり体験しておきたい。ロンドンのような初めて出向く入り組んだ都会ならなおさらです。

App Store をのぞいてみますと、ロンドン市街の地下鉄、バスの乗り継ぎに使えるアプリが無料で腐るほど転がってる。

これは使わない手はない。しかもオフラインだったとしても地図として使えちゃうわけで、時代を感じるひととき。

国内ではこんなもの、あってもなくてもどちらでもよいのですが、海外の大都会でこれ、ってのはありでしょう、多分。

海外で通信、となるとSIMフリーがどうの、テザーリングがどうの、レンタルwife あ、もといレンタルwifi がどうの、と小うるさいわけですが、なにそもそもスマホなどという、やっかいなものを所持していない私には関係ない!

というわけでハナからないもの、として考えようか、とあきらめていたのですが、ちょいとまて!忘れておりました。

うちにはすでに5年も前からi pod touchという最強ウエポンがあるでわないですか!

ここ最近では、おもにBGMマシンとしてしか活躍させていないのが甚だもったいないわけですが、海外へ持ち出す、となるとじつは機能面で理想的!だいいち通信契約の心配がいらないぢゃん。

さよう、通信契約が必要ない、ということは海外でもローミングだなんだ、4Gで遅いだなんだとストレスがない。

フリーwifi エリアにさえ到達できればオッケイなこの一台。レンタルでwifi一式を借り出して、というのもアリでしょうが、なにそこまで通信奴隷に成り下がってはおりませんて。なものキホンなくても良し、というスタンスでいれば、London のような都会ではまずオッケイでしょう。だいたい、ナビがないと運転できない、なんてえドライバー、カッコ悪いぢゃないですか(問題違)。

というわけで、オフラインでも使えそうなアプリを大量にダウンロードして、備え怠りなし。調べれば、フリースポットはそこらぢゅうに死ぬほどあるし、ホテルでもデフォルトで整えられている模様。そりゃあそうです。

ホテルとエアラインを押さえて、とおもったら、どうやらそろそろ春休みにむけて便が混みはじめる模様で、お得意の特典飛行ではなかなか思うようになりません。

2月の初日から燃油サーチャージが激安になるのをきっかけに予約ラッシュとなるのが見えているので、まだまだ高額な1月のうちにカタをつけてしまうことにいたしました(爆)!ホテルも安くはないが、それこそクラシックからピカピカのモダーンまでなんでもアリだっ!

うう~、なに着ていくかな~(はやくも空回り気味)!!

 


 履き道楽 2015 引き続きoxford captoeの検証をつづける

2015-02-01 20:31:37 | 履き道楽

ジョンロブの現行ラインナップのなかから、oxford captoeをさがす、となれば、まず一番にカウントされるべきは画像のcity2という気がいたします。

さらにロングセラーであっても、そこにあぐらをかいたりせずに、ごく最近、全体のシェイプをさらにミガキ上げた結果、非常にモダンな印象をもつに至っている名作といってよいでしょう。モダナイズの見本。

前記事の最後にあるphillipよりもさらにシンプルで、革質はクラシックラインなだけにphillipに一歩譲りますが、シェイプは同じ木型=#7000を使うこともあって、シンブルなぶん、さらにヨイ。クロート好み、ということもできますね。

たしかに7000に載せられてからのcityは、格が上がった印象で、靴のロングセラーのモデルチェンジとしては例外中の例外。英国靴ならではといいたいところですが、JLとしてもこいつぁ~めずらしい。クルマのモデルチェンジもこんな風に行われれば、と思うことしきりでございます。ゆいいつ頷けるのはやはり911でしょうか。

他のモデルが、登場してきたとおもったら、ほんの数年で次々に廃盤にされちゃうのをよそ目に、こういう手法でもってブラッシュアップされる、というのはJLのラインナップはもちろん、靴の世界では非常に珍しいサンプルです。

どうりでカッコ良いわけです。ミリ単位のバランスが各所に効いていて、なんともいえまへんわ(爆)。

そのcityも、個人的に話題のドラマ「俺のダンディズム」に登場して、主人公がみごとお買い上げ、となったわけですが、あの当時からはさらに値上がりしてしまい、現在では正規店舗では20万円をうかがう勢いなのではないでしょうか(驚愕)。つい20年ほど前までは7万円弱で売られていた靴が、ですよ!

不滅のスタイルに、モダンなテイストも加味されているので、さらに完成度が上がっているあたり、今後も人気を維持し続けるのが見えているわけで、このまさかと思うくらいな強気の値付けは、こんごも変わらない、どころかますます強くなると思われます。労組が強いのかな(爆)

早く買っときゃよかった、の代名詞、といいたいところですが、どっこい、散財しまくってきたあげくのいまだからこそ、Dワイズの良さもわかるし、ミュージアムカーフのあじわいも把握できる。

ジョンロブの靴の良さも、身銭切って理解できてきた気がする(汗)。そもそものクヲリティやステイタスだって、70年代から(ジョンロブパリとなって以来、という意味です)連綿とやってきた中で、少しづつ上がってきたわけですから、詰まるところ、モノ選びに「たら、れば」はないのです(きつぱり)。懐古などしてみてもしゃーない、と。

というわけで、最新のoxford。chigwellさまでございます。去年買った、westbourneによく似た一足。2511という最新の木型に載せられており、ポストphillipともいわれる上品さですが、実物を拝んだ経験がないので、イメージだけっすね。

素材の違いで、ずいぶんと印象が変わるのですが、じつは店頭では、ふらりと寄って、画像のようないろとりどりの靴を拝めるか、というとはっきりいって無理。並べられているのはキホン黒か茶色、あっても茶色系のスウェード程度まで。かように定番の色展開はそれこそ英国靴らしいジミーなもので、私好みのちょいといじった色や細身の木型に関してはすべて注文生産、ということになっております。

さらにいざ注文、となった場合には正規店店頭にそなえつけの分厚い色見本帳があって、そいつと首っ引きで思い切り悩んでちょうだいよ(=至福のひととき)、というわけですが、それには通常ですと定価の30%といわれるサーチャージがかかってくるわけで、現行の定価でそれができるのは、富裕層のみ(爆)。かといって、By Requestとよぶ、毎年一回こっきりの受注会は例年押すな押すなの盛況ぶりで、予約が必要なほどである、というから思いやられるでわありませんか!

さよう、JLの日本向け定価はじつにこのバイリクエストサーチャージ込みである、と理解するのがただしい(きつぱり)。どうりで、普段の正規店店頭は、おヒマなわけです(爆)。

画像は、ゆいいつ自分所有のoxford cap toe=westbourneさま。これもまた、ここに至るまでのステップだったのです、はい。Eワイズのみの展開だったので、とっくに売却してしまいましたけどね(容赦ない)。