嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2017 ニューバランスの耐久性能

2017-08-30 09:48:16 | 履き道楽

画像は、私のNBコレクション。いつの間にやら、というかここだけはいっちょフンパツして、4足のローテーションでここまで7ヶ月ほど履き込んでまいりました。

1日に10km弱の歩行+立ち仕事+お買い物(笑)にと大活躍。

靴としてはハードな使われ方か、と思いきや、これらを4足に分担させているので、一足あたりには非常に優しい履き方だと思います。

気になるのは単純計算で、一足あたり概算で300km以上は歩いたはずのソール近辺のコンディション。

暗めの画像でわかりにくいのですが、ソールの減りはほぼ「なし(!)」。全く驚くほかはありませんが、これですと1000kmほどは保っちゃうんぢゃないか、というくらいな耐久性にはたまげるばかりです。

一足あたりの定価ではいずれも2万円代後半のプロダクツばかりですが、この使い方でしたらコンバースのオールスターとの比較ですと履き心地や疲れにくさなどのパフォーマンス面で比較にならない性能です。VWとビーエムの差か(一部意味不明)。

履き心地に効くのは当然ながらソール。ここの進化がやはりNBならではで、それぞれのモデルで微妙に履き心地が違って興味深いです。

現在では、公式サイトで主要モデルのほぼすべてをいつでも買える体制が整っているので、NBシュミを楽しむのには、まったくよいタイミング。

80年代の発売当初には、いずれもプレミヤムつきまくりで売られていたものが定価で、しかも注文の翌日には入手できちゃう、ってのは当時では考えにくかったものっす。

でも、ここも考えてみれば異様なことで、歴代モデルを一度は廃盤にしたものの、それらのヘリテージ性というか、価値を重んじて復活させて、しかもそれらのほぼすべてを並べて売る、ってのは面白いブランディングです。

それだけ歴代モデルの完成度が高かったのだ、というのも正しい見方ですが、現在買えるプロダクツにはアップデートも怠りないあたりがキモ。

「復刻」と謳っておいてスタイリングや雰囲気を維持しながらも、ソールや内装に最新型の技術(コストダウンともいふ)を抜かりなく落とし込んである。

新旧でいえば、普通のプロダクトでは新しいものの方が、進化したぶん価値がある、となりそうなところを旧モデルにも微妙なアップデートを落とし込んで並べて売っちゃう、という前代未聞のビジネスモデルが展開されているのです。

911の歴代モデルが、ナローから991まで、すべて新車で常に定価で購入可能である、といったらその異様さがお分かりいただけるでしょう(例え違うし)。

肝心の履き心地ですが、他の靴サイズよりも2サイズ上を選ばざるを得ない、という独特のサイズ感から、履き始め当初は、こいつがほんとうに自分のベストサイズなのかどうか悩みまくったのですが、最初はやりすぎに思えた内張りが足型に合わせて微妙に沈み込んで変形し終えてからは、若干大きめの器の中に足を入れて、紐で縛り

上げるというイメージで履くとよいと思います。

僕は100円ショップで調達した、ゴム紐を愛用しておりまして、紐は画像のように常にマキシマムまで締め上げたところへシューホーンで足をねじ込んでおりますが、これだとアッパーが常に安定するのでオススメ。

スニーカーを履くときに脱ぎ履きを考えて緩めに結ぶ、という方が中にはいらっしゃるかもしれませんが、これこそが疲れの源っす。

さて、画像は禁断の(爆)5足目。アイルランドだかどこだかの閉鎖済みの旧工場から発見されたという、1950年代の試作品を当時のままの仕上げで復刻させて、中華で作ったというまさに現代のプロダクツ。

英国生産とすれば、3万円代中盤の値付けでもいけそうなところを、あえて中華製にしたあたりがモダン(爆)。耐久性や仕上げに劣るといわれる中華製ですが、じつは助かる(爆)。

履かずにああだこうだいうのは履き道楽といたしましても恥ずかしいことですから、ここはいっちょ耐久試験に投入してみるといたしましょう。

 履いた第一印象は、クラシックな外観に見合う、華奢な感じです。はてさて。

 

 


 もう秋なの?いつの間にやら夏が終わった模様

2017-08-27 08:14:22 | 秋の夜長のすごしかた

気がつけば立秋はおろか、お盆もとうに終了。4月から続いたお客様ラッシュもようやく終わりが見えてきたか、という昨今。

8月としては、例外的な低温傾向と日照不足で農産物にはそれなりの影響が出そうですけれど、火に向かってする私の仕事の場合にはまことに助かったことでございました。去年はぶっ倒れそうになったからね。

寝ては起き、の繰り返しに終始する有様では(爆)お得意のアマゾンのプライムビデオ鑑賞もままならなかったのですが(そりゃあそうだ)、ここへきていよいよFire TV Stick導入!

これまでも27インチのi mac 経由でみていたので、キホン問題なしだったのですが、やはり液晶TVのくっきり加減にはかなわない。

起動時に多少もたつくのに慣れれば使い勝手もよく、CPも良いと言えるのではないでしょうか?

おそらくプライム会員は全員買っちゃうのではないか、という内容ですからして、未だにサイトではおひとりさま一つ限りで販売中。最需要期といえる夏休み前には、配達まで20日程度の待ちが出ておりました。

とにかく小型で、wifiさえあれば、旅先にも持って行けちゃうのが大きいか。i pad やi phoneとのミラーリングもできちゃうので、さらによし。

apple TVのリリースの動画を眺めていて、当時のCEOが、これからのTVは、アプリの時代であるといっていたのを聞いて全く「ナンノコッチャ〜」だったのが、いまやそいつを身をもって実感できるのです。

カラーテレビ(懐)創世記からこちら、TV関連の進化もそれこそつぶさに観察してまいりましたけれど、ここまできたか、と感慨深いです。

コンテンツの方もそれにともなって進化してほしい昨今ですが(爆)。それにしてもオンデマンド、という点からはものすごい進化。

私の場合は、何本もの映画を見始めては中断した挙句、放置を繰り返して、究極のオンデマンド(意味ちがうし)を楽しんでおるところでございます(爆)。

画像は、ももちゃん近影。夏も無事に乗り切って、深夜活動に余念がないご様子。オンデマンドTVなどには目もくれず、相変わらずのマイペースを保っておられます。

 

 

 

 

 


ボクスター好きにはよかタイミングがやってきている?

2017-08-09 10:52:16 | 

2040年以降、ガソリン、ディーゼルなど化石燃料を使う車の販売を禁止する、という爆弾発表が各国からなされた、ということは内燃機関のたのしみにはリミットがつきました。

このタノシミもいつまでもやってられない、ということですが、そんななか空前のボクスターバーゲンが起きているのではないか、というお話

画像は懐しい第1世代。シリーズ名986。プロトタイプを穴のあくほど眺めた目には、発表当初こそ抑揚を欠いた平板なボディに映ってしまったものですが、現車を目にいたしますと、かなりな力作。

Model Yearごとになにがしかの改良が施されながら、成長を遂げたのもポルシェらしい。2004年の最終年式=完成型に向かって紆余曲折もありながら、本当によく育ったと思います。私は最初期型と最終に近いMY2003に乗りましたが、別物に思えるほどの路面のいなしの見事さに舌を巻いたキヲクがございます。

リリース当初は、上の画像のように996カブリオレとの酷似ぶりに996オーナーからのクレームが殺到(w。次のモデルイヤーで996のグリルは大幅に変更されたのですた(爆)。600万円以上にも及んだはずの価格差の説明ができにくいほど酷似した外観ですけれど、まあね、乗ればわかる、ってなもんです。

って、それでも似てるわな。オーナーの私にしてからが、911カブリオレとすれ違っても、ミラー越しにテールを見ないと判別不能、それくらい986、987時代は996、997カブに似通っておりました。

ちなみに、そもそもがオープンモデルとして設計されたボクスターのボディと、「屋根あとから切り飛ばし」モデルの911カブとでは、まったく比較にならないレベルのボディ剛性をボクスターは持っております。近年の911ではだいぶ剛性があがった、と言われておりますけれど、それでもそんなはずはない。

オープンモデルが欲しい場合には、ボクスターの存在がある限り、911カブというのは常に劣勢なのは否めないか。

初期の2.5リットルのエンジンは、さすがにトルクが不足気味で、急な登り坂の全開加速を行うようなシーンでのみ、でちょいと苦しいか、となったのですが、2000年に2.7エンジンに登りつめてからは、必要十分である、という評価になってそのまま。

パワーは上げながらも、似たようなトルクのまま981の最後まで2.7が入門編にして王道でございました。

987の後期型で一瞬2.9にかさ上げされて、ユーザー一同どよめいたものですが(爆)、すぐに2.7に戻されました。ある意味レアモデルか。

986は画像のようなアングルですと、どちらかといえば直線的なボディが強調される造形でそこがまた持ち味でしたけれど、987からはこれが

かなり丸みを帯びて見えるのが不思議なほど。基本造形は不変ながら、余計なラインを整理してジャーマン風に仕立て上げたディテーリングの妙でございます。ドア周りが数十ミリ凹まされた結果、コークボトルシェイプが強調されているあたりが、タマランチ会長(久々)。

個人的には、最も911コンプレックスが強いモデルで(つまり似ている)、今でも高速道路の追い越し車線などではフロントのみ見られて911ターボと勘違いされ、抜いた瞬間にボクスターだと知れて、追いかけられる(汗)というのが頻発いたします(爆)。

また、この987リリースと前後して、ポルシェの社長が身長187cmの大柄な人物となった関係で、大柄なオレが「快適に」乗れるようにせんかい、というトップダウンのもと、シートの取り付け位置が2cm下がった、というのは実に987では一番光った部分であると理解しております。

ひくけりゃ良い、というものでもないと思いますけれど、水平対向エンジンをはじめ、低重心をムネとするポルシェとしては重要ポイントといえるでしょう。

964以降の911では、カレラ4のリリースがあった関係でフロントへのドライブシャフトぶん、フロアの高さが上がってしまい、シートの取り付けにも当然影響が出て、着座位置が数cmほどは上がってしまったのは惜しいところなのですが、それとは反対に2cm下げた、というのはピュアな感じがして清々しいか。

かように、ポルシェのモデルイヤーごとの改良は地味ながら確実なもので、このように変遷を辿るのは楽しい作業でございます。

このあと2012年に987は981へとフルチェンジされてゆくのですが、そのあたりはまたオーナーとなった暁にリポートすることにいたしやしょう(爆)。

 

 

 


トクイチオートを考える トルクは寝て待て!?

2017-08-04 22:34:49 | トクイチオートを考える

 

長野県中部一帯は、異例な高温に見舞われて昼間は活動を自粛したいところなのですが、そうもいっておられません。

画像は、味わい深い水(ボーフラがわきそうなやつね)をえらんで水分補給中のももちゃん。毛皮を着たまま35度をやり過ごすのにはそれなりのテクニックが必要なんだかんね、フントニモーと、このあいだ小一時間聞かされました(うそ)。

朝の仕事がひと段落、と思いきや、あっという間に午後。お昼寝をする間も無く(爆)、お客様ご到着というのが日課でございますが、来週はもう立秋。ううむ、待ちに待った秋(の気配)到来です。

ボクスターは無事に車検終了。というか、車検に先立って手を入れてしまったので、誠にアレですが、先日のリフレッシュ整備からはほぼひと月が経過。

距離にして900km弱をさまざまなパターンで使ううちにボトムエンドのトルクが目覚ましく引き上げられているのに気がつきました。

トクイチの整備は、施した直後ではなくて、このようにある程度距離と時間を経たのちに本当のところが見えて参ります。このあたりが、改造パーツを組み込んだ場合とは大きく異なる点です。

工場から出庫した段階では、解説を聞いて、ふうんそういうものか、よくわからないがまあすごそうだ(その程度かい)という程度だったのが、距離を経るに従って、クルマのフィールが徐々に落ち着いてきて、ある瞬間にハタと気がつく。

そっか〜こういうことだったのか。こりゃすげーわ、となってゆくわけです。

オメー、これだけ通いあげておいて、その程度しか理解できてないのかよ、と思われるでしょうが、日々接している自分のクルマのフィーリングの違いだなんて、そうそう体感できるものぢゃあございやせん。これでも劇的変化というものです。

というか、クルマが成長している実感が強く感じられるってのがそもそもすごいことです。前例や他の例はございません(きつぱり)。

クルマの運転には様々なシーンがありますから、そのシーンごとに色々な要素が顔を出すわけで、そういう中で徐々に、やっと理解してゆく、ってのが本当のところなわけっす。

またデンキを中心にした新しい整備は、常にヴァージョンをあげて施されておりますから、このすげーわ、は「トクイチのクルマ」に乗っている限り続く仕掛け。まるでアップルのOSみたい(爆)。

あっ、リンゴと違ってこっちは有料だったわっ(トクイチなだけにデンキが走る)!!

ところで車のミッションはクルマの印象を大きく左右いたします。

ポルシェのティプトロニックではアクセル開度が通常の範囲にある場合、2速発進をおこないますから、はっきり言ってトロい。もっさりしている(涙)。動き出しってのは特にクルマの印象に効く領域ですからして、これはツラいです。

MBのATも伝統的に2速発進ですけれど、トルクさえ出ていれば気にする必要はないですよ、というのが設計者の意図でしょう。

これが911でしたら、少なくとも3.6リットルはありますから、アイドリングトルクは十分(なはず)。2速発進をそれほど意識せずに、ススッ、と車が動き出します。

90年のカレラ2に載せられてデビウしたtiptronicのコントロール部分のお姿はこれ。右に切られたマニュアルモードがMTシフトの名残ですね。

ステアリングのスイッチでもシフトゲートでもどちらでも、ドライバーの選択というかお好みでどうぞ、ということらしい。

これが進化して

画像は、最終のMY2008のtiptronicのお姿。ポルシェでは2008年モデルがtiptronic搭載の最終ですけれど、シフトはステアリングスイッチのみでやっとくれよ、の図。初期型に比べますと、ものすごく簡素ですけれど、これこそが進化。

ギアはこっちでやっておくから、ステアとブレーキングに集中しなさい、とそういうことでしょうか。

おまけはコンセプトモデルのシフト。ううむ、MTですけれど、唸るしかない。

ぶっ飛んだデザインですが、未来的な中にどこかレトロな味わいも醸していて、秀逸。ボクスターレッドという内装色はいまだに選択可能でして、中古市場でもたまに見かける人気色っすね。

どう考えても使えないファンはご愛嬌かっ(爆)。

私の場合、VWアウディグループがいうところのDSG(Direct Shift Gearbox=ツインクラッチ)を搭載したアウディTTからの乗り換えでしたから、このポルシェ謹製のティプトロニックのお世話になるということわ、世代を遡ることになって特につらいわけですが、そこへ効いたのががトクイチの整備でした。

特にアイドリングトルクの増大は効いた。

今回のインダクションクリーニングや、バッテリー換装、タイアその他諸々の相乗効果だろうと思うのですが、発進時のススッ、が歴代最高です。

これ、入庫のたびに徐々に上がってきていたので、本当に嬉しい改善点でございます。

TIPについては、さまざまな評価があるようですけれど、考えてみますとTIP本来の姿ってのはあまり知られていないのではないか、という印象。

個人的にはアクセルオフした瞬間に5→4のシフトダウンが起きたり、ブレーキングGの使い方で好みのシフトダウンを呼び出せたり、シフトダウン時のロックアップ→ロックアップのダイレクトな感じがお気に入りです。

アクセルの踏み方で、シフトアップのタイミングを選べるのも○か。この辺りは、最初は全く見えていなかったことで、ある意味MTよりもコツがいる領域ではないでしょうか。

通り一遍の記事しか書けないセンセ方のチョーチン試乗記などではTIPの印象はトロくてかったるい印象だ、というものになりがちですが、こうしてコンディションが整い、使い方もわかって本質がみえてくると、やっぱりポルシェの作るAT(ZF製ですがなにか)だったんだ、とカンゲキする仕組み。

PDK(ツインクラッチ)搭載の981との比較はうらやましいだけで意味がありませんから、あまりしないことにしているのですが、987ボクスターの持ち味の一番は「気持ちよさ」だと思うので、ボトムからトップエンドまでトルクたっぷりのティプトロニックというのは「実現できれば」キモチ良さには効きます。

こうして、使えば使うほど調子が上がってゆく、ってのは本当にすごい、の一言。

当分大きな整備はいらないでしょう、ということですが、この気持ちよさはまさにお宝。いったいどこまでいくのでしょう。

画像の中に紛れ込んでいるのは、言わずと知れたボクスタープロトタイプ。

93年の発表でしたけれど、986の実車ではスリークな感じがなくなっているだのなんだの色々と文句言ってたくせに、ここへきて改めてプロトタイプを眺めてみると986はもちろん987にもミゴトにエッセンスが落とし込まれていて感心いたします。

個人的には、前後フェンダーのカーブや、ドア近辺の絞り込みからくるコークボトルシェイプは987が一番忠実に受け継いでいると思います。

おそらく、不評だった986のスタイリングをハンセーして、プロトをあらためて考察して取り入れたのが987のボディだったのではないか、というのが勝手な解釈。981はまたエッジが立ってしまっているので、プロトからは離れてしまいますが、まったくポルシェのモデルチェンジときたら味わい深いことですのう。

主にトランクとクラッシャブルゾーンの関係で、実車はプロトタイプに比べて肥大したと言われていますけれど、使えないプロトタイプよりも、こうして冬の鳴子温泉に湯治に行けちゃう(爆)実車の方がはるかにカッコ良いと思うのは贔屓目というものでしょうか(爆)。

 

 

 

 

 


くるまにあ 2001年2月号

2017-08-01 08:25:08 | ドラテク

本棚の整理をしていて、偶然発掘してしまった「くるまにあ」。

よくありますよねえ。一読して本棚へ、その後思い出されないまま17年間本棚に放置。発掘ののち読み返してみて、懐かしむ、と。おじさんの日課というものでございます。フツー雑誌は読んだら捨ててしまうところですけれど、私の場合は資料的価値を重んじて、取っておくことが多いです(資源ごみという呼び方もあります)。

おかげさまで、こうしてとってあった図書を発掘する中で、次に乗るクルマが決まっちゃったりして、まったく侮れません。我が家では「有害図書(爆)」と呼んで丁重に扱っております。

この号のハイライトは、画像の通り。

雑誌としては異例に長い、単一車種に限った特集を組んで、徹底したバイヤーズガイドに仕立てるのがこの当時のくるまにあ名物ですが、当時の輸入車の人気モデルはほとんど網羅していたのではないか、というくらいにこのシリーズは人気。

90年代に編み出された手法ですが、未だにオークションなどでは高値で取引されるのがくるまにあ版バイヤーズガイドです。場合によっては定価の10倍以上の値段がついたりします。

フェラーリを始め、ポルシェ、アルファロメオなどなど、さらにMBのW124はもちろん、500Eに特化した特集などもありましたっけ。MBのCクラス特集なんてまだ手元にあるし。

この当時はすでにHPやブログの黎明期〜全盛期で、普通にHPを閲覧することも可能でした。この数年後にブログがブレークして、さらにみんカラなどが定着。こうしてネットを中心に誤った情報が容易に拡散するようになって、現在に至る、というわけでございます。

動画方面では、YOUTUBEは誕生前。PCのディスプレイで動画を見ようにもよく固まってましたっけ(涙)。

カーグラTVをビデヲに録画して、有名な348のフィオラーノサーキットのテストドライバーの周回を擦り切れるまで繰り返し再生しては、脳裏に焼き付けた記憶がございます。

まったく興味深い変遷です。

こんかい私が注目したのは、馬の記事ではなくこちら

編集部のみなさまが、仮免許検定試験に挑む、というものです。

さよう、実際の教習所のコースを舞台に現役バリバリの教官に仮免許検定そのものの試験を実施してもらい、採点してみるという非常に興味深い特集。

自動車教習所の場内なんて、現実の路上とはかけ離れた世界であるとか、道路交通法が現実の路上で現実的ではない、などとホザくのは勝手ですが、例えそうだとしてもドライバーの責任を果たす意味での安全運転というものを考えたときに超えてはならない一線というものが必ずあるはずです(オメーが言うのか)。

この記事では安全運転とはなんぞや、というあたりにテーマがありそうですが、実はベテラン、どころかそれを生業にするプロドライバーといっても良い人たちの現実の路上での運転にはどんな評価がつくのか、というあたりが見どころのいじわる〜な企画です。

結果、期待どおりに全員不合格となるわけですが、記事として読んで本当に面白い。

日頃の自分の運転に置き換えてみても、まさにこのまんま。福野センセの遠慮会釈のない文章もグサグサに刺さりまくります。

慢心過信のカタマリと化している私にこの特集はとにかくひびきました〜。

黒沢ガンさんや、ドリキンの二ュルブルックリンク動画ばかりを眺めてはわかった気になって(ばか)本当に危ない状態だったと思いますが、この記事を読んで目が覚めました(しみじみ)。

あらためて免許更新の折に頂戴したまま陳列してあった「交通の教則」を同じ本棚から(爆)取り出して読みふけったことでございました。