嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

生産から16年目のボクスターのティプトロニック

2023-07-19 18:58:02 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

いやはや、トクイチから長野への戻り道はいくつも選択肢があります。中央道をつかうのが正規最短ルート。50kmほど高速を使って、途中から木曽路を辿る国道19号ルートが2番目。ですがペースを守るのに努力がいるパターン。通称、木曽高速と呼ばれる道ですが、深夜に限られますw。

折からの熱波で中央道をつかう正規ルートですと日没後でも30度を割らない気温ですから、今日は迷わずパス。さらに年内は一部区間で片側交互通行やってるので、帰宅時間には渋滞すらします。

トクイチの工場をでてすぐに右折をしますと、壮大な山岳ルートを選択したことになります。

東海北陸道を富山に向けて北上するルートで飛騨高山を経由して松本へと到る、日本一の山越えルートでございます。中央道ルートプラス1時間で帰宅できるのですが、途中には温泉などもあってそうは行かないしくみw。

今日のような、記念すべき日(モンダイ解決+新タイア装着記念w)の場合には、そのまま日本海に抜けてしまう本州縦貫ルートとすることもできますw。

今日は、そこまで体力が残っておりませんでしたので、高山松本ラインでございます。

ルートの特徴は、夜間だあれもいなくなること(爆)。そりゃそうです。険しくて危険な難所つづきのつづら折れを、暗くなってから越えたがるもの好きなんてそうはいませんて(爆)。

高速も連休明けの平日ですから、だあれもいやしません。80kmで流してもその3倍で流しても(ウソですよ〜)前方にクルマが見えてこないんですからこりゃサイコーw。

高速道路上で、日没を眺めながらのんびりと走り、飛騨高山に入ってからはもちろんフルオープンで流しました。思い出に残るドライブというものです。だって、この気温ですぜ(驚愕)。

日中味わった、ミストサウナ(完全意味明瞭)のほぼ半分の気温でワインディングの間じゅう推移するわけです。そりゃあカイカンですって。それに今回は天下のミシュランのN1 刻印入り新品タイアだしw。

さて、今回の整備ではティプトロニックに大きな変化が現れておりました。

ペダル類の動きに対しての反応が非常に敏感になっているのと、登り坂、下り坂への対処が細かくてびっくり。アクセルオフするだけで、4に落ちたりして、こんなのあったっけ、というのが連続して、それはそれは楽しかったです。

どうやら電気の流れの改善はこんなところまで調子を戻してくれる様子です。運転パターンの学習機能も戻ったようで、いろいろ考えながらパターンを変えて転がしていると、全部で5つあるというシフトスケジュールがどんどん変わるのが体感できます。

そんなのを楽しんでいましたら、あっちゅーまに街に降りてきてしまいましたとさw。

ううむ、名車?と思わせてくださる仕上がりでございます。長年、大切にしてきて本当によかったと思います。ですが、まだ5万キロ半ば。クルマとしての楽しみどころはここからです。

なんというか、今回の整備はリセットの印象が強いです。新たな地平、というときにはおそらくサスペンションOHの後ということになるのでしょう。

上の画像は、僕さまのサイドビュー。格納された分厚い3層構造を持つ幌の嵩張りがこの程度に抑えられているのは、フラット6エンジン搭載だからこそである、というのが納得できるショットです。

シート直後のエンジンと後輪の位置関係をご覧くださいw。これだけ近けりゃあ、キモチいいはずです(ばか)。

身近な例えで申しますと、ママチャリのカゴに重い荷物をおいて商店街をフラフラこぐの(FR)と、荷物をデイパックに詰めて背中に背負って走る(MR)のを比較するとわかりやすいかw。それでゆくと911は後輪の上の荷台に荷物を背負ってる(RR)わけで(負け惜しみかっ)。

 

 


僕さま、新たなフェイズへw

2023-07-19 08:24:10 | トクイチオートを考える

みなさま、暑中お見舞い申し上げます。こちら長野でも、猛暑となっておりまして、高原とは名ばかりw。

ですが、日没後は順調に気温が下がって、夜間は25度を下回る感じでございますから、なんとか凌げるかというレベルです。

そんななか、トクイチオートからご連絡をいただき僕さまのご機嫌がようやく治ったから取りにくるようにとのことです。喜び勇んで出かけてまいりました。

近年の整備の中でも、ここまで長期間かかったのは久々。なんといっても、モンダイを抱えながらの入庫、というのわ今回が初めてなものですから、当然か。

どうやら、警告灯の点灯(ティプトロニックの非常動作モード)にまつわるトラブルのタネはふっかーいところに潜んでいた模様です。

原因はじつに僕さまを入手する以前の事前整備にあった模様。つまり認定中古車としての整備の時点か、新車時の整備時点かのどちらかで使われたカッパーグリースが原因。本来導通をよくする目的で使われたものが10年を超える経年変化で導通不良を招いていた、というものでした。

本国では使えないはずのものですから、輸入されてからの処置ということになるのだそうです。

ううむ、こりゃ困る。よかれ、ということだったのが長年経ってみたら悪しかれとなってしまったわけです。

トクイチではここに至る過程の中でまずは基本を固めよ、というわけでリレー類、ヒューズ類を総とっかえのうえ、冷却水、油脂類もすべて一新してコンディションを整えていただきました。

外したパーツにはそこかしこに「電食」の痕跡が。

さて、これらを経て僕さまのコンディションはどのように変化したのでしょうか?

ひとこと、このゴルフ6のような僕さまになった、とだけ申し上げておきましょうw。もちろん濃厚なポルシェテイストも醸されているのですが、クルマの基本のところは一緒です。

そう、このゴルフはご存知のかたには毎度お馴染みですが、ひたすら実直なシゴトをすることで有名な個体。

レスポンスが自然で、ソリッド感も強くもっているクルマ、そうこれがトクイチのクルマです。

商品名=スーパーチューン。ご興味おありの方は058−370−4848 トクイチオートまで。

 

 

 


履き道楽2023 top sider の40年ものをレストアするw

2023-07-12 16:38:28 | 履き道楽

ドーン、靴部屋(爆)の奥から発掘されたトップサイダーのデッキシューズのソール部分でございます。じつに43年もの。

学生時代にアメリカ東部への旅行に出向いた先で、なけなしの100ドルはたいて必死で買ったものですw。当時の日本国内での店頭小売価格が20000円だったのをしっかり覚えております。

43年ものとくればさすがにゴム部分は硬化してしまって、加水分解も始まっておりますけれどw、ほつれなど一切なくコンストラクションはしっかりしてます。まだ履ける感じ。

お手入れはここ数年サボっていて持ち前の厚手のレザーはカラカラに乾いてるのですが、それでもかかとを踏んづけて履いたりしないので、キレーなままです。

特に暑く感じる今年はいっちょ活躍させてやるか、と思い立ちましたので、早速引っ張り出して手持ちのお道具一式でよみがえらせてやることにいたしました。

ソールはこんな感じで使い尽くした感満点です。たぶん、本体に接着されているだけだと思われるので中心部分はべこべこしちゃってるし。

それでも不変のこのスタイルはこの季節には最高。変わりようがない王道スタイルはいまだに楽しめる感じ。なにより履き心地が素晴らしいのです。調べると純正のスペリーソールは入荷がないらしく、ほぼ全ての修理屋でビブラムソールのデッキシューズ用を

装備してくるみたいです。

ちなみに一人前の男子が裸足で履いてよい靴はこれとサンダルだけだと個人的に考えております。抵抗なく常に洗えるからです。そもそも洗えないローファーを裸足で履くなんてもってのほかw。石田さんだけにして〜、と(爆)。

近年のスタイルではくるぶし丈のソックスなどがユニクロでも売られていて、ローファーを裸足履きに見せかけておいて実はソックス履いてる、なんてえのも一般化してますけど見せかけてどうするの?ローファーは裸足で履いたら、その場で全損、と覚えておきましょう。

レストア費用はざっと15000円近辺。じつはこれですと、インドネシア製のトップサイダーが新品で買えちゃうのですが、そこはそれw。あえて40年もののこれを蘇らせてやろう、という試みです。長年の相棒ですからね。

今回はソールの他にレザー製のシューレース(靴紐)も新品にしてやろうかと画策中。

都内の修理屋さんに送ってもいいけど、久々に相談しながらお願いしたいなあ、と計画しているところです。

でも、大切に扱わなくとも、ルールだけ守ればこのテの靴も40年もっちゃうんですよねえ。海に出かけるのに履いていって海水に浸けるのも恒例行事w。だからといってびくともしない耐久性は、やはり虎屋のおもかげなのか(出たよ〜)。

気になって引っ張り出したバイブルにもしっかり掲載されております。

これ、いまだに愛読中でして(うそ〜!)。特にアイビー志向というわけではないですが、いまだに私のベースなのわ間違いありません。

アイビーは王道のスタイルのひとつには違いありませんから、買い物リストの参考にといまだに引っ張り出しては読み耽っております。実際、手元に残している品のお買い物は、この一冊がキッカケになった事例多数w。

なに、ただのミーハーだって?その通りっすw。

 

 


エアソリューションのポテンシャルにヤラれるw

2023-07-05 18:18:02 | 今日の逸品

梅雨の真っ最中、どっしりと重たい湿気を孕んだ空気の中、エア交換を済ませたうちの僕さまですが、タイア交換がほぼ決定しているのになぜ???と訝りながら発進してみてびっくり。

ひとこと、「軽い」わけです。そのうえ、路面や段差のいなしが格段にマイルド。ドシンバタン、だったものがカタン、コトンに変化しています。しかもこれ、エア圧をコンマ2づつ上げてあります。

ちょうど、タイア交換した直後のあの感じ、といってわからなければ新車の乗り出しに似た感触である、とお伝えしておきましょう。

ううむ、通常は整備終了後、ということでエアの他に電気、油脂類のお手入れとの相乗効果でもって作られるコンディションの体験しかできないのに対して、エアソリューションの中でエアが果たす役割のみ純粋に抽出して味わうことのできた貴重な体験でした!

保管中にタイアの内部に取り込まれた水分が重たいタイアを作り出しているのだそうです。

これこそオイル交換や点検のたびにタイアのエアが交換される理由です。

画像は、このタイアの製造年月。2016年の45週目。ざっと7年落ちのタイアでここまで性能を戻しちゃうのがトクイチオートのエアソリューション。若干オカルトめいてしまいましたけれどw、事実この通りなのでしゃーないっす。

ちなみにこのサービスは、単独で施工することも可能。他の整備はまず置いといて、タイアのエアのみ交換してトクイチの整備の片鱗を知るという使い方が可能です。

最初にエアソリューションにお金を払えば、同一タイア使用中は何度でも無料。

ううむ、まいった!!工場にもどってから、タイアの買い替え、どうしますw?と訊かれたのですが、そりゃそうだ。このパフォーマンスを残していながらエコエコ言ってるこの時代に新品タイアへと交換するだなんて、もったいなさすぎ。

ですが、まあアレです。ご近所ならばともかく、頻繁にこの距離を通えるわけでもなし。レーセイになって考えてみれば、7年もよくもった、というべきでしょう。

タイアゴム自体の硬化(劣化)は如何ともしがたいわけですし、サスペンションの温存のことも考えますと潮時というものでしょう。


トクイチオートを考える タイア交換を検討していたら、いきなり空気を交換されてしまったおはなし

2023-07-05 06:35:19 | 987ボクスター・ドライビングマニュアル

念願かなって、トクイチオートへと僕さまを入庫させることができました。一連の警告灯さわぎのあとですから、レッカーでの移動も覚悟していたのですが、ミゴトどなたにもメーワクをかけることなく、自走で行うことができました。

またエンジンチェックランプがついたらどうしよう、とヒヤヒヤしながらだったのですが、一連のリモート整備の成果で、いつものルートをいつものペースで行くことができました。

まったくすばらしいことです。道を誤らずにいてよかったですw。

7月の初頭の平日ですから道路はがら空き。非常に走りやすく、ミョーなドライバーにも遭わず(あ、私がそうかw)、ごくヘーワな移動でしたけれど、なんとなくクルマ全体が重く感じられたことでございます。

コロナ中もそりゃドライブに出かけはしましたけれど、こういう開放感とは無縁。どちらかといえば、ドライブと呼ぶよりも、目的があってそのために出向く、という空気だったのは今は昔というものでしょうか。

さて、到着早々、タイア交換の相談です。

Michelin Pilot Sport 2 N1は、前回の交換からはまだ16000kmしか走行しておりませんで(脱力)、トーゼン山はまだ十分残しているものの、焼いてからはw6年が経過しています。

この3倍程度の距離を走らないうちは、とてもぢゃないけどもったいないです。けれど、たしかに美味しいところは過ぎております。ゴムを触ってみればカチカチ。

暖気が終わるまでは音も大きく、シャーというノイズが収まるまでに時間がかかります。

踏面の硬さはいかんともしがたく、僕さまの美点のひとつであるマイルドな乗り味が失われております。

また同じタイアにするか、と決めかけていた時に、マイスターから指示が飛んで、いきなりタイアのエアが全交換されるようです。ええ〜??もう廃タイアになっちゃうというのに、これから新しい空気を注入してどうするの〜??

詳細次号。