嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2019 シーズン開幕とともにアコガレの一足がやってきてしまう

2019-04-07 11:40:51 | 履き道楽

シーズン開幕、と申しますのは、この場合夏の靴という意味でございます。3月まではブーツを中心とした保温系。これから10月ごろまではやはりシーズンといってよいでしょう。夏靴の出番というワケです。

季節感のない街ではこの「コロモ替え」の楽しみが薄く、お気の毒なことですが、まあそんな街では、夏でも冬でも、どんなタイプを履いても支障はございませんね(爆)。

まだ寒かった頃にプレーントゥオクスフォードについてはイヤというほど下調べを行なっておりましたが、あれからほんの2ヶ月で本命といえるブツが中古市場に出てまいりますた。それもほぼ新品といえる、微中古。

そこかしこに手を回して、網を張った上で無心に待つこと数ヶ月。市場に出てきたものは、いち早くゲットする準備だけはしておいたのですが、こんなに早いとは。

そりゃま、新品で買えば、というのはごもっともでございますが、正常な金銭感覚でまいりますとジョンロブのプレステージクラスの価格帯はすでに10年まえから容認しがたいレベルに到達済みでございますから(爆)ハナから考えておりません(けちともいふ)。

また、ロンドンでのバイリクエストなどの可能性を考えてもどっこいかむしろ微中古の方に軍配があがるのは自明。

さすがシーズン(ちがうから)でございます。ニッポンならではの年度末というのも効いたか?こんなバリバリの新品が売りに出てきちゃうなんて。

グログランテープつきのアレ、といえばもうお分かりですね!JOHN LOBB GARNIER 2、それもブラックミュージアムカーフ7Dがご降臨なさったのでした!!しかもヒジョーにお安く、Eコマースの店頭に並んでおりました。奇跡に近いかも。

見つけた瞬間にデンキが走りましたので(爆)、クリックするよりも早く電話をかけてしまいました(爆)。この辺り、少なからず迷うところですが、店員とじかにやり取りするのがやはり最善、最速と思われましたので、発見からは2分ほどで(爆)デンワに手が伸びておりました。

私が気にしたのは、革の種類。ジョンロブのカーフにはおおまかにいって3種類が使われているのですが、スタンダードの中でも王道中の王道=ガルニエ2にはそのどれもが使われる可能性があります。

ソリッドブラックといってよいオックスフォード。若干マダラありのミスティカーフ。さらに強いマダラありのミュージアムカーフ。

また、Dワイズだということは、そもそもがバイリクエストの個体ですから、もっと凝った素材が使われている可能性もないわけぢゃございません。JL2011に使われたマルベックムーンライトカーフとかね(希望的観測)。

PCの画像にはブラックとしか表記がなく、素材の種類が明記されていなかったので、ここだけは押さえておかなければなりません。

案の定、電話の向こうからは曖昧なお返事。そりゃあそうです。実際にジョンロブの店頭で実物を手に取らない限り、使用されているカーフの種類、というか呼び名なんか知ってるわけがございやせん。自分でバイリクエストした経験でもありゃあ別ですが。

仔細に質問しまくって、ライトまで当ててもらいますと(爆)、ようやくミュージアムカーフだ(!)、ということが判明。その時点でお買い上げということになったのですが、ここまで話すこと15分です。

ついでに値引き交渉も行ったのわいうまでもございません(爆)。

このプレーントゥの王様=ガルニエ2にミュージアムカーフ装備というのは明らかに「ハズシ」でして、非常に珍しい個体といえるでしょう。

店頭小売ではEワイズにソリッドブラックのオクスフォードカーフがデフォルトです。モデルの性格からいっても、マダラありのミュージアムカーフのもつアソビゴコロは邪魔になるわけでして(汗)。

おりしも同モデル、同サイズのプラムミュージアムカーフが某オークションに出品されていたのですが、モデルの性格から申しますとブラック系以外はあり得ない、ということで却下。

新品購入はすでに不可能。SEATONと呼ばれている代替えモデルでもいまや30万をうかがうイキオイのこのモデルがこのお値段なのですから、いっそ両方とも買ってしまえば、とも考えましたが、さすがにプレーントゥ2足もちはないか、というのが現実的な選択。仕舞い込むのが目に見えておりますのでねえ〜。

それにしても美しい!ブラックミュージアムカーフは画像からもお分かりのように、ハイライトがあたるとマダラ模様が浮かび上がる仕上げです。クルマでいうブラックメタリックに似ています。

この個体ではなんといっても甲部分のツヤがいちぢるしく、まばゆい。

少し歩いただけでもキレイに履きジワが入って、柔らかさが見ただけでわかるレベルっす。

ううむ、ジョンロブのプレステージクラス、しかもそのトップエンド、とくればこうなるのか、と感動すらいたします。

ここまでずいぶんと長いことジョンロブざんまいを行ってまいりましたけれど、保守本流のトップ、というのはこのレベルだったか、とまことにベンキョーになったことでございました。

ちなみに今回のこれは定価の3分の1弱で手に入りました。ううむ、おそるべしeコマース。情報がすべて、と言いたいところですが、買い物のきっかけとなる役割は果たしているかもしれませんけれど、やはり最後にやり取りするのはニンゲン同士でないと、と感じたことでございました。

ハイライト下では画像のようにムラサキ色に輝くガルニエ2。ううむ、とうとう登りつめてしまったなあ、と(ニヤニヤ)。フツーに黒靴を買ってもここまでウレシくはありませんけれど、ヒネリが効いた今回のこれはストレートにうれしいっす(ばか)。

このあたり、やはりジョンロブパリはゼントルマンのツボを知り抜いているのだなあ、と感じ入るひととき(爆)。

ふりかえりますと、99年のジョンロブ青山店の店頭で目にしてからこちら、ずっとアコガレ続けていた一足が手元にやってきたわけです。そう、20年来のアコガレな訳で(感涙にむせぶ)。

ちなみに99年当時には付属していたグログランリボン靴紐はモデルが2になってからは省略されてしまった由。

付属していたところでいちいち変えるのは面倒ですし、実用的ではないですが、そういうシャレっ気こそが大切なのだ、ということでゴム紐に変えてみますた、ってより実用的にしてどうすんのよ、と(爆)。



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