嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2024 「靴の街佐久」ってなんだよ

2024-07-17 07:47:38 | ももちゃんの遠足

これ、今朝の新聞チラシです。うーん、知らなかった。地元がいつの間にやら靴の街と呼ばれるようになっていたとわw。

ビスポーク専門店が2つばかり紹介されているチラシなのですが、地元向けとしては非常に珍しいです。一方はおしゃれな普段履き、もう一方は貴族的なドレス靴という印象ですが、いずれも見たことがないタイプです。

チラシそのものは、商業的な感じがまったくなく、集客を狙っているニオイがまったくしないw。方向性の違う2店があるよ、ってだけのチラシなので?です。

早速HPを覗いてみたのですが、一足10万円より。今どきのビスポークとしてはだいぶ安めの設定ですが、今後の展開が楽しみです。

そういえば、隣町にはシューツリー制作専門店があるんですよね〜。長野の片田舎で密かにビスポーク愛好層が育っているのかも。

 

 


履き道楽2024  パラブーツのお手入れ

2024-07-06 07:37:22 | 履き道楽

シューシャイン業界、ならびにヲタク界隈では有名なお手入れキットですw。お好きな方はすでに使用中かもしれません。デリケートクリームは水分主体の補給に使います。説明書に「靴を光らせたくない方に」と大書されているのが気に入って、ここ20年ほど愛用しております。

さよう、油分を含まない関係で革の質感を生かしたマットな仕上がりが得られるのでお気に入りなのです。

右のステインリムーバーはワックス落としですね。ふたつとも大量に使うのでプロ用の大容量バージョンを買ってあります。気がつけば5年で同時にカラになっておりました。なんとパラブーツでは、ゴムソールの汚れ落としにも有効。新品のようにチャキチャキに蘇るので、お試しあれw

リムーバーは頻繁に布にとる必要があるので、いちいちビンを持って傾けたりする必要がなく、容器の上部を布を巻きつけておいた指で押し込むと布に適量がとれるという工夫がされております。これ、一度使っちゃうとクセになりますよ〜w。

クリームは今度は倍以上の量の500mlを調達しました。ステインリムーバーの方はシャンプーみたいな詰め替え用パックがしっかり売られていて全く感心です。ほどよい性能がプロフェッショナルからも支持を得られている理由だと思われます。

パラブーツにはオリジナルのCuir Lis 、日本名リスワクシーレザーというオイルドレザーが使われており、モチモチした手触りが独特なのですが、個体によっては補給が必要な感じなので、手に入れた順にお手入れをかましております。

パラブーツのこのタイプを使用したモデルでは、表面が非常に柔らかく、すり傷が入りやすい印象がありますけれどこのキットを使えばそんなの一瞬。一拭きで見えなくなっちゃいます。

私の場合は2工程のみw。表面の油分を剥がして、水分を入れるだけ。デリケートクリームはほぼ3周くらいするうちに、これ以上靴の内部に浸透してゆかないか、くらいのレベルになりますから、それが終了の合図です。

数時間放置したのちにブラッシングしてやるとツヤを抑えた深みのある光沢を放つようになります。

こんな感じ。ピカピカしてないのがミソw。かといってベトつきも全くなく、ホコリや汚れも弾きます。サラサラな感じ。で、履くとしなやかなわけです。水分を補給するうちに革の地色というのでしょうか、そいつが出てきて底光するようになるのが特徴。

ジョンロブのミュージアムカーフでも同じやり方ですが、柔軟性が出る上に革の質感がわかる仕上がりになるのでお気に入りっす。たまにオイルを塗りたくって、別の味を楽しんでおりますが、長く楽しめるのはこちらのマット仕上げかもしれません。

そういった、気分次第でやるwオイルから水へのスイッチの際にも、このリムーバーは靴を傷めることなくおこなえるので気軽なのは秀逸です。どうりで詰め替えパックが売られているわけです。

 


履き道楽2024 パラブーツ道 絶賛展開中

2024-07-05 06:58:18 | 履き道楽

画像はパラブーツの広告。コートを着た紳士もいれば、警官、郵便配達人、エプロンかけてシャープナーを持ってるのが肉屋のオヤジw、カッパきてるのはamazonの配達員さんでしょうか(ちげーわ)?仔細に観察しますと、これだけでラインナップのキャラクターが窺い知れます。

カッパやコート、制服との相性が良いのがまずわかるw。てことはなんにでも合わせられる、という印象。ソールの存在感もずいぶん強調されてますね。床が湿ってるのにも注目。泥も混ざってますから、雨靴のほかに作業靴なのだというアピールともとれる。

シュッとしたパンツに合わせてるのはお国柄でしょうか?裾幅21cmかそれ以下と思われる、割と攻めたテーパードの具合から60年代のスタイルと思われます。肉屋のオヤジが履いてるのはどうやらランス。コートのオヤジはハズしで登山靴のアヴォリアーズでモンクなし。

品質に自信あり、と書かれているあたりかなりストレートな広告ですぜ。

パラ殿下が手元にやってきてからほぼひと月。屋内、屋外問わず履き倒しているのですが、個体によってはずいぶんと伸びて、素材自体の柔軟性も感じます。

日課のようにして続けているお目当てモデルの発掘は、困ったことに順調w。

モフモフのミンクバージョンのやはりデッドストックが出現してしまいましたので、早々に手を打ちましたw。今度はブラックです。ミンクファーはモフモフ部分の上面がグレー、根本がブラックなのでランス本体のレザーはブラウンやネイビーよりもブラックとしたほうが相性が良いと考えました。

しかし、あまりのモフモフぶりにローファー本体がほとんど見えず(爆)、ぬいぐるみが歩いているような印象w、なあたり狙い通りのお買い物となりました。

こんなセンスの靴は他ではゼッタイに手に入らない、いつか欲しいものだ、という長年の希望が叶いました(ミョーな希望だことw)。

そもそもこのモデルは、代表モデル ミカエルにアザラシの毛皮を貼り付けてリリースしたいというエルメスからの別注がオリジンといわれているそうです。

ここからは私の想像ですが、そのアイディアにインスパイヤされたパラブーツのデザイナーさんがこりゃええわ、といって勝手にリリースしたのがこのファー貼り付けバージョンなのでわないか。

でなければ、同時に作られたサンプルの中にあったアザラシに始まり、ウサギ、馬、ミンクなどなどのバリエーションがそのまま製品ラインナップになっちゃった、ということかもしれません。

今の空気では製造はおろか、こうして中古で買うことすら躊躇われるのが現実w。フェイクファー貼り付けの「周辺に配慮した」バージョンもリリースされていますけれど、そんなのいまさら〜、となるわけでw。

今回の個体「も」奇跡的にデッドストック。甲のベルト部分の締め付けが新品時のそれで、1時間も履いていると痛くなってくるほどで、ビーフロール部分のベルトがキチキチですが、クリームを塗って慣らしていますとほんの3日ほどで緩和されてまいりました。

この慣らし期間をひと月ほど続ければジャストフィットが得られるか、という感触です。新品のランス@ミンクファーの慣らしだなんて、非常に貴重な体験です。この先たぶん2度とないwこの感触は楽しんでおかなければ。

パラブーツ沼はまだまだ続きます。さらにつづくw