嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

リニューアル工事絶賛進行中 ももカントク大活躍?

2021-01-12 15:48:47 | ももちゃんの遠足

画像は、床材のサンプル。カタログに掲載されているのはほんの数センチ角の見本に過ぎないのに対して、こちらは実物。内装材のなかには、カタログとはまったく違う印象のものも多数ありますから、大急ぎの場合にも、必ずこうして「実物を」取り寄せることにしております。

普段と違うことをしていると、どこからともなくあらわれるうちの支配人(爆)、ならぬ支配ネコ。選定をおまかせするのですが、どうやらにほひと、足裏のフィーリングでのみ判別する模様(爆)。

ぼんやり眺めているのかと思えば、そうでもなく、匂い嗅いだりして、なかなか熱心に物色しておられますw。

自分の部屋ならばともかく、今回は客室の内装のリニューアルなんですから、なるべく落ち着きのある色合いと風合いのものをチョイスして、持ち前の片寄ったセンスとならないように配慮いたします(爆)。

今回は、耐久性と見た目、それから室内暖房との兼ね合いで、樹脂製の木目を選択いたしました。そりゃあ、本物のウッドを貼って、なんてのにはアコガレますけれど、お好みの古材などを使おうものなら、一室200〜400万円はいっちゃう(脱力)。

ま、自分の家ならばそんなのもアリかもしれませんけれど、一泊おいくらで、といって商売させていただく以上、耐久性が一番の優先事項。古材だなんてただの自己満にすぎません(爆)。

素材のツヤ感も大事で、エイジングが期待できない樹脂では、はっきりいって、完成直後から劣化が始まるのです。10年後、20年後のやれた状態も予見する予知力というか想像力も求められるので、決定には時間がかかります。耐久性を見抜こうとしているわけ。

最新のカタログには、ジーンズのように使い込んだ風合いを最初から持たせている製品も多数あって、時代を感じます。キズや靴跡などが最初から刻まれているのにはのけぞりそうになりますけれど、そいつがまたカッコ良いときているのですw。

ハイライトがあたって、ブラックミュージアムカーフの凄みが浮き出ているガルニエ2といっしょに写り込んでいるのが今回、玄関とレストランスペースに貼った、ユーズドテイスト樹脂材でございます。

ブラックミュージアムカーフのガルニエはこのようなシーンでは、グレーパープルと呼びたくなる感じ。かなりハデに見えますけれど、実際に履いてみれば、ただのブラックプレーントゥに見えちゃう、ってのがウリ。現在、カカト修理中っす。

この床材はツヤをおさえてあるうえ、傷もテキトーに入っているのですが、ハイライトの下ではイエロー主体のオレンジ色が滲み出て、なかなか味わい深い材料です。

エッジの部分にも長年使い込んだような風合いが再現されていてかなーり巧妙。ラルフローレンのリリースするRRLのプロダクツみたいな凄味すら感じさせる秀逸なプロダクツです。傑作。

カーペットを選ぶ場合には、家庭用の一般的なものを選んでしまうと、ほんの数ヶ月で靴あとや家具の跡がきっちりついて落とせない状態となり、見た目の劣化が早めに進みます。

ここは予算面で無理をしてでも、重歩行用と呼ぶカテゴリーのヘビーデューティものを選びます。植毛の密度が段違いです。また、最近ではタイルカーペットと呼ぶ、パネルごとに交換可能なものも売られていて魅力的。ヤレた部分のみ交換可能なので、都合がよいわけです。

リニューアル後の初っ端のお客様がコーヒーを床全面にハデにぶちまけてくださる、のようなシーンもホテルでは日常茶飯事でございますから、非常にプラクティカルなチョイスといえるでしょう(涙)。

今回は画像の壁面にある昭和の三菱「霧ヶ峰」様にはめでたく引退ねがって、かねてより念願だった暖房強化型、令和の「霧ヶ峰」にスイッチすることとなりました(祝)。壁紙、天井、フロアー共に素材替えをおこないます。通算で7度目くらいか。

だいたい5年から10年のサイクルでおこなっている、ホテルの客室としてはルーティーンともいえる改装ですが、いざ始めるとあれやこれやとタイヘンな作業でございます。今回はテレビもあるし、費用的にもゴルフ1台分くらいはいっちゃうのか(涙)。

まあ、こんなもんかい、といってオッケーを出してくださるももちゃん(爆)。今夜もこれからニャキンなんだそうで(涙)

 

 


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