NHK渾身のドラマ「白洲次郎」。ご覧になりましたか?私はミゴトに見逃してしまいますたが、きょうびではネットの裏サイトに翌日にはうぷされていて便利なことこの上ない。まあね、良し悪しは別として、そんな時代なのでしょう。
というわけで平日の昼間にユクーリとポーズを入れたりしながら楽しんだのですが、もっともハデだったはずの英国留学時代はほとんどがモノクロの写真で語られておりました(爆)のがザンネン。ベントレーの走行もほんの一瞬でおしまいですし、パリのオテルリッツに乗りつけてどうのこうのといったエピソードには触れられておりませんでした。父親の白洲文平役の奥田瑛二さんの羽振りのよさを示すシーンが出色。ブラックのストライプJKにホワイトのバギー・パンツ、さらに白黒のコンビシューズを履いたまま、自邸に上がりこんでそのあとを女中が拭いて回る、というのがウケますた。このバギーパンツは合格(爆)。歩くたびにハタハタしてパンタロン(死語)みたいなんですが、直後にすっとおさまって美しいシルエットができる。僕のとまったく一緒でした(爆)。歩くだけでど目立ち(爆)、こんな衣装はもうないって・・・
次郎さんのスーツはクラシックそのもの。ラペルがだいぶ広いのとパンツの裾幅を観察していると、時代考証が巧みだった、というよりも衣装担当が発注した先のテーラーがちゃんと30’sスタイルを理解していた人物であったと思われます。ただし裾幅は26cm前後と思われるごく一般的なもので、かえって現実感を帯びております。吉田茂と和室でくやしがるシーン(一部謎)で着ていたブラックスーツの着丈の短さが秀逸。これももーろ30’sディテイル。このスタイルは脚が長く見える効果があるのですが、下半身とJKとのコントラストという点で非常にビミョーな難しさがあり、テーラーさんの腕の見せ所といってよいでしょう。タイトなJKの絞り加減にも注目!
ロンドンを再訪するシーンにクラリッジズ・ホテルが登場してきますが、そこで着ていたコートが白眉。おそらくアルスターと呼ばれるトレンチコートの原型だといわれるやつですが、さっそくこいつのコピーを某テーラーに発注しようか、と(ばか)画策中。主演の伊勢谷さんはかなりな細身でまずはコンケーブショルダーのJKを着せて大きめの上半身をつくりだしておいて、そこへコートのウエストベルトでキリキリに締め上げてV型の上半身を作ります。仕上げにベルトまわりにうつくしいドレープを作り出した着こなしはオミゴト、のひとことっす!トレンチの着こなしとまったく一緒なのですが、このアルスターの場合はウールのコートですから木綿のトレンチにはない「格」が生まれて、クラリッジズでも相手にされる、という仕組みでしょう(爆)。
いよいよ第二話は7日の土曜日・・・嗚呼っ!!またしても仕事ですぜ・・・ってこの不況下、勤労感謝いたしつつ、動画サイトにお願いするとしましょう(爆)。ううむ、さらにタノシミっす>次郎さんのスーツ。