だらだら日記goo編

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美術の見方

2016-10-23 20:56:14 | 日記
美術館というのは、当たり前だが、最初の方が混雑している。
しかしこれも当たり前だが、最初の方に良い作品がある訳でもないので、最初の方で時間をかけるのは無駄で、最後の方になると、疲れてしまうということになる。
今日は、ゴッホとゴーギャン展、東京都美術館 の特別展だ。
3時過ぎに入ったので、閉館の5時半までかかるのはわかっている。
わかっているので、どうすればいいかというと、最初の混雑しているところはすっ飛ばすのだ。
東京都美術館は、地下一階から始まって、一階、二階、とエスカレーターで上がっていく仕組みになっているが、この、ゴッホとゴーギャン展の目玉は、一階に展示してある、ゴッホの自画像3点と、ゴッホがアルルで、ゴーギャンと共同生活を2カ月ばかり送った訳だが、その時に描いた、ゴーギャンの椅子。更には、ゴッホは自殺する訳だが、ゴーギャンが、タヒチに渡って、ゴッホを追悼して描いた絵、肘掛け椅子のひまわり、だろうか。
この、肘掛け椅子のひまわり、は、展示の一番最後にあるから、ここで、時間が切れると惜しいし、そもそも、展覧会というのは、今回のように、展示の中ほどに映像があったりして、どのくらい時間がかかるか、よめない。
言ってみて、初めて分かるものだ。
であるからして、繰り返すが、展示の最初に時間をかけるのは馬鹿げている。
展示の最初は、画家の初期の作品と相場が決まっている。
であるから、東京都美術館の場合、最後まで観て、ミュージアムショップで買い物を済ませて、出口まで下りてくると、また、ご覧になりたい方はこちらから、とあるので、最初の方は、最後に観れば良い。
もう、5時過ぎているから、誰もいないから、ゆっくり観られる。
しかし、ゴッホはゴーギャンの姿は描かずに、椅子だけ描いた、何故だろうと思う。
主なき椅子。椅子の上には書物が置かれて、ゴーギャンの椅子であることを示唆する訳だが、敢えて、主を描かなかったのは、二人の共同生活が破綻することを暗に示しているとも思える。
しかし、椅子には、ゴーギャンが座って、描いていた訳で、ゴーギャンの痕跡も認められる訳で、在と不在の間を行き来する不思議な椅子ー。
ミュージアムショップでは、何故か、風邪予防に、龍角散のど飴が付いた、ポーチも売っていたので、買ってみる。
入館料が無料だから、図録とのど飴代金を払えばいい。
展覧会は東京新聞主催だが、なかなかに興味深いが、ゴッホ美術館は、作品にあてる照明に、75ルクスと制限を加えているそうで、要は、暗い明かりの元で観ないといけない。