だらだら日記goo編

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また行った展覧会まとめて

2012-10-02 21:54:00 | インポート
涼しくなると、体は正直でちゃんと動いてくれる、お陰様で展覧会にも行ける。
今年は西洋美術の展覧会が数多く開かれる。明日からはリヒテンシュタイン展なんてやる。
招待券は例によってあるので、音声ガイド借りてゆっくり観るつもり。

損保ジャパン美術館、アンソール展
アンソールは音楽の作曲もしていた!音声ガイドだと、その音楽聴ける。
えらく展示数がある、アンソールだけではなく、アンソールが影響を受けたオールドマスターや同時代の画家の作品も展示。
アンソールは、人生のほとんどを故郷のオステンドで過ごした。
春になると、カーニバルが開かれ、アンソールのお祖母さんはカーニバルを心待ちにしていたという。
アンソールの後期の作品に仮面が表れるのは、一つはその影響だろう。
アンソールの一つの特徴は光の表現だが、これはレンブラントから学んだという。
また日本の北斎漫画も所有しており、いろいろなところから、影響を受けている。

三菱一号館美術館、シャルダン
シャルダンと言っても知る人ぞ知るだが、静物画と風俗画で活躍した画家だ。
この展覧会は、アンソールとは違い、展示数は抑え込まれている。
その代わりひとつひとつの作品に目が行く。
この画家は細部にはこだわらない。全体を重視する。
対象を遠くにおいて、全体の構図を考えた作品づくりだ。
当時は、静物画より、風俗画の方が格が上だったそうだが、この画家は風俗画を辞めて静物画に回帰する。画家の心境はいかがばかりか。
ルーヴルとか、名だたる美術館から作品が来ているが、何故か、日本の富士美術館も作品を所有している。

美術ではなく映画も見た。
写真美術館には映画上映会もあるが、ちょうど、展示を見たら、上映始まるというので、急遽。
宮古島の神事の物語り。
岡本太郎がウタキに注目したように、宮古島の人は何時も神といる。
神唄、お祖母さん達が朗々と唄う。
宮古島はかつて重い人頭税を課せられていた。
それを払い終わると、人びとは唄と踊りで、楽しんだという。
そこには、人生は辛く哀しいが、楽しまなきゃ損だという世界観がある。
しかし宮古の神唄も岐路にたたされているという。
若い人に唄を教える機会がないと。
神と何時も共にいる人びと、その地をいつか訪ねたい。


2 コメント

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宮古島をはじめ、沖縄・奄美の人たちは神を傍にお... (瀧野信一)
2012-10-06 10:05:12
宮古島をはじめ、沖縄・奄美の人たちは神を傍においていて、島唄を歌っている。
こう書くと楽園のようですが、人頭税や黒砂糖税があり、搾取されていた、と読んだ記憶があります。

宮古の人は人頭税を払い終えると、唄を歌って踊っていたのですか。
黒人奴隷の歌と踊りのようですね。
小説の資料に買った沖縄民謡のCDから、宮古の唄を聴いてみることにします。
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そうそう、ちょうど黒人奴隷のようだとナレーショ... (oki)
2012-10-07 22:15:18
そうそう、ちょうど黒人奴隷のようだとナレーションでも言ってました。
何か取材した人は、宮古の人の唄に、素人が歌うブルースにも似た感覚、をみているようでした。
展覧会図録優先なので、映画のパンフレットは買いませんでしたが。
久しぶりの映画でした、また見に行きたいですね。
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