だらだら日記goo編

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またまとめて更新

2009-09-18 23:37:11 | インポート
行った展覧会をまとめて更新します。

.損保ジャパン東郷青児美術館、ベルギー近代絵画のあゆみ
ベルギーは、西欧の十字路といわれるそうだ。
フランドル絵画の伝統とフランス絵画の前衛が入り交じって面白い世界を生む。
バルビゾン派から展示は始まるが、テルヴューレン派とは初めて聞く。
バルビゾンに憧れたベルギー人たちが作った芸術家村だそうだ。
展示はフランス絵画とベルギー絵画が入り交じり、その影響を示していく。
例えば、スーラの「グランドジャッド島の日曜日の午後」に影響を受けてベルギーの新印象派が誕生するが、そこには20人会というベルギーの組織があったこと、ベルギーではリュミニズムと独自の発展をとげるとか。
しかしあのアンソールにバラの花の素晴らしい絵があるのには驚いた!

.オペラシティアートギャラリー、インタートラベラー神話と遊ぶ人
顔のないみみお、や六本足のオオカミで知られる鴻池朋子の個展。
結局想像力を大切にする人なのだ。
「生まれた時から想像力はひとつも年をとれない。いつまでも人間は子どもだ」とはこの人の言葉。
地球の中心、マイナス6377キロにいるのは赤ちゃんだ。
しかもガラスで出来た巨大な赤ん坊!
このインスタレーションにはたまげた。
「世界はいつも密かで、素晴らしく、謎めいている」
だから自殺することはない、鴻池はそう語りかける。
鴻池の感受性にしびれた。

.横須賀美術館、パウルクレー東洋への夢
これは横須賀まで行く価値ある展覧会だ。
クレーは才能あるヴァイオリニストだったという。
妻となる人にも音楽の競演で知り合ったそうだ。
であるから、鉛筆で「偉大なテノール歌手のコンサート」をいささかカリカチュールに書いたりする。
そのクレーが老子道徳経だのインドの伝説だの日本の仏教彫刻だのを蔵書していたとは!
さらに鈴木大拙の、禅仏教入門までプレゼントされたとは!
そこでこの展覧会ではクレーの作品における東洋的なものを探る。
北斎漫画との関係とかいろいろ面白い。
なかには「悪魔ちゃん」とかいう面白い題名の作品も。
カタログも専門的論考にあふれている。

さて明日からはじまる展覧会も多いが、僕は人のいかなそうなところを廻ります。