今日は確かに天候が悪かった、美術館に出かけた人も少なかっただろう。
僕は医者に行く都合があるので、時間調整に美術館によったが、展示室内誰もお客様がいないのだ!
僕のあとに入ってきた人はいるかもしれない、しかし僕は広い展示室内で誰とも出会わなかった!
天下の国立新美術館は「アーティストファイル2008」という催しである。
会場に置いてあった小冊子から「「アーティストファイル」それは、現代のアートの世界で活躍するアーティストたちを紹介する展覧会です。今回国立新美術館が選んだのは8人のアーティスト」「さあ、アーティストたちがつくり上げた、8つの新しい世界に出かけましょう。体で、心で、感じてください。あなたの世界を見る目が、日常を感じる心が、きっと変わるはずです」
もっともらしいことを言うが僕には何も感じるところがなかった。
カタログも買わず、あまり印象の薄い人はもう記憶からはずれてしまった!
1番最初は竹村京、1975年生まれの人だ。何を訴えたいのか分からない作品だった。
2番目は白井美穂、ビデオが三本流れている。
「注文の多い料理店」の現代版とか、マルセル・デュシャンのテキストを用いた作品とかーこれまた何を訴えたいのか分からない。
続いてはエリナ・ブロテルスという人の写真だが何か地平線に興味があって作品を作っているようだ。
次は佐伯洋江、1978年生まれとこれまた若い。
実に細かくシャープペンシルで描いたものだ。
祐成政徳、7年前に千葉の美術館に展示するために作ったというばかでかいバルーンが展示室にある。こういうものは屋外に置くのが普通ではないか。
ポリクセニ・パパペトルー、子供時代の遊びを再現したようだ。
さわひらき、暗い部屋で六つの映像が同時に流れている。
てんで勝手な方向を向いて六つの映像が流れるから全部を一気に見渡せる場所を見つけるのが大変。
六つの映像はそれぞれ無関係なようで、ちょっとは関係していると気づく。
最後は市川武史、これが一番頂けない。
「浮遊」という作品で「こっちへユラリ、あっちへフワリ」とあるから文字通り浮遊しているのかと思えば全然動いていない、何のための展示か。
現代美術に詳しいはろるどさんなら一家言あると思うが僕はだめだ、時間の無駄だ。
当然こんな展覧会は招待券がなければ行かない。
現代美術は袋小路に陥ってしまっている。