いやいやクールベが「ボート遊び」なる作品を描いていたことを知らなかった。
ちょうど海水浴がブームだったというがクールベは山の人という印象が強い、この作品を観るためにわざわざ八王子の山奥に行く価値もある。
八王子は家具の村内、その中に村内美術館がある。
八王子駅から無料送迎バスは出ているし、毎月30日はミレーコローの日で入館料は半額だ、こういうことはネットであらかじめ調べられる、便利だ。
ミレーコローというだけあってバルビゾンの作品が充実している、その充実ぶりは国立西洋美術館の元館長がカタログに寄稿していることでも知られよう。
ミレーは「鏡の前のアントワネット・エベール」が素晴らしい、子どもの愛らしい姿を映したミレーの傑作だ。
クールベはクールベ美術館から寄贈されたクールベの手も展示されているし、コローは文化庁登録第六号の美術品もあり山奥に本当に充実した展示だ。
企画展示はビュッフェ、ブラジリエの展覧会、これらもこの美術館の所蔵というから幅が広い。
ビュッフェは「ローズ色の教会」が黒く激しく黒く厚塗りされこの人の内面を感じさせ、ブラジリエは東山魁夷と親交があるという、馬の絵をよく描く人だ。
村内が美術館を建設したのはモロー美術館を訪れたのがきっかけとなったという、確かに美しいインテリアを調度すれば美しい絵のひとつもかけたくなる。
交通は車なら中央高速八王子インターチェンジ第二出口のすぐそば。
なぜ今日がミレーコローの日なのかはホームページをどうぞ。