ここ2週間くらい、ヒヨドリが群れてあちこちを移動しています。今朝は、近くの家の「金柑の実」を集団で襲っていました。
彼らが群れで襲った後は、南天やピラカンサスの、何百も有った赤い実が、ほとんどなくなってしまいます。
と言って、彼らを責めているのではありません。南天もピラカンサスも人間の目を楽しませるために、あんなにもたくさんの実をつけているわけではないからです。
ヒヨドリをはじめ鳥達に食べられ、そしてどこか遠くに排泄される。そして、排出された先で芽を出すものがいることを願っているに違いありません。(何年か前、クスノキ科の植物が学舎の庭に突然生え、アオスジアゲハの幼虫がたくさんたかっているのを見たことがあります。あの植物も、きっと鳥によって運ばれてきた種によって生えたのだろうと思います。)
この前、私は、たまたま、ヒヨドリ達の集団での食事を目のあたりにして、そのすざましさに圧倒されてしまいました。そして、その時は、「なんとむごいことを!」と感じました。
しかし考えてみると、食べられる側にもちゃんとメリットがあります。だから、鳥達に食べてくれと言わんばかりに、真っ赤に実って、鳥達を誘惑しているのだと思います。自然の仕組みってうまくできているな!と、改めて感じました。