この時期、蘭が一斉に開花し始めた。
今日は、セッコクを紹介する。
このセッコクは、近所の友人の親父さんが丹精こめて育てていたもの。その親父さんは、全国を旅行した折、セッコクや山野草を買い求め、今では庭の大部分を多い尽くすほどになっていた。
しかし、残念ながら一昨年お亡くなりになり、その後友人が水掛けなどをしていた。
だが、あまりの量にしかも友人は草花にあまり興味がなく、したがって、育ててくれれば好きなものを持っていけ、ということで、セッコクや風ラン、あるいは黒松などをいただいた。
ただし、蘭と山野草関係は、名前と場所の札がつけられ、おそらく、珍しいものなどもあるものと思われるが、盆栽にいたっては、盆栽教室で仕入れた知識から判断すると、残念ながら、作品となるものではないようだ。
親父さんは、ここ数年は病気がちであったようで、したがって、手入れをしていなく、山野草や盆栽は、元気をなくし、あるいは雑草にまみれている、といった状態であった。したがって、手入れをすれば何とか見栄えはよくなるものではないかと思う。
これらは、いただいたものであるが、今後育てて、セッコクなり盆栽なりがもとの見栄えになれば、友人にお返ししようと思う。
私と同じ年なので、その頃は、こういった物に興味を持つのではないかと思う。
写真のセッコクは、その種類、名称は不明だ。そして、いただいたときは、十分な水が与えられていなかったようで、根も、乾燥してひ弱な状態であった。
そこで、ちょうど枯れたココヤシの実があったので、これを半分に割り、その中のくぼみを利用して、水ゴケを根に巻きつけたセッコクをそのくぼみに据え付け、屋外の木に引っ掛けておいた。
冬場の冷たい時期には少し心配であったが、その後、葉の色も青々としてきて、ここにきて、花の芽も一斉に出て開花した。
こんなに威勢がよくなるものとは思わなかったが、きれいでかわいい花をつけた。なんという種類か、調べてみたくもなった。
このほかにも、さまざまな種類のセッコクがある。ただし、まだ息を吹き返さないものがあるが、気長に育てることとする。