福岡空港に着いてそのままバスに乗り、1時間ほどかけて八女市へ。
九州茶の代表である八女茶の地元。
こちらも静岡牧之原茶と同じように、市を挙げての茶業振興に力を注ぐ。
この八女市は2月1日に周辺の町と合併したばかりで、まだ落ち着かない状況ではあったが、視察を受け入れてくれた。
合併は、今まで異なる道を歩んできた自治体が一つになるため、共通した強烈な理念を掲げ目標に強く取り組んでいかなければ、単なる事業の寄せ集めにとどまらず、かえって自治遂行力の低下ともなり、合併した意味がなくなる。
したがって、八女市は、その理念の中心にお茶を持ってきた。
市のあらゆる事務事業にお茶を織り交ぜ関連づけて事業推進をし、まちづくりを進めようとしている。
その中心となるのが、お茶と観光振興による交流人口の拡充による市の活性である。
おそらく静岡県内の各自治体も同じような考えはあり、お茶と観光とを結びつけた事業はいま盛んに取り組んでいるところ。
しかし八女市のお茶と観光とのコラボによる事業は、今後の市の運営を大きく方向づける大プロジェクト。
おもてなしから体験、イベントなどさまざまな手段で滞在型観光を目指す。
そんな担当からの熱意ある説明を受けた。
八女市は、歴史ある街で、昔からの街並みを保存して、観光に、商工活性に利用している。
また、伝統工芸は、仏壇、和紙、石灯籠など幅広い。
市の財政内容は聞いてこなかったが、このような街並み保存、伝統工芸振興、観光に充てる予算は、相当の規模だと感じた。
今全国の自治体は、いかに住民が豊かで快適な生活を送れるか、そしてそれは、自治体としていかに生き残るかに渾身の力を降り注いでいる。
八女市は、合併当初お茶と観光を選択したようだ。
つづく。
(市内から集めたひな人形)
(市の伝統工芸を象徴する巨大石灯籠)
客が数人でも常に紙すきの実演を見せてくれる。
(市内神社の3か所で行われる人形歌舞伎のその一つの舞台)
(人形には様々なからくりが)
八女市には観光ボランティアがいて、忙しいときは日に3団体ほど案内するとのこと)
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