2004年、米ケンタッキー州のファーストフード店に警察官を名乗る男から電話があり、従業員だった少女が窃盗の濡れ衣を着せられ、身体検査と称して性的行為を強要された事件を映画化し、権威へ服従してしまう人間の心理を描き出したサスペンス。アメリカのあるファーストフード店で店長を務めるサンドラのもとに、警察官と名乗る男から電話が入る。男は女性定員のベッキーに窃盗の疑いがあると言い、サンドラに対してベッキーの身体検査を命じる。警察官の言うことならばと指示に従ったサンドラだったが……。監督は本作が長編2作目の新鋭クレイグ・ゾベル。(映画.comより)
<2017/6/1 録画鑑賞><ネタバレあり>
今頃すみません。劇場で鑑賞した作品を優先していると、ついついこ~んなに後回しに。ラチがあかないので、交互に書くことにしました。どうでもいいことをすみません。
しかし、こんなことが実話だなんて。少しは脚色されているのかもしれないけれど、みんなアホすぎる!なんでこんなことが許されたのか。なんでこうなってしまったのか。もちろん、コトが起きてから冷静な状態で考えるのと、現場にいたのとでは、すべてが違うのだろうけれど、後からだとなんとでも言えるのかもしれないけれど、これはないわ(と思いました)。
犯人は最初から確信犯。犠牲となる女性のことを調べ上げたうえで、挑発にうまく乗るだろう上司の性格まで把握してから、犯罪にトライしたのだろうと思われます。そして、無理くりに進めるため、忙しい時間帯を狙って電話をかけたのだろうし、冷静な知能犯に自分の判断力を過信している女性(上司)がかなうわけはないのですが、それにしてもなんで、と思います。
脛に傷を持つ(兄に逮捕歴がある)若い女性従業員と、「自分はもっと評価されるべき」「(結婚を考える)彼氏だってちゃんといるのよバカにしないで」と自負している女性上司。な~んにもしていない従業員がいくら無実を訴えても、”警察”を名乗る男の「兄が逮捕されたことがあるだろう」の一言に皆が「あ・・・彼女なら(万引き)やってるかも」という目で見てしまう。また、「本部への連絡はこちらでする。君なら今、判断できる能力があるはず」と乗せられてしまう上司。忙しい時間帯に、たった一つの電話に外部の人間まで巻き込み、あろうことか若い女性を丸裸にしたうえ、ものを隠してないか陰部までチェックさせるって・・・。これだけの大人がいて、なぜ止められなかったのか。なぜ「おかしい」と思わなかったのか。まぁ後からだとなんとでも言えるのかもしれないけれど、なんとも後味の悪い映画でした。
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