田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ジゴロ・イン・ニューヨーク(Fading Gigolo)

2014年07月29日 18時52分27秒 | 日記

 

 

巨匠、ウディ・アレンが14年ぶりに自作以外への出演を果たした、ジョン・タトゥーロ監督・主演による大人のためのラブストーリー。思いつきで男娼ビジネスを始める事になった元本屋店主と彼の下で働くジゴロが繰り広げる騒動を描き出す。シャロン・ストーンやヴァネッサ・パラディが男娼を求める女性たちに扮する。(movie walkerより)

 

 

私、この映画は見始めるまでウディ・アレンが監督だと信じていました。オープニング・テロップを見てびっくり。ジョン・タトゥーロが監督だったのですね!彼の監督作は、「天井桟敷・・・」を始め、見逃しています。ちゃんと見とくんだったな・・・。

さて、この映画は基本コメディですが、やはり監督が違うからか、「ロンドン恋愛狂想曲」のような毒はありません。どちらかというと、複雑な物語になってます。

祖父の代から続く本屋を閉めることになってしまったウディと、いくつになっても定職につかず、今は花屋のバイトをしているジョン。この二人、今は無二の友人ですが、そもそもはジョンが小さい頃、ウディのお店に万引きに入ったという縁でのつきあいです(!)。

しかして、口八丁手八丁のウディに比べて、ジョンはイケメンでこそないものの、背は高いし、寡黙で年相応に味のある雰囲気なので(そして若い頃は結構女性にモテたらしい。ここが肝心かも)、ウディの突拍子もない提案も、あながち現実離れしたものではなくなってきます。

なにより、稼がなきゃいけないウディは必死です(笑)。この歳で「ポン引き」と言われようとも、ジゴロ業を軌道に乗せてしまいます。

最初の客は、シャロン・ストーン演じる女医。やっぱりゴージャスです。既婚者(そして夫も医師)ですが、レズビアンの友人がいて、そこに男を入れてみたいとウディに相談したのですね。まずは一人でおためし。たちまちジョンの魅力にノックアウトされてしまいます。

料金は1000ドルだったのですが、気をよくしたシャロンがチップをはずんで1500ドルに。そっかぁ、ジョンのようなジゴロが来るのなら楽しそうだな、と思ったけれど、1ドル=100円計算でも15万円かぁ・・・。普通の女に手が出る金額じゃないなぁ、などと考えたりして(笑)。

ともかく、うまく稼げたことに気をよくしたジョンとウディ。素人なりにどんどん手を広げて行きます。

ところでウディは、厳格なユダヤ教地区に住んでいます。彼はかなりいいかげんなので、厳格な信者には目をつけられていたりもします。そこに、ヴァネッサ・パラディ演じる美しい未亡人がいて、彼女の亡き夫は高名なラビだったために、亡くなって4年にもなるというのに、彼女は未だに喪に服した格好をし、質素に暮らしています。

で、ウディがちょかちょかと手を出すんですね、彼女に。「もっと外を見なければいけない」とか「いろんな経験が大事だ」とか。それで、ジゴロのジョンとデートすることに。

もちろん、厳格な信者ですから、いきなりコトに及ぶ、なんてことはありません。まずは背中マッサージから。でも、彼女が「誰も私に触れなかった」などと涙ぐむものですから、ジョンが心奪われてしまうのですね。

その後も、彼が料理(きちんとユダヤ教の規律にのっとったもの)をふるまったりと、ソフトなデートを重ねるようになる二人。彼はいよいよ彼女に魅せられていきます。

厳格なコミュニティでは、あらゆることが難しい。なんだかんだといろいろなことが起きますが、そこは、みな大人。彼に魅せられていたシャロンやその友人、ヴァネッサも含め、大人なハッピーエンドへと収束してゆきます。

やはり、ウディの監督作品とはちょっと違った出来にはなってますが、おもしろい映画でした。ちなみに、ラストシーンでちらっと出て来た、カフェで出会う若い女性、先日見た「サードパーソン」でジェームズ・フランコの現・妻をやってた女性だと思うんだけどなぁ。ロールが小さすぎて役名もわからんけど。

ともかく、楽しめました。

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