午前10時の映画祭より
最初の夫に死なれ、それ以来独身のロレッタ(シェール)は、友人のジョニー(ダニー・アイエロ)にプロポーズされ、彼を愛していたわけではありませんが、いい人だし受け入れます。
そして彼に頼まれ、絶交している弟を訪ねます。それがニコラス・ケイジ。彼は片方の手が義手で、それは兄のせいだと恨んでいます。そんなわけではないのですが・・・。
そんな彼をシェールはなだめすかし、1人暮らしの彼にお料理を作ってあげます(ちゃんとエプロンしてる!)。なんでも率直に話す彼女に、斜に構えていたニコラスも徐々に打ち解け、あろうことか彼女に惚れてしまいます。
肝心の兄は、母の危篤で故郷シシリーへ帰ってしまい、なんだかんだと弟に関わらなければならなくなってしまったシェール。加えて、彼女の父の浮気や勤め先の夫婦(親戚)、いろんなことが絡みながらお話が進んでいきます。
少し前の映画ですから、考えや行いが古いこともありますが、アメリカに住む陽気なイタリア人たちの生活がうまく描かれ、はははと笑ったりドキドキしたり。
そして最後は大団円のハッピーエンド。本当に笑ってしまいました。劇場でも、みんなの笑い声が聞こえていました。
こんな作品だったのですね。
いままでシェールの映画と言っても、比較的最近のものしか知らなかったので、なんだか目が覚めたような感じがしました。ちょっとアンジェリカ・ヒューストンみたいな雰囲気で。
なんか、これは日本人である私の偏見なんでしょうけど、イタリア系の年輩のおじさんたちって、みんなゴッドファーザーに見える(笑)。
若くて面食らうニコラス・ケイジも、うまく溶け込んでましたね。
あ~ぁ、私もシェールのような恋がしたいなぁ(笑)。