田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ロシアン・ルーレット(13)

2012年06月15日 01時16分49秒 | 日記
 
 2006年の「13/ザメッティ」の、同じ監督によるハリウッドリメイク。17人のわけあり男たち(女じゃ駄目だったのかな)が、命を賭けてロシアンルーレットをやる、という話。運が良ければ大金、悪ければ死あるのみ。この命がけのゲームを大金持ちたちが鑑賞しながら賭けをして楽しむ、という悪趣味な世界を描きます。

私は、随分古いですが「8mm」を思い出しました。確かあれも、ことの発端は金持ちのおじさんがスナッフ映画を作らせてたことだったはず。

あと、こういうのを見て楽しむ、というのはもろ「ホステル」の世界ですよね。タランティーノが絶賛してましたけど、私は「”ソウ”みたいで気色の悪い映画」と思いました。そうそう、確か「ホステル」には日本の三池監督が俳優として出てたはずです。あまりにドスのきいた怖げな顔に、「日本人がみんなあんなと思われたらどうしよう」と心配したものでした。

さて、話がそれました。私はオリジナルを見てないのですが、いろいろ読むとみんなオリジナルのほうを称賛してますね。また機会があったら見たいです。同じ話を見ても先が読めてつまらないかもしれませんが。

オリジナルでは13人だったらしい挑戦者はハリウッド版では17人になっています。なぜ?お金に困って、ある人になりすまして潜り込んだ主人公や、ジェイソン・ステイサムとレイ・ウィンストンの兄弟、ミッキー・ローク以外の挑戦者は、思い出せないくらい存在感が薄いのです。17人にする必要があったのかしら。

かたや賭けをするほうは、貫録たっぷりベン・ギャザラ、兄貴のレイを参加させておいて自分はお金をかけているジェイソンなどなど。どうやらレイは過去に3連勝しているらしいのです。

物事ってなんでもそうですが、特に賭けごとのようなものは、引き際が肝心だと思います。3回も勝っているのなら、私ならもう引きますね、そう欲を出さずに(笑)。


このゲームの進行役はマイケル・シャノン。彼の必死ぶりが笑えました。体全体を使って大仰に進行しているのですが、そのいちいちが小者くさい(笑)。本人が真剣なだけに笑いをこらえるのが大変でした。

しかし、一度こんな世界に足を踏み入れてしまうと、もう普通に生きてゆくことはできなくなるんでしょうね。勝ったら勝ったでお金を狙われる。このことについて調べている警部からは目をつけられる。もう安心して眠ることもできません。怖い世界ですね。貧乏でも平凡が一番と思う瞬間です。まぁ、本気でお金に切羽詰まった気持ちもわかるんですけどね。

ある場面で、ジェイソンが主人公(サム・ライリー)を見かけて追いかけるところは、彼をスカウトするのかと思いました。

このサム・ライリー、以前マイミクさんたちの間で、岡田副総理に似てるか、ディカプリオに似てるかという論争が起きていましたが、私はオーランド・ブルームに似てると思いました。一人だけ違うこと言ってごめんなさい。

そうそう、アレクサンダー・スカルスガルドも出てましたね。画面を見ながら、ベン・ギャザラの手下としてサムを迎えに来た男性が、あまりに背が高くてスリムだったので、「こんなん、ステランの息子なんとちゃうん」とかって思っていると、本当にそうだった!


お金はいつの世も悪魔です。お金があったらなんでもできるし、人間生きてゆこうと思ったら、まずお金がないとあかん。「お金さえあったら、仕事やめるな・・・」と誰もが思っているし、世の中はお金持ち中心に回ってる。魔力ですね・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする