田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

キラー・エリート(killer elite)

2012年06月03日 00時15分03秒 | 日記

 

 元SAS(イギリス陸軍特殊部隊)のラヌルフ・ファインズの実話を元にした冒険小説「the fether men」を原作とするアクション・サスペンス作品。


 殺し屋稼業から身を引いたダニー(ジェイソン・ステイサム)は、かつての相棒ハンター(ロバート・デ・ニーロ)がオマーン首長の息子を殺した男たちへの報復に失敗し、捕えられたことを知る。ハンター解放と引き換えにその仕事を引き継いだダニーだったが、今回の標的に共通しているのは、国家レベルの秘密組織「フェザー・メン」に守られたSAS(英国特殊部隊)の精鋭たちであり……。(シネマトゥディ抜粋)


 予想していたのと少し違った内容でした。予告やちょっとした情報で、個人的には、クライヴ・オーウェンが完全な悪役で、デ・ニーロは「ジャッキー・ブラウン」みたいに、ちょっと間抜けな男なんだろうと予想していたのです。

ところがどっこい。全然違いましたね、いい意味で。主演のジェイソン・ステイサム始め3人の男たちは、みんな1本筋が通っていて、渋くて強い。アクションもなかなかのもので、見応えのある映画でした。

ジェイソンは強い男の役が多いけれど、どちらかというと、警官とかより殺し屋のほうが似合いますね。今回もその役。でも、予想外に子供が居合わせたとき、どうしても撃てなくて、ぐずぐずしているうちに自分が撃たれてけがをしてしまう。己の限界を感じて引退するが、1年後、師を救うために復帰する。

イギリスのスパイと言うと、ついこのまえ「裏切りのサーカス」をみたところですが、SASは実働部隊だからサーカスとは全然違うはず。でも、クライヴ演ずるスパイクが”フェザーメン”の会議に出ているところを見ると、年輩の男性がいっぱい座って理屈を垂れていて、まるで前出の映画のよう。

イギリスって、大好きな国なんだけど複雑なんですね。

ともかく、デ・ニーロを助けるため、ジェイソンは仲間と共に着々と任務をこなしてゆきます。この「仲間」が、いい味出してました。あんまり見たことない面々なのですが、ひげ面の人(ドミニク・パーセル?)よりもメガネのお兄さん(エイデン・ヤング?)が好みでしたね(笑)。

もちろん、クライヴだって黙っていません。彼らの動きを察知してあの手この手を仕掛けてきます。最後のほうは、フェザーメンより己の信条のために行動するようになります。

この3人(ジェイソン・デニーロ・クライヴ)の演技が出色でしたね。素晴らしい!特に、出番が少なかったデ・ニーロが、終盤になってジェイソンの彼女のボディガードとして活躍するところは快哉を叫ぶところでした。

そして、もちろん、終わり方も美しい。さすが、一筋通った男は違うね。

後味のいい映画でした。

監督ゲイリー・マッケンドリー。

コメント
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