田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

やばい経済学(freakonomics)

2012年06月16日 23時28分08秒 | 日記
 
 
 経済学者のスティーブン・レヴィットとジャーナリストのスティーブン・ダブナーが、様々な社会的トピックを取り上げ、タブーすれすれの挑発的な相関関係を統計的に明らかにしていくとともに、「インセンティブ」(成功報酬)という視点からその命題の因果関係に迫ってゆく同名ベストセラーの映画化。

おもに5つのパートに別れています。

1)イントロダクション
   不動産の仲買業者の利益と客の利益のお話。いかにして取り分を増やすか、自分の家ならどう売るか。なかなか説得力があっておもしろかったです。

2)ロシャダが別名なら
   名前がその人に及ぼす影響を検証したもの。だからどんな名前なら幸せか、という結論はないですが、ある程度、名前の響きでその人の印象が決まってしまうことを実証してます。

3)純粋さの崩壊
   世の中にいかに不正がまかり通っているかの検証。教職者の不正や日本の相撲の八百長まで!よくここに目を付けましたね。「ホンネ」「タテマエ」といった日本語が飛び交います。

4)「素晴らしき哉、人生」とは限らない
   これは意外でした!90年代にアメリカの犯罪発生率が減少したのは、締め付けが厳しくなったからではなく、1973年に中絶が合法化されたことで、望まれない妊娠が減ったからだと断じています。最初は「へぇ?」と思うのですが、説明を聞いてるとしっかり納得してしまいました。乗せられているだけなのかもしれませんが(笑)。

5)高校一年生を買収して成功に導けるか
   「成績が上がると褒美をあげますよ」。要するにお金で釣るわけですが、これが結局どうなるか。おもしろかったですねぇ、このパートが一番印象に残っています。
私なんかは単純ですから、お金なんかをちらつかせられると、すぐ必死に勉強すると思うのですが、結果的には、私の予想よりずっと低い確率で到達していました。そんなものなのに、私がわかってないだけかもしれません。でも、「ふぅぅぅぅん」と思ってしまいました。

以上、5編です。構成はうまくなく、それぞれのパートがばらばらな感じに仕上がってしまってます。でも、本を読めずにのびのびになっていた私には、それぞれの命題がまず興味を惹くものでした。

そして「いろんな検証方法があるんだなぁ」と感心しました。頭をやわらかくして、いろんな角度から物事を見れるようになるとおもしろいんだな、と思いました。
コメント
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