写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

9回目の花見

2017年04月09日 | 生活・ニュース


 9日の日曜日、朝から絶好の花見日和。今が満開だと判断し、車の渋滞を予測して奥さんと自転車に乗って錦帯橋に出かけた。久しぶりに錦帯橋を渡っていると、ちょうど下河原で岩国鉄砲隊が演武を開始した。18人の隊員が一列に並んだり、6人ずつが3班に分かれたりして、隊長の「火ぶたを切れ~、撃て~」の掛け声で一斉に発砲する。

 「どどどどんんん」。銃声が城山に反響してひと際大きく響き渡る。演武を見ながら錦帯橋を渡り、上河原に2人がやっと座れるくらいの場所を見つけて弁当を広げた。橋の上は日ごろになく観光客で黒山状態。周りでは外国語が飛び交う。まるで海外旅行をしているのかと勘違いしそうなほど外国人の観光客が多いのに驚く。

 食事を済ませた後、吉香公園を散策した。桜はどこを見ても今が満開。今までこれ以上の花見をしたことがないと思うほどである。見上げる城山にはくっきりと岩国城が顔を見せている。これぞまさに城下町の風情、ここに極まれりである。

 帰りは錦帯橋の上流に架かる錦城橋を渡って帰ったが、上河原に幾重にも重なる桜を俯瞰できるこれまた美しい絶景であった。ここはカメラ愛好家が写真を撮る撮影ポイントのようである。今年最高の花見日和に感謝しつつ、かくして我が家の今年最後?の花見を終えた。いや、天気が良ければもう1回、行くかもしれないと思いつつ……