2年前、東京にいる初孫の誕生にあわせて木馬を作ってやることにした。これが私の木工の始まりである。
デパートのおもちゃ売り場を見て歩き、これを参考にして独自の形を決め図面を引いた。限られた道具を使い、1週間かけて作った。
ところが出来上がったものは、私が乗って遊ぶに丁度良いくらいの大きなものとなった。如何にしても孫には大き過ぎた。
気をとり直して、2号騎を作った。各部の寸法をひと回り小さくした上、今度は車輪をつけることにした。
車輪といっても、ジグソーだけで切っていく。なかなか真円には切れない。出来たでこぼこを、根気よくヤスリで削り丸くした。
普通の木馬のように揺らすことも出来るが、車として遊ぶことも出来る。半年前に帰省した時、孫は喜んで乗って遊んでくれた。
遊んでいる時の様子をよく観察してみた。足置き台を付けていなかったので危なかった。一応面はとってはあるが角張っている個所がまだ残っていた。
早速手を加えて改良した。納得できるものを作るのに少しまごついたが、ひ孫の代までもつ作りとなって仕上がった。
我が家に置いているので遊んでくれる子供はいないが、私の木工の出発作品であると共に、爺から初孫への初めてのプレゼントである。
時には私が乗って、脳を揺すらせボケ防止に活用している。しかし、脳は外側から揺するよりは、内側から揺するほうが良いようだ。ではどうするか?各自沈思モッコウしてみよう。
(写真は、高齢者向け木工品「車輪付き木馬」)