俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎

2006年05月10日 01時06分27秒 | 時系列でご覧ください
主人公として登場する銀行強盗の4人組それぞれが、天才的スリ師、言語道断的な演説名人、嘘をひと目で見抜く嘘発見器型人間、そして正確な体内時計を持った女という相変わらずキャラの立った人物が設定されていることをはじめ、小道具を使った巧みな伏線の張り方、二転三転するテンポ良いストーリー展開、そして爽やかな読後感をもたらす無難なエンディングなどなど、伊坂幸太郎ならではとも言える達者ぶりで、お気楽娯楽小説とし . . . 本文を読む

「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」

2006年05月09日 01時58分25秒 | 時系列でご覧ください
ヒトラー政権下で反ナチスを掲げ抵抗運動を行なった学生グループ“白バラ”で活動していたゾーフィー・ショル(ユリア・イェンチ)が、兄のハンスとともにゲシュタポに逮捕され、5日後に死刑になるまでを描いたこの映画の一番の見どころは、なんといってもアレクサンダー・ヘルト演じる尋問官モーアとゾーフィー・ショルとの緊迫感溢れる尋問シーンだった。 そしてそこでのゾフィーの21歳という若さながら理路整然と気丈夫に . . . 本文を読む

名代おめん

2006年05月07日 16時22分02秒 | 時系列でご覧ください
ゴーデンウイークのさなか、昨日ちょっとした事情で、京都の友人からは「よくもまあこんな時期に来るなあ」と言われつつ、日帰りでその京都に行ってきた。 そしてそこでの人の多さはある程度予想していたとは言え、世界で一番『周りに土産物屋の多い世界遺産』であることに間違いなしの清水寺をはじめとする観光名所での観光客の多さは想像以上で、いささか疲れてしまった。 そんな中、たまたま通りかかった銀閣寺そば、哲学 . . . 本文を読む

“ LIVING WITH WAR ” Neil Young

2006年05月06日 03時10分38秒 | 時系列でご覧ください
「私は、18才から22才ぐらいの若いシンガーがこういった曲を作り、立ち上がるのを待っていた。 本当に長いこと待っていた。しかしやがて、60年代に青春を過ごした世代が、まだまだこうしたことをやっていかねばならないのだと思い始めた。私たちはまだ現役なのだからね」前作『プレーリー・ウィンド』に続いてニールヤングの新譜が早くも完成した。 題して“ LIVING WITH WAR ”。雑誌『Rolling . . . 本文を読む

Otis Clay

2006年05月04日 02時11分51秒 | 時系列でご覧ください
穏やかな陽気に誘われて、先週から時間を見つけては(1年の中で今の時期が一番乗りやすいこともあって)久々MGミジェットに乗っている。 そしてオープンのクルマは風切り音さえあれば、それだけで充分と粋がっていたくせに、一昨年ミジェット(74年製造)の30歳の誕生日記念にカセットデッキをつけて以来、音楽を聴きながら青空の下でのドライヴはなお楽しいなあと一人悦に入っている。 そんな中、新しい音源探しに . . . 本文を読む

「砂漠の流れ者」 The Ballad of Cable Hogue

2006年05月02日 02時39分45秒 | 時系列でご覧ください
映画を最初に観る場合、基本的には映画館でというのがやはり大原則だとは思う。 ただ、『名画座』や『再上映館』が、世界的にもどんどん減少していく中、それと反比例して旧作を映画館以外で見る機会はどんどん増えている。 そんな中、先々週あたり(?)から Yahoo! で『オンラインシアター』と銘打って有料の映像配信が始まったのだけど、困ったことにこれが結構魅力的だったりするのだ。 とにかくロス・マクドナ . . . 本文を読む

「カレーソーセージをめぐるレーナの物語」  ウーヴェ・ティム

2006年05月01日 02時36分23秒 | 時系列でご覧ください
とても近い友人が今ドイツのソーセージ(ヴルスト:wurst)中心のファーストフードショップを立ち上げようと画策中で、それに対する相談に乗っている中、たまたま入った本屋で見つけたのがこの本。 実はかつて二度ほどベルリンに行ったときにすっかり気に入った食べ物、それがまさにこの本の中でレーナとともに主人公となっているカレーソーセージ(カレーブルスト)だった。 カレーブルストと言っても多くの人は具体的 . . . 本文を読む