一昨日あたりからネット上のあちこちで取り上げられていた「福島第二原子力発電所環境施設グループ」に勤務する東京電力の社員である I くんの日記が突如として削除されていて、いろんな方面で憶測を呼んでいる。
そんな中、「26インチクロスで爆走オヤジ(http://p.tl/9mZj)」なるブログにその削除された日記が掲載されていて、一部ではその真偽のほどや日記の内容に対して批判もあるようだけど、読んでみると若者ならではと思わせる文体と現場で働く人ならではの緊張感ある内容にいろんなことを考えさせられたので、転載掲載します。
そして過酷な条件下、現場で働く東電社員やその下請け企業の社員、さらには自衛隊隊員、消防隊隊員、彼らの無事を祈ります。
2011年3月15日(火)
【無事です】
おっす。
おら○○○○。
東京電力株式会社福島第二原子力発電所環境施設グループの者です。
今福島第二原子力発電所でやっと休憩もらえて、あんまり寝れないんで、日記を書くことにしたよ?
みんなは無事なんかい?
俺ぁなんとか生きてるよ??
1Fの影響がこっちまで響いて、復旧作業に支障が出てるけど、2Fはなんとか無事にやってます。
問題は食料と水ですかね??
みんないつもと比べものにならないくらい仕事してるのに水と食料はないんだよね~。
1Fがあんなんだからこっちまで救助も来れないし、あと何日続くのかね~~。
1Fは・・・・作業する人もいなくなってきてるみたいだね。
親父は生きってかな・・・・・。
な~んて暗い話ばっかしてないで、ニュースではなかなかやってくれない原発のいいニュースをお知らせします。
1Fの水素爆発が起こった1,3号機は爆発が起こった原因は水と燃料の水・ジルコニウム反応によるものです。
よって水は今も注水されているわけでであります。
水が注水され続けているうちには問題は特には起こりません。
2号機も現在は注水されています。
あとはニュースでも行われているとおりです。
2Fですが、1Fの放射線が一時かなりの量が飛んできていましたが、今はとても安定して外に出て作業できるレベルになりました。
だからといって原子力発電所特有の装備をして出ているわけで、屋内にいる人は外に出ないようにしてください。
2Fは4号機ある内、3号機はすでに冷温停止を完了しました。
1,2号機も今は冷温停止に近付いております。
4号機は注水している最中ですがまだ安心と呼べるまでに至っておりません。
私も含め、4号機への注水活動を続けておりますので、どうか皆さん無事を祈ってください。
私も無事に20歳を迎えたいと思います。
それでは
みなさん
さようなら。
3/1518:44
2011年3月16日(水)
【いろいろなエールを頂きました。】
今日も日記を福島第二原子力発電所環境施設Gの伊澤のPCからお届けしたいと思います。
発電所付近では誰もいないことになっているので、携帯の電波はまるできません。遮断されています。
こちらでも体調不良の方や女性の方を中心に避難を始めています。
2Fから避難した方々が避難した場所で、「非難」されていないことを祈ります。
まずはコメントくださった皆様、本当に、本当にありがとうございます。細々としていたサイトがいつの間にか知らない人に知れ渡っていたんですね。(広めた奴だれや!?)
本当に力になります。涙が出ます。(最初のほうの友達のコメント信じられね~。)
こちらでもテレビやネットで様々なエールを頂いたのを目にして、力をもらいました。
「東電社員死ね」だとか
「現場で作業してる人は偉いとかいってるけど、それが仕事で当たり前。むしろ逃げる奴なんかいたら最低だ。」とか
「たとえ逃げてきても、放射線浴びてきた奴なんか引き取らないでほしい。」とか、
「危険なんか一言も聞いたこと無かったのに、これは裏切りだ。」とか
「原発に送る水、食料が勿体ないから送るな。」とか、
「たとえこの先、原発すべてが安定しても東電を許さない。特に原発所員は隔離してほしい。」とか
「発電所いた奴は原発安定させたら死ねばいいんじゃない??」
だとか、とても力強いコメントを頂きました。
地域の方々、特に友達、知り合い、学校で知り合ったみんなの為に全力を尽くしてきたつもりですが、そんなことで賞賛されることではないことは分かっています。
全力を尽くして対応して当たり前。
否定できないし、しませんし、当たり前なんです。
でも頭で分かっていても、どうしようもないんです。
親父も今、連絡は取れませんが、私と同じように福島第一原子力発電所で対応しているのだと思います。親父、自分は家族からも背中を押されて、「過労死」だけ気をつけろと激励されました。もし親父が1Fで対応しているのなら、自分よりも遙かに過酷な状況で対応しているものと思われます。
母親も連絡はつきません。
もし、誰か知っている人がいたら教えてください。
家族から聞いた話では、原町で孤立状態にあるそうです。
ただでさえ薬が切れたら危ないのに・・・。
望みはほとんど捨てています。もし亡くなっていたとしても、覚悟はできています。途中、何度も助けにいきたかったけど、私情は挟むことはできません。
今は外に出れば、二度と発電所に戻ることができません。
どうか無事でいてほしいですが・・・・・。
私は親父が1Fで働いてきたこともあり、東電がこれまで地域にもたらしてきた功績がどれだけのものか、理解しているつもりで、地域住民としても感謝してきました。
そんな身近にあって尊敬する福島の原子力発電所に入りたくて希望したわけです。
でも今は状況が違います。何をしても許されることはないことは分かっています。
加筆! <ここから以下の引用に対して、恋と名乗る方から訂正のコメントが入りました>
コメント欄も参照ください
わたしは今日所長から頂いた言葉に感銘しました。「福島第一、第二原子力発電所所員に『人権』なし!!」
まさに今の私達はその通りです。
今私達にできることは、一刻も早く原発を安定させることです。
それまではマシーンように感情を持たず、行けといわれれば行き、無理とされることもやります。
どうか知り合いである皆さんあたたかい目で見ていてください。
加筆! <本人が書いたという謝罪文?を引用>
彼の移転先のホームページに謝罪文が掲載されていました。
そして出来ましたら個人情報に該当する箇所の削除をしていただければ幸いです。
以下原文です。ご一読下さい。
――――――――――――
以前、私の日記あった、
「所長から、『人権無し』という言葉を頂いた。」
という言葉がありましたが、
この言葉を巡り、様々なところで波紋を呼んでいること、今日知りました。
そして私は早急に、謝罪することを決めました。
「所長から人権無しの言葉を頂いた。」
この話は全くの嘘で、
所長は私達の命を最優先に考えて、指示をしてくださっていました。
私の廻りの同僚との話で、
「自分たちには今は人権が無いんだな。」
という話をしていただけで、
「所長から頂いた」
という言葉ではなく、私が勝手に作りあげた架空の言葉だったのです。
私の書いた日記を真剣に受け止めてくださっていた皆様、
そして協力してくださっていた友達に、
裏切るようなことをしてしまったこと、
大変申し訳ありませんでした。
何度謝っても謝りきれません。
もし、私に少しでも協力してくれる人がいるなら、
ここで謝罪した内容を、
同じことで波紋を呼んでいるところに、知らせてほしいのです。
私の
「少し大袈裟なことを書いてみようかな」
という浅はかな考えのために、様々なところで問題を起こしてしまっていること、
本当に申し訳なく、
私が短い時間で足りない頭で考えた結果が今日の謝罪とお願いになります。
本当に申し訳ありませんでした。
そして少しでも多くの人に伝えてください。
私の言葉で色々な所に伝えたいところですが、
このPCではアクセス制限があり、
一番広がっている部分に伝えることができず、
傲慢に皆様にお願いすることとなってしまいました。
ほんとうに申し訳ありません。
そして、伝えてください。
よろしくお願いします
――――――――――――
2F(福島第二原子力発電所)は無事、全ての号機冷温停止に至ることができました。
今はこの先もしも電源停止や今機能している系統が機能しない事態になったとしても、他系統でカバーできるよう、作業を続けています。
2Fの安定したことのニュースなんて流れてませんよね?
少ない時間でいいので報道してほしいのに・・・・。
また11時から作業予定なので、これから寝させて頂きます。
それでは
みなさん
おやすみなさい。
3/1620:31
2011年3月17日(木)
【夜分失礼します。】
みなさんのたくさんのコメント、見させて頂いています。
しかし、このサイトでは見られるコメントが最新の50件までなので、すべてに目を通せていないこと、誠に申し訳なく思います。
本日から私の友人が動いてくれまして、他サイトや掲示板の作成など、なるべく多くのエールを拝見させて頂けるようにしてもらっています。
また、コメントを見させて頂くうちに、返答や対応が必要だと思うものも、ちらほら見受けられたので、今日はその対応にしたいと思います。
まず一つ。
ここを発信源として、誤った情報が広まってしまっていること。
「福島第二原子力発電所の1~4号機が冷温停止しました」と伝えたつもりが、
「福島第一原子力発電所の2号機が冷温停止した」という情報が飛び交っており、さらなる混乱の原因になってしまっていないか心配です。
この情報はこちらhttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031500481 で確認を。
2つめ。
こういったことが現に起こっており、私としても責任をとる必要があり、仮にマスコミに
「東電社員の企業倫理はどうなってるんだ!」
と言われてしまえばそれまでなんです。
これはこれから日記で内部情報を容易に書かないよう、気をつけていきたいと思っています。
そして3つめ。
2つめでもいったことを理由に情報公開しなかったことを、「隠蔽」とされること。
私たちはできるだけ正しい情報を流せるように努力しています。
情報がほしいのは山々ですが、いまは簡単に外に流せることではないこと、分かってください。
4つめ。
「今まで国や東電のお偉いさんが、作業員にも一般の方々にも隠し事をしたきたのではないか?」
という意見がかなり飛び交っていること。
私たち現場で働く者は、本店のお偉いさん達よりも、現場のことは現場のほうが理解しているのです。
よって私たちのほうがむしろ本当に非難されるべきであり、
本店側の人達は知らない場所で起こっている知らないことについて、「情報公開しろ!」「隠蔽すんな!!」
とされていて、それでも謝り続けているのです。どうかその方達の気持ちもこれで少し分かって頂けるとありがたいです。
また、
「現場作業員は原子力や核について、知識が乏しい人が実際作業しているのか。資格は何か持っているのか。」
という質問がたまたま目に入ったので答えさせて頂くと、
単刀直入に言えば、私たち東電社員にはそういった資格はありません。
ですが、完全に半年間は「研修期間」とされ、作業には当たれません。
その後の半年間も、経験を積んだ人とペアになって学んでいます。
その他現場で作業されている方々は、
工事や作業も様々なものがあり、それぞれ専門分野の知識を持った企業さん達なので、
そういった意味では、核や原子力の知識が乏しい人がいるかもしれません。
でも今作業に尽力を尽くしている方は、決して本店の東電社員に負けない知識をもっていることは確かです。
わたしから伝えたいことはそんなところです。
あと、私ごとですが、無事、母親の安否の確認がとれました。
心配してくださった方々、協力してくれた友達、本当にありがとうございました。
また地域の皆様、やり場のない不安、怒りは私にぶつけてください。
みんながみんな応援するメッセージだと、少し不安になります。
正直に言ってくれると、こちらとしても助かります。
私自身が19歳ということもあり、ごらんになっている方も、年上の方が多く、なかなかやりにくい所もあると思います。
でも私は福島第二原子力発電所の所員であり、責任も感じています。
今日の日記はみんなの今の不平、不満がコメントにあふれるといいですね。
わたしの希望は「風呂入って、食いたい物食って、飲みたいもの飲んで、寝たいだけ寝る!」です!!(傲慢かな?笑)
そんなとこで今日の日記を締めさせて頂きます。
おやすみなさい。
3/17
そんな中、「26インチクロスで爆走オヤジ(http://p.tl/9mZj)」なるブログにその削除された日記が掲載されていて、一部ではその真偽のほどや日記の内容に対して批判もあるようだけど、読んでみると若者ならではと思わせる文体と現場で働く人ならではの緊張感ある内容にいろんなことを考えさせられたので、転載掲載します。
そして過酷な条件下、現場で働く東電社員やその下請け企業の社員、さらには自衛隊隊員、消防隊隊員、彼らの無事を祈ります。
2011年3月15日(火)
【無事です】
おっす。
おら○○○○。
東京電力株式会社福島第二原子力発電所環境施設グループの者です。
今福島第二原子力発電所でやっと休憩もらえて、あんまり寝れないんで、日記を書くことにしたよ?
みんなは無事なんかい?
俺ぁなんとか生きてるよ??
1Fの影響がこっちまで響いて、復旧作業に支障が出てるけど、2Fはなんとか無事にやってます。
問題は食料と水ですかね??
みんないつもと比べものにならないくらい仕事してるのに水と食料はないんだよね~。
1Fがあんなんだからこっちまで救助も来れないし、あと何日続くのかね~~。
1Fは・・・・作業する人もいなくなってきてるみたいだね。
親父は生きってかな・・・・・。
な~んて暗い話ばっかしてないで、ニュースではなかなかやってくれない原発のいいニュースをお知らせします。
1Fの水素爆発が起こった1,3号機は爆発が起こった原因は水と燃料の水・ジルコニウム反応によるものです。
よって水は今も注水されているわけでであります。
水が注水され続けているうちには問題は特には起こりません。
2号機も現在は注水されています。
あとはニュースでも行われているとおりです。
2Fですが、1Fの放射線が一時かなりの量が飛んできていましたが、今はとても安定して外に出て作業できるレベルになりました。
だからといって原子力発電所特有の装備をして出ているわけで、屋内にいる人は外に出ないようにしてください。
2Fは4号機ある内、3号機はすでに冷温停止を完了しました。
1,2号機も今は冷温停止に近付いております。
4号機は注水している最中ですがまだ安心と呼べるまでに至っておりません。
私も含め、4号機への注水活動を続けておりますので、どうか皆さん無事を祈ってください。
私も無事に20歳を迎えたいと思います。
それでは
みなさん
さようなら。
3/1518:44
2011年3月16日(水)
【いろいろなエールを頂きました。】
今日も日記を福島第二原子力発電所環境施設Gの伊澤のPCからお届けしたいと思います。
発電所付近では誰もいないことになっているので、携帯の電波はまるできません。遮断されています。
こちらでも体調不良の方や女性の方を中心に避難を始めています。
2Fから避難した方々が避難した場所で、「非難」されていないことを祈ります。
まずはコメントくださった皆様、本当に、本当にありがとうございます。細々としていたサイトがいつの間にか知らない人に知れ渡っていたんですね。(広めた奴だれや!?)
本当に力になります。涙が出ます。(最初のほうの友達のコメント信じられね~。)
こちらでもテレビやネットで様々なエールを頂いたのを目にして、力をもらいました。
「東電社員死ね」だとか
「現場で作業してる人は偉いとかいってるけど、それが仕事で当たり前。むしろ逃げる奴なんかいたら最低だ。」とか
「たとえ逃げてきても、放射線浴びてきた奴なんか引き取らないでほしい。」とか、
「危険なんか一言も聞いたこと無かったのに、これは裏切りだ。」とか
「原発に送る水、食料が勿体ないから送るな。」とか、
「たとえこの先、原発すべてが安定しても東電を許さない。特に原発所員は隔離してほしい。」とか
「発電所いた奴は原発安定させたら死ねばいいんじゃない??」
だとか、とても力強いコメントを頂きました。
地域の方々、特に友達、知り合い、学校で知り合ったみんなの為に全力を尽くしてきたつもりですが、そんなことで賞賛されることではないことは分かっています。
全力を尽くして対応して当たり前。
否定できないし、しませんし、当たり前なんです。
でも頭で分かっていても、どうしようもないんです。
親父も今、連絡は取れませんが、私と同じように福島第一原子力発電所で対応しているのだと思います。親父、自分は家族からも背中を押されて、「過労死」だけ気をつけろと激励されました。もし親父が1Fで対応しているのなら、自分よりも遙かに過酷な状況で対応しているものと思われます。
母親も連絡はつきません。
もし、誰か知っている人がいたら教えてください。
家族から聞いた話では、原町で孤立状態にあるそうです。
ただでさえ薬が切れたら危ないのに・・・。
望みはほとんど捨てています。もし亡くなっていたとしても、覚悟はできています。途中、何度も助けにいきたかったけど、私情は挟むことはできません。
今は外に出れば、二度と発電所に戻ることができません。
どうか無事でいてほしいですが・・・・・。
私は親父が1Fで働いてきたこともあり、東電がこれまで地域にもたらしてきた功績がどれだけのものか、理解しているつもりで、地域住民としても感謝してきました。
そんな身近にあって尊敬する福島の原子力発電所に入りたくて希望したわけです。
でも今は状況が違います。何をしても許されることはないことは分かっています。
加筆! <ここから以下の引用に対して、恋と名乗る方から訂正のコメントが入りました>
コメント欄も参照ください
わたしは今日所長から頂いた言葉に感銘しました。「福島第一、第二原子力発電所所員に『人権』なし!!」
まさに今の私達はその通りです。
今私達にできることは、一刻も早く原発を安定させることです。
それまではマシーンように感情を持たず、行けといわれれば行き、無理とされることもやります。
どうか知り合いである皆さんあたたかい目で見ていてください。
加筆! <本人が書いたという謝罪文?を引用>
彼の移転先のホームページに謝罪文が掲載されていました。
そして出来ましたら個人情報に該当する箇所の削除をしていただければ幸いです。
以下原文です。ご一読下さい。
――――――――――――
以前、私の日記あった、
「所長から、『人権無し』という言葉を頂いた。」
という言葉がありましたが、
この言葉を巡り、様々なところで波紋を呼んでいること、今日知りました。
そして私は早急に、謝罪することを決めました。
「所長から人権無しの言葉を頂いた。」
この話は全くの嘘で、
所長は私達の命を最優先に考えて、指示をしてくださっていました。
私の廻りの同僚との話で、
「自分たちには今は人権が無いんだな。」
という話をしていただけで、
「所長から頂いた」
という言葉ではなく、私が勝手に作りあげた架空の言葉だったのです。
私の書いた日記を真剣に受け止めてくださっていた皆様、
そして協力してくださっていた友達に、
裏切るようなことをしてしまったこと、
大変申し訳ありませんでした。
何度謝っても謝りきれません。
もし、私に少しでも協力してくれる人がいるなら、
ここで謝罪した内容を、
同じことで波紋を呼んでいるところに、知らせてほしいのです。
私の
「少し大袈裟なことを書いてみようかな」
という浅はかな考えのために、様々なところで問題を起こしてしまっていること、
本当に申し訳なく、
私が短い時間で足りない頭で考えた結果が今日の謝罪とお願いになります。
本当に申し訳ありませんでした。
そして少しでも多くの人に伝えてください。
私の言葉で色々な所に伝えたいところですが、
このPCではアクセス制限があり、
一番広がっている部分に伝えることができず、
傲慢に皆様にお願いすることとなってしまいました。
ほんとうに申し訳ありません。
そして、伝えてください。
よろしくお願いします
――――――――――――
2F(福島第二原子力発電所)は無事、全ての号機冷温停止に至ることができました。
今はこの先もしも電源停止や今機能している系統が機能しない事態になったとしても、他系統でカバーできるよう、作業を続けています。
2Fの安定したことのニュースなんて流れてませんよね?
少ない時間でいいので報道してほしいのに・・・・。
また11時から作業予定なので、これから寝させて頂きます。
それでは
みなさん
おやすみなさい。
3/1620:31
2011年3月17日(木)
【夜分失礼します。】
みなさんのたくさんのコメント、見させて頂いています。
しかし、このサイトでは見られるコメントが最新の50件までなので、すべてに目を通せていないこと、誠に申し訳なく思います。
本日から私の友人が動いてくれまして、他サイトや掲示板の作成など、なるべく多くのエールを拝見させて頂けるようにしてもらっています。
また、コメントを見させて頂くうちに、返答や対応が必要だと思うものも、ちらほら見受けられたので、今日はその対応にしたいと思います。
まず一つ。
ここを発信源として、誤った情報が広まってしまっていること。
「福島第二原子力発電所の1~4号機が冷温停止しました」と伝えたつもりが、
「福島第一原子力発電所の2号機が冷温停止した」という情報が飛び交っており、さらなる混乱の原因になってしまっていないか心配です。
この情報はこちらhttp://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031500481 で確認を。
2つめ。
こういったことが現に起こっており、私としても責任をとる必要があり、仮にマスコミに
「東電社員の企業倫理はどうなってるんだ!」
と言われてしまえばそれまでなんです。
これはこれから日記で内部情報を容易に書かないよう、気をつけていきたいと思っています。
そして3つめ。
2つめでもいったことを理由に情報公開しなかったことを、「隠蔽」とされること。
私たちはできるだけ正しい情報を流せるように努力しています。
情報がほしいのは山々ですが、いまは簡単に外に流せることではないこと、分かってください。
4つめ。
「今まで国や東電のお偉いさんが、作業員にも一般の方々にも隠し事をしたきたのではないか?」
という意見がかなり飛び交っていること。
私たち現場で働く者は、本店のお偉いさん達よりも、現場のことは現場のほうが理解しているのです。
よって私たちのほうがむしろ本当に非難されるべきであり、
本店側の人達は知らない場所で起こっている知らないことについて、「情報公開しろ!」「隠蔽すんな!!」
とされていて、それでも謝り続けているのです。どうかその方達の気持ちもこれで少し分かって頂けるとありがたいです。
また、
「現場作業員は原子力や核について、知識が乏しい人が実際作業しているのか。資格は何か持っているのか。」
という質問がたまたま目に入ったので答えさせて頂くと、
単刀直入に言えば、私たち東電社員にはそういった資格はありません。
ですが、完全に半年間は「研修期間」とされ、作業には当たれません。
その後の半年間も、経験を積んだ人とペアになって学んでいます。
その他現場で作業されている方々は、
工事や作業も様々なものがあり、それぞれ専門分野の知識を持った企業さん達なので、
そういった意味では、核や原子力の知識が乏しい人がいるかもしれません。
でも今作業に尽力を尽くしている方は、決して本店の東電社員に負けない知識をもっていることは確かです。
わたしから伝えたいことはそんなところです。
あと、私ごとですが、無事、母親の安否の確認がとれました。
心配してくださった方々、協力してくれた友達、本当にありがとうございました。
また地域の皆様、やり場のない不安、怒りは私にぶつけてください。
みんながみんな応援するメッセージだと、少し不安になります。
正直に言ってくれると、こちらとしても助かります。
私自身が19歳ということもあり、ごらんになっている方も、年上の方が多く、なかなかやりにくい所もあると思います。
でも私は福島第二原子力発電所の所員であり、責任も感じています。
今日の日記はみんなの今の不平、不満がコメントにあふれるといいですね。
わたしの希望は「風呂入って、食いたい物食って、飲みたいもの飲んで、寝たいだけ寝る!」です!!(傲慢かな?笑)
そんなとこで今日の日記を締めさせて頂きます。
おやすみなさい。
3/17
閉鎖される数時間前でした
3日間の全文が残っているサイトが非常に少なくて心配です
どうか安全確実な方法で保管をお願いします
実在の人物の日記なのか
書かれている内容は真実なのか
いつかきっと検証する時がきます
その時まで確実な保管をお願いいたします
彼に感謝します
ご家族全員に平和な日々が戻ってきますように
正直言ってちょっと気にはなっていました。
>実在の人物の日記なのか
書かれている内容は真実なのか
不明ではありますが、確かに後になって検証されるべき日記だと思います。
そして福島の状況は好転の兆しがやや見えつつありますが、
現場で作業している人のご無事を望んでやみません。
そして出来ましたら個人情報に該当する箇所の削除をしていただければ幸いです。
以下原文です。ご一読下さい。
――――――――――――
以前、私の日記あった、
「所長から、『人権無し』という言葉を頂いた。」
という言葉がありましたが、
この言葉を巡り、様々なところで波紋を呼んでいること、今日知りました。
そして私は早急に、謝罪することを決めました。
「所長から人権無しの言葉を頂いた。」
この話は全くの嘘で、
所長は私達の命を最優先に考えて、指示をしてくださっていました。
私の廻りの同僚との話で、
「自分たちには今は人権が無いんだな。」
という話をしていただけで、
「所長から頂いた」
という言葉ではなく、私が勝手に作りあげた架空の言葉だったのです。
私の書いた日記を真剣に受け止めてくださっていた皆様、
そして協力してくださっていた友達に、
裏切るようなことをしてしまったこと、
大変申し訳ありませんでした。
何度謝っても謝りきれません。
もし、私に少しでも協力してくれる人がいるなら、
ここで謝罪した内容を、
同じことで波紋を呼んでいるところに、知らせてほしいのです。
私の
「少し大袈裟なことを書いてみようかな」
という浅はかな考えのために、様々なところで問題を起こしてしまっていること、
本当に申し訳なく、
私が短い時間で足りない頭で考えた結果が今日の謝罪とお願いになります。
本当に申し訳ありませんでした。
そして少しでも多くの人に伝えてください。
私の言葉で色々な所に伝えたいところですが、
このPCではアクセス制限があり、
一番広がっている部分に伝えることができず、
傲慢に皆様にお願いすることとなってしまいました。
ほんとうに申し訳ありません。
そして、伝えてください。
よろしくお願いします
――――――――――――
コメントに書かれた件に関してですが、実名であるという東電の社員さんの名前に関してはイニシャルと伏せ文字で対応させてもらいました。
ただ謝罪文に関しては彼の移転先のホームページの URL も明記されず、まことに失礼ながら恋さんの存在も確かめる術がないまま、「そうですか」と内容を変更するのも自分自身としては納得がいかず、敢えて並列記載することとしました。
加えて一点断らさせてもらうならば、仮に上司の人が言ったそうした言葉表現が実際にあったとしても、それに対して決してネガティヴに捉えるのではなく、変な例えかもしれませんが、よくサッカーでラモス瑠偉選手が「死ぬ気になって頑張れ!」と叱咤激励するのと同じようなニュアンスを感じ、末端社員を虫けらのように扱っているようには決して感じていなかっただけに、逆に違和感を感じてしまいました。
ともあれ、今回の対応に関して何かあればまたご連絡ください。
よろしくお願いします。
正直 私は彼本人の文章と疑わず 彼のblog、そして移転先のホームページを拝見して 心からの応援と感謝の気持ちで 彼や危険な現場で作業をされている方の心身の無事と良い方向へ向かってくれるのを祈って居るだけの者です。
私もnikidasuさんと同じ様に 今回の問題の文章を 命懸けの作業の為 そんな気持ちで頑張って行こう!と言う意味での感じにとらえていました。
しかし その発言により様々なところで問題視されているとのこと 彼が自分の発言の謝罪を‥との流れで 拡散希望だった為 彼本人と信じている私はコメントいたしました。
もし 彼が本人ではなかったとしても 今現在あの現場で危険にさらされながら頑張って作業をされている方々が居るのは確かです。本当に少しでも早く 良い方向へ‥と祈っています。
普段 文章を書くことをしない為 文章の構成や言葉の選択等の不十分さをお許し下さい。
阿呆
若いからのか、信じられない
事態も事態なのに
半年あれば原発での作業に従事できるという事実。
各電力会社も最悪の事態に備えて所持している発電施設の研修は義務らないとじゃないのかな。
現在の原発作業可能者が6万人ほどと新聞にはあったのだけれど、
足りないなら事故起こした電力会社から有志に頼るしかなくなりそうで。