※以下の文章は」、昨日 Facebook にアップした文章なのですが、どんどんタイムラインとして埋没しがちな Facebook の補完として、どちらかというと比較的保存性の高く検索もしやすいブログのほうにもそのまま残しておきたい思い、アップする次第。
金沢在住、もしくは金沢に住んだことがある人なら多分ご存知だと思うけれど、鱗町交差点から広坂方面に向かって車で走ると21世紀美術館の手前に3本の木が道を塞ぐように立っている。
そもそもこの通りは4車線の道路なのだけど、この3本の木のおかげでこの部分だけ片側2車線のところが1車線になってしまっている。
当然この木を伐採し、クルマがスムーズに走れるようにという計画も過去にあったはずだけど、この1本のモミの木と2本の松の木は旧制金沢一中の正門付近にあったという由緒の良さも手伝ってか、同窓生や周辺住民らの強い要望により伐採されずに残ったらしいけれど、この木が残ることを知ったとき、どこか誇らしげな思いをしたことを覚えている。
ここんとこの「中央公園の樹木伐採計画」を知るにつけ、この街はいつからこんな下品な街になったのだろうと思ってしまうのだ。
ちなみにこの投稿に対して180人以上の人たちが「いいね!」を押してくれ、数多くシェアもしてもらい、さらにはいろんなコメントもしてもらった。
ということで、いくつかコメントを転載させてもらうと…
・21世紀美術館の手前の3本の木、わたしも、金沢らしくていいなぁ・・・と、思っています。中央公園の木の伐採は、本当に信じられない気持ちです。
・松の木って言えば、長町武家屋敷やひがしの藤としのケースがあるせいか、金沢ってそんなのが当たり前だと思ってました。そう言えばうちの近所にあった清風荘という料亭(今は徳田秋声記念館)が火事にあったとき、延焼を防いでくれたのが玄関前の大きな松でした。大女将さんが松をとても大事にしておいでたので思いが通じたんでは?と勝手に思ってます。今も残る焼け焦げた跡が痛々しいです。
・金沢はいい意味で過去の遺産で食っている街だと思う(依存ではない)
幸いなことに戦災を免れ、建物はさておき、長町、東山、西の茶屋、主計町と あちこちに車の入れない露路を残したまだまだ生活感もある風情が、他県他国の人たちに造られた古い町並みとは異なる魅力を伝えているように思います。
遺すということはネガティブなことではない! むしろある物を活かすことこそもっとも積極的で最先端の智恵を必要とする未来を創ること、、、温故創新(笑)
芝生だらけのグローバルスタンダードでこの街を壊してはいけない。。。
・下品って言葉が一番しっくり来ました。まさにそれ。嘆かわしかったのはそれですね。なんだろうこのもやもやした気持ちは…と思っていたのです。無粋と言うかなんと言うか。金沢人としての気概はどこへ?、みたいなものですね。果たして今後どういう対応になるのか、ほんとに気になってしまいます。
・イベントは、、、しいのきの後ろにもスペースが出来たんですし、中央公園は、金沢の街中の森として大切にしていけばいいのに!
って思うのですが。
まずは伐採を一旦中止して、ちゃんとした議論をすべきなのでは。
・議会で承認済みだとか、その事を把握していなかったといって、声をあげることを自粛することはないと思います。
投票以外にも、いろいろ表明する方法があって良いと思います。
大きな樹に思い入れのある方もいるでしょうが、毎日樹のことを考えている訳ではないですよね。
多くの方は、無くなったらさびしいというくらいの感じではないでしょうか。
ではなぜ、今回の決定に多くの方が嫌悪感を抱くのかといえば、伐った後の計画がどうにもご都合主義っぽくて、その理由もさして必要性があるのかよくわからないまま歴史のあるものを無くしてしまう、ということに対する危機感があるのかなと思います。
中央公園付近は観光スポットの中央にあるので、実は金沢を訪れた人にここを印象付けるのには適した場所だと思います。(いまはさほど有効活用されているとは思えませんが)
とりあえず、延期と再検討がなされるとよいですね。
とにかく、本当にどぎゃんかせんとアカンです!!
それだけでも貴重な財産だもんね。
署名運動を含めて、いろんな人たちが自分の出来る範囲で、
いろんな形でこの問題に対して関わって行けば、おのずと解決の方向に向かう、
そんな気がします。