俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

酒米石川門の会・創作じわもん談義 @ 「ギャラリー椋」

2010年03月27日 16時08分02秒 | 時系列でご覧ください

先日の「石川門酒蔵めぐり」の続編であります。
そんなかんなでちょいとほろ酔い気分のバス遠足組が続いて訪れたのは明治30年に建てられた町屋をリノベーションし東山に昨年オープンした「金澤町屋ギャラリー椋」。


ここでは新たにさまざまなゲストが加わり“ メイド・イン・石川 ”な酒造好適米である「石川門」を使い各蔵で作られた日本酒が勢ぞろいし、それに合わせて用意された地元の食材を使った料理である「じわもん」とともに楽しむ『創作じわもん談義』が行われた。

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つくり手の顔が見える米づくり・酒づくりといった話を中心に説得力ある話を聞かせてくれた酒米石川門の会会長で、実は高校のときの同級生で、ともにサッカー部だった数馬のよっちゃん。
いささかふくよかになり過ぎ?(実は人のことあまり言えないけどね)
そして華やかな香りとさわやかな味わいが特徴の「薫酒(」、清楚な香りで軽快な味わいの「爽酒」、ふくよかな香りとこくのある味わいの「醇酒」、練れた香りと豊潤な味わいの「熟酒(じゅくしゅ)」と独自に4つに分類し、相変わらず見事なトークで解説してくれたのは、シニアソムリエであり、暑k酒師でもあるお馴染み「シャトーシノン」の辻くん。
ワインだけではなく日本酒に関してもその薀蓄ある話に一同、思わず聞き耳を立てて大いに納得。
やはりただ者ではありません、この人。
ちなみに隣りにいらっしゃるのは今回料理を考えていただいた料亭旅館「山乃尾」のご主人・本谷達弥さん



加賀蓮根や一寸豆、菜の花、たらめなどを使った「スープびたし」
「加賀芹と鯛の昆布締めのポン酢ゼリー添え」フォアグラと大徳寺納豆を詰めた「加賀蓮根みたらし焼」
「金時草酒盗玉子和え」、「穴子の粕漬」などなど。
すべて地元の食材が使われていて、個人的には酒盗との組み合わせが新鮮だった金時草に感動。


スープものには決して登場しないワインに比べ、フレキシブルに何にでも合わせることが出来る日本酒のありがたみを実感の
才巻海老に蕨、木耳、人参、大根になんと半熟卵が加わったお吸い物。
多分会場の都合なんだろうけれど、温度的に物足りなかったのがなんとも残念。


そしてこうした料理とともに合う酒はどれかとためすがえす取っ代え、引っ代えいろんなものを飲んでみて究極のマリアージュを探すのはなんとも贅沢で楽しいひと時でありました。

たださらに贅沢を言わせてもらえれば、今回のように冷酒だけではなく熱燗も用意され、料理のほうも温かいものがもっとあれば言うことなしだったのに・・・、なぁんて。
実際のところ、それはそれで個人的に自宅なりいろんなところで試しなさいという宿題なんでしょうね。



まそれはともかく、いしかわもんによるいしかわもんの酒や食材を使って広く発信していくというこの活動、及ばずながら何とか応援できたらなあと思っちょります。

それにしてもこうした催し物は正直言って普段ならどこかお仕着せっぽいお役所臭くなり、どこか馴染めないこともある中、今回のこの会は参加された人たちがそれぞれとても真摯に考えていらっしゃっていて、雰囲気もとても良く、なかなか素敵な会だったのでありました。
関係者の皆さん、本当にお疲れ様でした。



今日の1曲 “ 私の青空 ” :  高田渡

日本酒が似合う人は誰かなと考えて最初に思いついたのが渡さん。
一緒に飲んだことはないけれど、下北沢のスズナリで行われた晩年のライヴ映像を見るにつけ、その気持ちがますます強くなってきた。
そして未だ見逃している映画「タカダワタル的ゼロ プラス」が強烈に見たくなってきたぞぉ。



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