俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

ひとつの転換期となりそうな予感 @ 金沢 高尾台 「 箸一 」

2016年02月10日 16時51分36秒 | 時系列でご覧ください

マイナス2℃ながら風も強く体感温度はさらに寒く感じた日曜日の夜、ご近所の橋本くんの店にぶらっと寄らせてもらい、「 本気と書いてマジと読む 」 的な(笑)いつもよりさらに気合の入った酒の肴をいろいろ楽しませてもらったのでありました。



たまたまだろうけど、あまり見かけることのない穴子の稚魚である 「 のれそれ 」 がこうしてお通しで出てくる店というのもなかなかない、はず。
思えばこの店では他ではなかなか味わえない珍しい魚を食べる機会も多く、そういった意味でもありがたい店です。



続いては胡瓜と梅貝というオーソドックスな組み合わせながら、梅貝がただならぬ美味しさでちょっとびっくりなひと品。
こういった定番メニューがちゃんとしているところもさすがなのであります。



そして橋本くんお得意の赤貝をこの日は握りにしてもらったのだけど、いつもながらの赤貝の旨さもさることながら、どうやら寿司のためにシャリを別に炊くようになったそうで、おかげで格段に美味しくなりました。



今年は寒鰤と呼べるブリがなかなか獲れず多くの飲食店のひとから悲鳴ともとれる嘆きを多く聞く中、この日は佐渡から 10kg超えのブリがやって来たそうで、見ての通りやっぱり旨いです。



そしてこちらは、加賀野菜である五郎島金時を使った 「 味噌ポテトサラダ 」。
サツマイモを使っているから正確にはスイートポテトサラダになるんだけど、これがまた敢えて皮を少し加えたりという小技も効かせてくれて、なかなか楽しいひと品なのであります。



楽しいと言えば、ある意味この日一番衝撃を受けたのがこの 「 昔ながらの梅干し 」。
昔々おばあちゃんが頭が痛くなるとこめかみに梅干しを張っていたものだったけれど ( ← いったいいつやねん:笑 )、あの時代の梅干しを彷彿させる酸っぱさで、「 あ~、すっぱい、う~、でもまた舐めたい 」 の繰り返しで、いやはや途中から切り替えた焼酎のお湯割りが進むこと、進むこと。
今、思い出しても口の中がジワッとしてしまいます。



最後に外は寒いからと出てきた思いのほか食べ応えのあった 「 特製もつ鍋 」。
世の中によくあるもつ鍋とは見た目も味わいもずいぶん違うけれど、とても優しい鍋となっていて、おかげですっかり温まったのでありました。



それにしても橋本くんのこのお店、自分的にはご近所なので大変ありがたいけれど、今の立地は多くの人にとって “ ちょっと離れているぞ感 ” は否めず、同じ様な感じの居抜き物件で営業していた大ちゃんが寺町に移転していろんな意味で大きく変わったのと同様、橋本くんもまたそっちの方向性に行って欲しいような欲しくないような微妙な心持ちなのですが、ともあれ自分の納得することをやって欲しいなと強く思ったひと時でもあったのでありました。

そして、いつもながらどうもご馳走様でした。



今日の1曲 “ Bring it on Home to Me ” : Sam Cooke





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