俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「トランスポーター2」 Transporter 2

2006年06月08日 23時55分57秒 | 時系列でご覧ください
いやはや、こうした思わずあきれ返ってしまうほど馬鹿馬鹿しい「B級映画的世界」は決して嫌いではないはずなんだけど、正直言って今回は今ひとつ乗り切れなかった。

イタリア製のブラックスーツに身を包み、手には日本でも妙に人気のパネライのルミノールクロノ、そして乗っているクルマは Audiのフラッグシップ・モデルであるA8の6.0リッターW型12気筒モデルと、まるで「ちょいワルオヤジ」あたりが喜びそうな世界もとりあえず良しとしよう。

コーリー・ユンがアクション監督をやっていることもあってか、香港映画を彷彿させるアクションシーンなども、ジェイソン・ステイサムのキレのある動きとアイディア溢れる(消火ホースを使ったシーンは特に秀逸!)演出で見応えはかなりあったとも思う。



そしてあり得ないほど荒唐無稽なカーチェイス・シーンやチープなVFXを使っての小型ジェット機のシーンも愛嬌ものとも言えないこともない。

ただ、残念ながらそうしたことすらもすべてにおいてどこか取ってつけたみたいで、言ってみればそれだけの映画でしかなく、映画に対する制作側の心意気というか、込められた想いが悲しいほど伝わらなかったのだ。

ただただ面白がっているだけではねぇ。
足し算だけでは映画は成立しないんだなあと改めて思ってしまったのだけど、さて。

それにしても「ダ・ヴィンチ・コード」でポール・ベタニーを見て「ブレードランナー」のルトガー・ハウアーを思い出したのと同様、ブチ切れ女ローラに扮していたケイト・ノータを見てダリル・ハンナを思い出してしまったよ。



今日の1曲 “ Love Came For Me ” : Rita Coolidge

ダリル・ハンナで思い出すのがタッチストーン・ピクチャーズの第1作で、トム・ハンクスのデビュー作でもあったファンタジーコメディ「スプラッシュ」。ちなみに監督は「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード。彼はやはりこの頃のほうが良い仕事をしていたような・・・・・・。
それはさておきこの映画での彼女は本当に愛らしかったです。
そしてそんな映画の主題歌だったのがこの曲。歌うはデルタレディと呼ばれたリタ・クーリッジ。クリス・クリストファーソンと結婚していた頃よく聴いていたものでした。
とにかくこの2枚組アンソロジー盤『 Delta Lady 』には他にも大ヒットした“ Higher And Higher ”“ We're All Alone ”などなど、あるいは“ Love Has No Pride ”“ Superstar ”“ Slow Dancer ”といった名曲が収められていてかなりオススメです。
アルバム全曲の試聴はコチラ


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あのう。。。 (ツボヤキ)
2006-06-09 09:29:51
実はアップしている映画にガックシするのは結構多いのであります。見終わって削除するにも…後の祭り状態で、ぐぐっと落ち込むのは毎度であります。

期待度アップ、煽ってしまったかもと反省しながら、スタコラと確認しに映画館に通うよーな日々。

どーか、どーか。。。ごめんなさいましデス。ペコペコ~ペコちゃん(なんちゃって)

返信する
いえいえ (nikidasu)
2006-06-09 18:18:10
■ツボヤキさんへ



リュック・ベンソン絡みなので、さほど期待はしていませんでした。

ただ、実際に観た人たちのブログに煽られたところはあったかも知れません(笑)。

そして実のところ映画そのものも(あまり好きな言い方ではありませんが)

「お馬鹿な映画」として観る分には充分楽しめる作品になってはいます。

しかし個人的にはあまりに希薄な人物描写に呆れてしまったということです、はい。
返信する
主題歌 (シロー)
2006-11-29 19:49:32
トランスポーター2の主題歌が、↑のダリル・ハンナさんの歌なんですか??
返信する
あたふた、あたふた (nikidasu)
2006-12-01 01:52:53
■シローさんへ

スイマセン、書き方がへたくそで。
この映画の主題歌とダリル・ハンナとは一切関係ありません。
ポール・ベタニー → ルトガー・ハウアー
ケイト・ノータ → ダリル・ハンナ
という連想を書いただけだったのでした。
ダリル・ハンナがお好きなのでしょうか?
とにかく紛らわしく書いてしまって申し訳ありませんでした。ペコッ。



返信する

コメントを投稿