栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

「キングヘイロー黄金配合」については飽きるほど書いてきたが

2009-03-31 03:49:23 | 配合論

改めてまとめると、
・キングヘイローはDrone≒Halo≒Sir Ivor3×2・3譲りの、Turn-to+Tom Fool的な手先の軽いスピードで走った馬だが、それを陰で支えていたのが3代母Squanderが持つBusanda≒Better Selfのニアリークロス2×3(War AdmiralとBlack ToneyとLa Troienneの組み合わせ)だった
・だから産駒の代では、このBusanda≒Better Selfに加え、DroneとSir Ivorが持つPrincequilloの血を継続累進することで、Turn-to+Tom Foolの軽さばかりが伝わりがちなキングヘイロー産駒において、底力やパワーの要素を補強することができると考えられた
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003107045/


ようするにPrincequilloとWar AdmiralとLa Troienneをいじくることが配合のキーで、当然ながらSeattle Slew(カワカミプリンセス)、Caerleon(ローレルゲレイロ)、Mill Reef(ローレルゲレイロ、クールシャローン、ニシノドコマデモ)、Lomond(クールシャローン)、スキャン(ホッコーソレソレー)、Riverman(ムラマサノヨートー)、Miswaki(ヤマタケゴールデン)などと相性がいい
ゴウゴウキリシマは祖母がボールドラッド×シルでここにPrincequilloとBuckpasserがあるのはローレルゲレイロとソックリだし、ヘイローフジも母がBuckpasser3×3で4代母HomespunがRound Table×Nasrullahだから立派な「黄金配合」で、条件馬時代はよく芝替わりを狙った。そういえば一昨年のNHKマイルCは◎ムラマサノヨートー○ローレルゲレイロの黄金配合馬券が本線で、直線は血管が切れるほど絶叫したが、ピンクカメオに夢を断たれたのがもはや懐かしいです…
まあしかし、これだけ配合の型をハメてくる種牡馬も珍しい。ローレルゲレイロとゴウゴウキリシマとか、クールシャローンとムラマサノヨートーの血統表を見比べてみるとニヤニヤしますよ、ホンマに
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2003103122/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2004100933/

ローレルゲレイロはデビュー前にNETKEIBAのPOG関係の原稿で、「カワカミプリンセスと同じ成功パターンを踏んだ好配合」と取り上げたこともあった。母がCaerleon≒マルゼンスキー2×3で、そこにMill Reefやボールドラッドも絡むから、継続クロスの綿密さはカワカミプリンセス以上だが、ナスキロやTom FoolやLa Troienneのラインの豊富さに対してWar AdmiralはBuckpasser経由以外に引かないし、母の父がテンビーでもあるから、やや非力で平坦指向な部分は根っことしてあると思う(PrincequilloよりBuckpasserが強いヘイローフジが力馬方面に振れたのとは対照的)。伸びのない体型だし、最適コースは東京と京都の1400mだろう。つまり適性的戦績的には、オレハマッテルゼとかぶっていたわけですね…

コメント (3)
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