栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

スペシャルウィークと「ナスキロ」

2009-03-05 04:07:07 | 配合論

「ナスキロ」とは「Nasrullah(Royal Charger)とPrincequillo」の組み合わせのこと
あまりに多用するフレーズなので、GKさんや私なんかは「ナスキロ」で定着させようとしょっちゅう使ってます
類義語に「ボルキロ」=「Bold RulerとPrincequillo)」や「グレビオ」=「Grey SovereignとPrince Bio」などもあります(^ ^;
ちなみに「ハイインロー」は「HyperionとSon-in-Law」の組み合わせのことです

で、まずはブエナビスタとシーザリオの共通点
・母がNorthern Dancer×Sir Gaylord
・母系の奧にドイツ血脈が入る
・ハイインローとLa Troienne系のクロスがある
・全体に相似配合っぽい
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103319/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2002100844/

スペシャルウィークのしなやかさを表現するにはSir Gaylordのようなナスキロ血脈を使うのが有効で(フローテーションのChieftainやオースミダイドウのSecretariatなど)、ビワハイジはCaerleonとSir Gaylord、クラウンピースはSeattle SlewとSecretariatを通じてナスキロ系のクロスを持っているが、リーチザクラウンをブエナビスタほど手放しで誉めてこなかったのは、セントクレスピンと脈絡して底力や粘りを引き出すようなハイインロー血脈が母系に入らないから
シーザリオのForliやPeseta、ブエナビスタのSticky CaseやTudor Minstrelのような血がクラウンピースにはない
リーチの場合はSeattle Slewの主要血脈を増幅した配合というべきで、だから脚質もタイキブリザードとイメージが重なる
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006102923/

先行抜け出してもHyperion的な粘りを振り絞ることはできないし、かといってディープスカイのようにタメ差しして味があるとも思えないから、能力の高さは誰もが認めながらも、タイキブリザードのようにG1ではなかなかハマらない…という結果がついて回りそうな気もしてきた

コメント (14)
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