栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

ワンカラットの血統

2009-03-17 05:52:34 | 血統予想

ワンカラットの母バルドウィナはペネロープ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬で、ファルブラヴを向こうで種付けして日本に持ち込まれた
母系はフランスの異系血脈で固められ、母BaliokaはSunny Boy4×4で自身はSupreme CourtとDjebel-Tourbillonのクロス
Northern DancerもHail to ReasonもNasrullahも持たない凄い血統だが、こういう血統でしかも能力を示した牝馬を買ってこれるのも凄い
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006103025/

とはいえ、これだけ異系傍系の血ばかりだと遺伝的な影響力はそれほど強くない。ワンカラットの場合は、父ファルブラヴというより祖父Fairy Kingが強いマイラーに見える
配合全体からみても、Fairy KingのForliに「Supreme CourtとHyperion」の組み合わせを二つ合わせることで、Fair TrialとHyperionの組み合わせの実直さと粘り強さが表現されたヨーロピアンなマイラー、というあたりが落としどころではないだろうか

Fairy Kingを引くスプリンター・マイラーにはシンコウキング、スズカフェニックス、ヘルスウォール、ソーマジック、カレイジャスミン、トールハンマー、ロードダルメシアンなどがいるが、サンデー的な斬れも受け継いだスズカを除けば、概ねパワーと粘りで走るタイプに色分けできる
昨年は「ソーマジックはシンボリクリスエスではなくFairy Kingが強い」と書いて、直線の長いコースでは軽視したが、この馬も外回りになってプラスはないと思う

コメント
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