栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

そして◎がいなくなった

2009-03-21 22:17:02 | 血統予想
昨年はスマイルジャックとフローテーション、一昨年がフライングアップルとマイネルシーガル。2年続けて前残りとノリの最内強襲で決まった。土曜のフラワーやアクアマリンを見る限り、今年も外差しは大きくは狙いにくい状況だ

アンライバルドは日本屈指の重厚なスタミナ牝系の出だが、今のところは母のFair Trial的な前向きさと俊敏さばかりが表出していて、ようするにネオユニ+Fair Trialのイメージだ。だから現状中山1800mが忙しいということはないだろうが、前に馬を置いて折り合いたいだけにこの枠は微妙
フィフスペトルは脚をタメてイン差しなら1800mでも斬れるかもしれないが、あの体型走法は明らかにマイラー。スプリングSは例年淀みのないラップになるので、中距離馬のスタミナ>マイラーのスピードという結果になりやすい(昨年なんてダービーと菊の2着馬同士で決まった)
リクエストソングは母系のマイラーっぽさ力馬っぽさが強くて中山1800mで非常に買いやすい脚質なのだが、前に書いたようにこの牝系は重賞に手が届かないオープン大将のイメージが強い。そのイメージを払拭できるだけの仕掛けのある配合とも思えない
サイオンはフサイチリシャールの全弟で、兄よりは体型に伸びがあって動きも柔らかいが俊敏さでは劣る。パンとすれば芝でも狙えると思っていたし、フィフスを降ろされた皇成が怒りのイン差し…というシーンもあるかとあたためていたのだが、この枠ではその絵も描きにくくなった

そして◎を打つ馬がいなくなった
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若葉Sと「マンカフェ×Blushing Groom」

2009-03-21 05:55:06 | 血統予想

若葉Sはヤマニンウイスカー、ベストメンバーとマンハッタンカフェ産駒の2頭が人気を集めているが、どちらも母系にBlushing Groomを持つ点が共通する
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104716/
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2006104732/
このマンカフェ×Blushing Groomのニックスについてはもう何度も書いてきたが、メイショウクオリア、オリエンタルロック、ココナッチパンチ、メイショウレガーロなど、活躍産駒の多くがこの配合パターンだ

マンカフェがサンデー産駒最強のステイヤーであることに異論を挟む人は少ないと思うが、そのスタミナは主に母の父の父Alleged(凱旋門賞連覇のRibot系の名馬)とドイツの名門牝系(3代母SuleikaはAditi≒Alchimist3×3というドイツが誇るDark Ronald系のニアリークロス)譲りだろう
一方で上がり33秒台の脚で有馬記念を差し切るなど、日本の芝長距離戦特有の上がりの速い競馬に対応できたのは、Halo≒Boldnesianのニアリークロス2×4に因って、父系の軽いスピードも受け継いでいたからだと考えられる
Halo≒Boldnesianは
Royal Charger≒Nasrullah
Pharamond=Sickle
Sir Gallahad
Blue Larkspur
この4血脈が共通する

で、ここに同じような組成のスピード血脈をもってきてやると、ズブくなりがちなマンカフェ産駒からスピードを引き出せるはずで、これが配合の最重要ポイントではないかと、産駒がデビュー前の新種牡馬レビューで書いた
Red GodはNasrullah×Menow×Bull Dog×Peter Penだから、Halo≒Boldnesianの共通4血脈を全て継続クロスできることになり、つまりマンカフェにBlushing Groomを持ってくるとHalo≒Boldnesian≒Red Godのニアリー継続クロスになるわけだ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする