花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

西伊豆・大田子海岸の夕陽

2012年09月28日 | カメラ教室
涼しい風が吹き渡るようになると、俄然「カメラ撮影」の意欲がわくのか?
写真仲間のSさんに誘われ、久しぶりに「撮影ツァー」に参加してきました。


行った先は伊豆西海岸・堂ヶ島近くの「大田子海岸」

お彼岸の頃、地元で「男島」と「女島」という二つの島(田子島)の間に沈む夕陽の絶景が
見事なのだそうです。

9月24日(月)AM10時、横浜駅前を出発
前日の雨がウソのように晴れ上がり、我が家からも富士山が見えたのですが・・・

西伊豆「堂ヶ島」

PM1時半過ぎ、「堂ヶ島」に着いた時はうす曇・・・

夕陽の時間にはまだ早く、まずは「三四郎島」が見える海岸に下りて撮影です。

三四郎島は、潮の干満によって幅30mの瀬が現れたりなくなったりする、
日本でも非常に珍しいトンボロ現象が見られる海岸です。

「海が割れるのよ♪」という、天童よしみの歌がありましたね。
あれは韓国が舞台ですが・・・

この美しい景色にはロマンティックな伝説も秘められており、小雪伝説として伝えられています。
伊豆は源頼朝が流された地、ここにもその足跡が残っているのですね。

詳しい説明はこちらでどうぞ・・・


青さが出ない海の撮影は苦手です

ワンちゃんを写したり、捕まえたお魚を持ち上げ満面の笑顔で見せてくれた男性を写したり・・・
肖像権の問題があるので、それらのスナップ写真のUPはやめておきましょう。

「大田子海岸」

午後3時、堂ヶ島からバスで10分ほど戻った所にある「大田子海岸」に三脚を設置しました。

お彼岸過ぎのこの日は、男島の左側、猫の耳のような小さな島近くに夕陽が沈むらしい・・・
空が真っ赤に染まると、ゴジラの形をした通称メガネッチョの目も燃えるという

個人で来ていたカメラマンがすでに何人か三脚をたてスタンバイしていました。
この日の日の入りは5時半過ぎ・・・
二時間半以上の待ち時間があります


まだまだ陽は高く、漁港の海がキラキラと光っていました。

今回の撮影ツァーは約50人の参加者のうち、女性は僅か6人・・・

立派なカメラを2台も3台も抱えた大荷物のオジ様方が圧倒的に多く
同じ趣味を持つ者同士、カメラの設定を聞きながらひたすら待ちます。

Sさんは偶然、毎年ご夫婦連れで一緒に海外旅行に出かけるお仲間の男性Nさんの姿を見つけ
色々教えてもらっているようです。


「釣の風景もおさえて置くと良いよ」と、私の隣に三脚を立てていたおじ様が助言してくれました。
「釣り人が横向きになってくれるともっと絵になるのだけど・・・」


新宿発の同じ撮影ツァーの団体も加わって、海岸は三脚であふれました。
丸印で囲った所が撮影ポイントの「田子島」です。

私は200mmのレンズを設置しましたが、300mmを持ってくるべきだったと後悔しました
が・・・
問題は果たして「綺麗な夕陽」が現れるかどうかです
だんだん雲が多くなってきている


5時過ぎ、雲間にオレンジ色の一筋が・・・

「今日の夕陽は難しいので、これを逃す手はないよ」と
待ちくたびれて、海岸に座り込みSさんとお喋りをしていた私に、
お隣のグループの先生と呼ばれている方が声をかけてくれました。


「鳥が入るともっと良い、カシャカシャカシャ
オートブラケットの3連写で撮ります。

今回のツァーはベテラン揃いなのか?、講師は特に廻ってきません。


灯台に明かりが灯りました。
「あの明かりも上手く入れること
「F値や露出補正は?」、すべて愛知から来たというお隣のグループの先生に教えてもらいました。

オレンジの陽が消えて静寂が戻ってきた時点で、
「俺達は松崎で温泉と宴会が待っているから失礼する」と、
お隣のグループの方々は引き揚げていきました。


それからまもなく、オレンジ色の丸い光りがポッと現れました。


時計を見ると日の入り近くの5時半です。
このまま左の小さな島に沈むのかな~


そうは上手く行かずにマタマタ光りは隠れます


諦めかけたその時、空全体がうっすらと赤みを帯びてきました


少しピンクがかった色のハーモニー・・・


真っ赤に燃える夕焼けではありませんが、うす紅色のファンタジーが楽しめました。

「ビールが待っていると引き揚げていった愛知のオジ様方も、もう30分居れば良かったのに」


6時近くになり、夕陽の照り返しでしょうか?
最後は山の向こうを茜色に染めて日が暮れました。

帰りのバスの中で、土砂降りだった前日は夕方には奇跡的に晴れて
素晴しい夕焼けが見えたと聞きました。

ツァーの参加者の中には2度目の方も何人かおられて・・・
「恋と同じで、絶景は一度で念願を果たすのは難しい、何度も通って成就して下さい」と
ガイドさんに慰められました

骨折して骨粗しょう症も疑われ、
「山が無理なら撮影旅行だわ」と思い始めていますが
バスで往復7時間もかけて現地に行き、夕陽を待つのに2時間半

カメラと釣りは「待ちが大切」と聞いてはいましたが、
体を動かさないでひたすら待つということ自体、私には合いそうもないと悟った一日でした。

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34 コメント

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西伊豆の撮影会 (おみや)
2012-09-28 18:46:34
こんばんわ
今夜のニュースで西伊豆の夕日が放映されていました。本当に綺麗なのですね。
春に西伊豆に行きましたが、島を見ているだけでも素晴らしいと思いました。

「山が駄目なら写真」と違った楽しみがあってよいですね。私は相変わらずコンデジしか使えず「もっと勉強しておけば良かった」といつも
思うのですが、写真教室へ通うにはあまりにも
何も知らずで恥ずかしくていかれません。

昨日久しぶりに裏高尾・日影沢を歩いてきました。一人のんびりと秋の花を楽しんできたのですが、風が強く写真は大分失敗しました。
でもそこにいるだけで凄く嬉しかったです。
やっぱり山はいいですねー。
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夕焼け (nikonikotaro)
2012-09-28 22:33:17
素敵な夕焼けですね。
たぶん、目で見ているときは、
明るさが分からないほどの夕焼けではないですか?
この時間の色は、刻々と変わるのが面白いですよね。
山も海も、こういう時間帯はとても神々しく感じますね。
また、素敵な写真を、きたいしています。
返信する
堂ヶ島! (小桃)
2012-09-29 00:09:57
こんばんわ。
お疲れさまでした
でも、私達はステキな写真を拝見でき嬉しいですよ~

今日、NHKの「ゆうどきネット」で西伊豆・堂ヶ島周辺の特集をやっていました
三四郎島の「とんぼろ現象」の画像も映っていましたし男島もチラッと・・
勿論夕日も でも、nao♪さんが狙ったのではなかったようでした
絶景を撮るという事は中々難しい事ですね
これからの季節 紅葉も悩みますね

メガネッチョとは楽しい名前ですね
返信する
☆おみやさんへ (nao♪)
2012-09-29 04:20:37
西伊豆をNHKのローカルニュースで特集していたようですね。
夕陽のメッカと謳って、この海岸の後には休憩所が建てられ、素晴しい夕陽を写した写真展もやっていました。
私も今年の二月に戸田の民宿に泊まって夕陽を撮りました。

パースに行った際、コンデジを海に落として使えなくなり、急遽買ったばかりのデジイチで西インド洋の美しい海を撮りました。
私の一眼レフデビューは海なのですよ。
西インド洋の真っ赤な夕陽と違い、この日の駿河湾の夕陽はほんのり薄紅色のハーモニーでした。

でも場所取りが大変で、3時間近くも待たなければならない撮影には馴染めそうもありません
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夕日 (げんこつやま)
2012-09-29 08:23:24
はじめまして
昨年6月、鎌倉の本覚寺を検索中にnoaさんを知り、お気に入りに入れ、拝見しております。
昨年2月、還暦祝にデジイチを手にし、右往左往している時でしたので、[花と緑を追いかけて]の中のご主人の【何をどう撮る】というのがバイブルです。
伊東在住です。オレンジビーチの朝焼けもきれいですよ。私より伊東についてご存知のようですが・・・
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夕焼け (tona)
2012-09-29 09:15:05
こんにちは。
私も夕焼けが大好きですが、じっとこの瞬間を早くから待つというその忍耐力に敬服します。
そう、釣りもそうですね。
どちらもやはり女性がの方が少ないですね。
夕焼けと言えばオレンジ色っぽいのに、このピンクの美しいこと。
気にってしまったメガネッチョの方ばかり眺めていました。
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撮影ツアー (山小屋)
2012-09-29 17:56:45
西伊豆まで撮影ツアーでしたか?
夕日も朝日も自然現象です。
なかなか思うようには行きません。
でも最後に雲が赤く染まってよかったですね。

昔、台風の影響を受けて五竜の小屋に連泊し、幾重にも重なる夕焼けをみたことがあります。
まだ現役だったので、みんなと別れて遠見尾根を
降りてきました。
紅葉がきれいだったことを覚えています。

nao♪さんはまだまだ山が歩けます。
あと10年くらいしたら、こんな撮影ツアーより温泉めぐり
でもしてください。
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撮影ツアー! (ラッシーママ)
2012-09-29 22:39:07
最近のnao♪さんは山が駄目なら撮影ツアーと臨機応変に活動してらっしゃいますね。

私は毎月「伊東」に行っては海を見るのが好きですが
伊東の海はなだらか過ぎて、それに比べ「下田」の海は岩が多いのでダイナミックで好きですね。

でも西伊豆の海は、それとも違う神秘的な海を連想してしまいます。
「伊東」に行った時も、西伊豆まで結構ドライブしてます。
この「大田子海岸」の夕陽、素晴らしいですね。
でも夕陽を撮る為、3時間待ちはきびしいです。

この三四郎島のトロンボ現象は知りませんでした。
殆んど毎月「伊東」に行ってるので、今度行って来ます。
情報ありがとうございました。
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Unknown (kiki)
2012-09-30 07:10:20
おはようございます。
堂ヶ島には昔行ったところなので懐かしく見させてもらいました。山が駄目なら撮影会とバイタリティがおありで感心してます。
3時間近くかかっての撮影?でもその間はいろんな方たちとの交流の場なんでしょうね。
あんなに写真を撮る方が多いなんて、場所取りも大変なんですね。
太田子海岸の島々 そこに現れた茜色の夕日
真っ赤でないその色がまた素敵です。
3時間近く待ったかいがありましたね。
返信する
☆nikonikotaroさんへ (nao♪)
2012-09-30 11:14:48
私は昔から、この日暮れ時のトワイライトの明かりが大好きです。
今回、真っ赤に染まる夕陽は見られませんでしたが、刻々と変わる空の色をとらえる事ができて、それだけで行った甲斐がありました。
30分間、ほとんどファインダー越しにうす紅色のショーを見ていましたから・・・
現実のの区別がつきません。

今日はこれから台風襲来!
明日はお琴の先生をしている友人の「月見の演奏会」が三渓園で催され、行ってきます。
名月が上手く撮れると良いのですが・・・

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