花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

国立新美術館「オルセー美術館展・2010」

2010年07月24日 | 美術館&史跡巡り
「梅雨明け宣言」が出されて丁度一週間が過ぎました。
冷夏だった昨年の夏とは打って変わっての、連日の酷暑にグッタリです

退院して少し元気になり笑顔が見られた母ですが、その後再び腎盂炎の再発が疑われ、
血圧低下もあって再入院しました
私はカンカン照りの中、アチコチ駆けずり回り、流石に頭がクラクラしています

エジプト旅行から帰国して、2・3・4月には父のヘルペスと前立腺ガンの検査&治療でバタバタし、
薬が効いて元気になった父の姿にホッとしてやっと落ち着いた6月・・・

6月下旬の母の入院の前までは、「白州夫妻の武相荘」や「鎌倉ハイキング」、「自治会のバス旅行」など
久しぶりに友人達との交流を愉しみました。


6月19日(土)にはご近所仲間と3人で、六本木の国立新美術館で開催されている
「オルセー美術館展・2010」に行ってきました。

パリのオルセー美術館が改修工事のため、大量の所蔵品の世界巡回展が実現し、日本にもやって来たのです。
「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」とフランス大統領のサルコジさんが言ったとか・・・
「これは是非見なくては

「ポスト印象派」と銘打った作品は、モネ・セザンヌ・ゴッホ・ゴーギャン・ルソーなどの
そうそうたる画家たちの傑作絵画115点が並びました

上のチラシに印刷されている絵はルソーの「蛇使いの女」です


3年前にオープンした「国立新美術館」は東京メトロ千代田線「乃木坂」駅の目の前にあります。
私は初めて行く美術館でした。


ポスターに案内されて地上に出ると、近代的な建物が建っていました。


まずはチケット(当日券1500円)を購入します。
梅雨の晴れ間の土曜日は、若い人も多い感じでした。


入り口を入ると、ゴッホの「自画像」が印刷されたポスターが出迎えてくれます。
期待感で胸がおのずと高鳴りますね

会場はモネの「睡蓮の池」やドガの「階段を上がる踊り子」などの第1章「最後の印象派」から始まって
第五章「ゴッホとゴーギャン」、
そして日本の浮世絵に深く影響されたボナールの作品が示す第7章の「ナビ派」
第10章のアールヌーボーの「装飾の勝利」まで順番に仕切られています。

さすが「空前絶後」と謳っているだけあってとても見応えがありました
素晴らしかったです


ポール・セザンヌ「台所のテーブル」

1874年、モネピサロといった若い画家たちが集まり、
のちに印象派展と呼ばれる初めての展覧会を開催しました。

光や大気の影響を受けて刻々と表情を変える身近な光景に着目した彼らは、
これを明るく自由な筆致で生き生きと表現しました。

第1回と第3回展に出品したセザンヌは、やがて自らの進むべき方向との違いに気づきます。
セザンヌが求めたのは「堅固で永続的な」芸術でした。


フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」

オランダ出身のゴッホは、最後の印象派展が開催された1886年にパリに出ました。
印象派に影響を受け、オランダ時代の暗い色調とは対照的な、明るい色彩と闊達な筆遣いで描き始めます。

やがてゴッホは力強い筆致と激しい色彩による独特の画風を生み出しました。
ゴッホとゴーギャンが共同生活を試み、悲劇的な破局を迎えたエピソードはよく知られていますね。


ポール・ゴーギャン「タヒチの女たち」

ゴーギャンは文明に絶望し、未開文化の豊穣さに楽園を見出してタヒチに向かい、
人間の本質を追求した数多くの傑作を残しました。


アンリ・ルソー「戦争」

独学で絵画を学んだルソーの作品は、シンプルで力強い表現力に満ちています。
細部まで均質に描き込まれた画面、遠近法によらない独自の表現などは伝統的な絵画技法とは大きく異なります。

また、非常に謎めいた異国情緒豊かな主題によって、画面からは神秘的で象徴的な雰囲気が漂いますね。

私はゴッホの「自画像」と合わせて上に記した5作品の絵葉書を買いました。

クリアファイル(表)クリアファイル(裏)

そして若い頃大好きだった印象派の綺麗な絵が描かれた「クリアファイル」も買いました
何しろ私が初めて買った美術全集の一冊目は「ルノアール」でしたもの・・・

最近では迫力ある「ゴッホ」や自由奔放な「マチス」の絵が好きになりましたけどね。

この「オルセー美術館展・2010」は8月16日まで開催されています。
興味がある方はこちらを参考にお出かけください。

「国立新美術館」内には、カフェやレストランも充実しています。
特に3Fの「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は三ツ星レストランとしても有名で
私たちもここでランチを戴くつもりでした。

11時40分に行ったらすでに大勢の人が並んでいて、限定メニューのランチコースはすでに品切れ
仕方なく、地下のカフェテリアで食べました。

三ツ星レストランでのお食事ご希望の方は、早めに(11時半前)行かれる事をお薦めします。
詳しい内容はこちらでお確かめ下さいね





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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミンゴ)
2010-07-25 06:00:06
ルノアールの絵は私も好きです。

ゴッホもこうやって見せていただくといいですね!
こういうクリアファイルが売っているなんて、ステキです~

お母様、入院されたのですね。
naoママさま、この暑さの中大変ですが頑張って下さいね!
返信する
美術館 (山小屋)
2010-07-25 14:46:41
日本に有名な絵画がくるといつも長い行列が
できます。
これが嫌いで最近美術館とも疎遠になりました。

オルセー美術館はパリのセーヌ川の近くにありました。
仕事で行ったので、前を通っただけでした。

毎日暑いですね。
体調を崩さないよう、気をつけてください。
返信する
☆ミンゴさんへ (naoママ)
2010-07-26 06:41:04
母の再入院は覚悟していましたが、退院から僅か一週間後でしたよ。
今回も抗生物質が効いて、腎盂炎が治まれば退院かと思いますが、導尿かバル^ンが必要と言われています。
施設が受け入れてくれるかどうか?頭が痛いところです

日本人は印象派の絵画が大好きですね。
私もどうせ持つなら明るい絵が描かれている綺麗なファイルがいいなぁ~と思い買いましたよ。
返信する
オルセー。 (地理佐渡..)
2010-07-26 06:46:00
おはようございます。

パリには一度だけ行ったことがありまして、
セーヌ川を挟んで向かい合うようにルーブル
とオルセーの2つの美術館がありました。
ルーブルはほんのちょっと。オルセーは時間
がとれましたので、少し時間をとって見た気
がします。今では懐かしい経験でした。
そのオルセーで見られる数々の一品がまと
まって来た。これは滅多にないチャンスだと
思います。
返信する
☆山小屋さんへ (naoママ)
2010-07-26 06:46:34
今回の展示会は5月から8月までやっているので、混む前にということで6月に行って正解でした。
午前中でしたので、比較的スムースに鑑賞することが出来ました。

パリにはまだ行っていないのですよ。
ルーブルとオルセーと見て歩いたら一週間は必要でしょうね。

昨日は息子一家がやって来てテンヤワンヤでした。
親のことと孫のことで追われる60代です。
元気でいなくては・・・
返信する
☆地理佐渡さんへ (naoママ)
2010-07-26 21:53:37
パリのオルセー美術館をジックリ鑑賞されたとは羨ましいです。
フランスは未だに行く機会がありません。
元気な内にとも思いますが・・・
こうして東京でこれだけの作品が見られただけでもヨシとしましょう。
とても見応えがありました

ヨーロッパ三大美術館も「ルーブル」だけ知らなくて・・・
モナリザは日本でも見られましたがね。
いつか行きたいと思っています。
「健康」でさえいれば、いつかは実現可能と信じていますよ。


返信する
オルセー美術館展 (ビオラ)
2010-07-26 22:16:59
私も先日行ってきました
naoママさんが行かれた日はチケットを
求める人の行列ができるほどだったのですね
私が行った時は行列はなかったですが
それでも館内は多くの人でごった返していました
絵には素人の私などでも素直にうなずける
作品ばかりで大いに楽しめました。
黒川紀章さん設計の国立新美術館の建物も
斬新なイメージでおしゃれな感じが六本木と言う場所に似合っているかななどと思って
眺めて来ました。
返信する
美術館展 (magamik)
2010-07-26 22:42:05
こんばんわ~

あまりの暑さに何をするにも緩慢になってきました~。

今京都市美術館でも「ボストン美術館展」が開催されていますが、あまりの暑さに躊躇しておりますよ。
ルノアール、セザンヌ、モネ、等の絵が好きですね。
ゴッホもいいですね。
優しい解説で良くわかりました。

お母様の再入院に伴い、暑い中病院がよいほんとにご苦労様です。
病人さんも大変ですが、看病するものも疲れてしまいます。

暑さ厳しい折、体力と相談しながら、
無理をなさいませんように。
お母様もきっと心配されますよ。
良い方向に向かいますように・・・。




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Unknown ()
2010-07-27 09:35:56
こんにちは~♪
春から開催されているのに遂に終盤になってしまいました。
会期中2回も足を運んでいるのに2つの美術展を同時には無理ですから、
会期の長いオルセー展を後回しにしていたらもう半月で終りなんですね。
夏休みに入って長い行列が出来ているでしょうね。

6月にお出かけでしたか~。
パリのオルセーは出張中の休日を利用して行った事があります。

その後のお母様は如何ですか?
毎日一喜一憂でしょうか。
naoさんもご自愛下さいませネ。
返信する
☆ビオラさんへ (naoママ)
2010-07-27 20:52:37
そちらにお邪魔して、ビオラさんもこの「オルセー美術館展」に行かれたことを知りました。
ほとんど同時にお互いにコメントを入れていたみたいですね
午後からどんどこ混んできましたが、私たちは午前中に行ったので展示場はさほどの人混みではありませんでした。

さすがに巨匠達の有名な絵ばかりで、見応えがありましたね。
そうそうこの建物も黒川紀章さんの設計でしたね。
とても斬新でした。

ビオラさんはこれを見てからも精力的に東京を満喫なさったようですね。
私たちは日比谷に出て映画を鑑賞し、銀座でお食事をしてから帰りましたよ。

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