私は、連休前に無事「健康診断」を終えました。
結果が出るのはまだ先ですが、その検診場所が関内駅近くだったので
終えてからついでに横浜の歴史有る地区を散策してみました。
この5連休前半に短大時代の友人のtaeさんが山形から上京し
仲間4人でこの横浜で逢うことになっており・・・
その下見を兼ねてのことでもありました。
「横浜開港記念館」
横浜には「キング」「クイーン」「ジャック」と呼ばれている
三つの「塔」があることをご存知ですか?
夜間にはライトアップされて、国の史跡にも認定されている古い建物です。
こちらの赤レンガ造りの建物は横浜開港50周年を記念、一般の懸賞公募で設計し、
1917(大正6)年、市民の寄付金で建造した「横浜開港記念館」で
「ジャックの塔」と言われています。
そういえば、今年は「開港150年」で横浜の街は賑わっていますよ。
「横浜税関」
「クイーン」の愛称で親しまれ、その名前のとおり気品溢れるこの建物は
大桟橋近くの港沿いにあり、
海側から見ると白鳥が翼を広げたような美しい姿を見せてくれます。
1934(昭和9)年完成の「横浜税関」です。
「神奈川県庁・本庁舎」
1928(昭和3)年築で、現在も使われている神奈川県庁です。
洋風建築に和風建築の屋根を組み合わせた帝冠様式と呼ばれる建物の1つで
この時代に流行った様式で、「キング」と呼ばれている建物です。
ちなみに私が10年間、アルバイトで通った職場は、この県庁のすぐそばでした。
これら三枚の画像は20日の日曜日、taeさんと私と二人で歩いた時に撮ったものです。
あの日はピカピカのお天気で、爽やかな風が肌に気持ちよく
二人でこの県庁前の木陰のベンチで語り合いました。
taeさんは何度も「まるで外国の街にいるみたい」と呟いていましたね。
「横浜中華街」
港に近い朝陽門(東門)
今から150年前の1859年(安政6年)、横浜が開港すると外国人居留地が造成され
欧米人とともに多数の中国人が来住しました。
その後、横浜と上海、香港間に定期船航路が開設されると、中国人貿易商も来住し、
居留地の一角(現在の山下町)に関帝廟、中華会館、中華学校などを建てていきました。
これが横浜中華街の原型だそうです。
小さくて庶民的なお店が並ぶ「市場通り」
友人のtaeさんが泊まるビジネスホテルは中華街の近くだから
4人でのランチはやはり「中華]が好いかしら?
でもこれだけたくさんのお店があると、どこに入ればいいかと迷いますね。
こちらは加賀町警察近くにある横浜中華街善隣門(正門)です。
下見で歩いたのは木曜日でしたので、まだ人が少ない感じですが
4人で集まったのは連休初日の19日土曜日・・・
中華街は人で溢れ、いやはやどこのお店も満員の行列状態でした。
中国のお寺としては古くから「関帝廟」がありますが・・・
2006年3月に開廟したばかりの「媽祖廟」が
開港から150周年を迎える横浜の新しい観光スポットとして横浜中華街に誕生しました。
このニュース、実は私知りませんでしたが
結局4人で会った時のランチは、この派手派手な中国のお寺「媽祖廟」のすぐ横の
以前私が利用した事の有る庶民的なお店「大三元酒家」で「飲茶コース」をいただきました。
最近の中華街のお店は、食べ放題が結構多いのですが
私たちの年代になると量はそんなに食べられませんから、
この「飲茶コース」のランチが適量でした。
10品で1575円はお薦めです。
涼しい風が通り抜ける2Fのお座敷で、この「媽祖廟」の紅い提灯を間近に眺めながら
生ビールで乾杯し3時間以上もお喋りを楽しみました。
「港の見える丘公園」
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中華街から元町を抜けて、急坂を登って行くとご存知「港の見える丘公園」や
「外人墓地」の辺りに出ます。
「港の見える丘公園」の展望台から眺めた「ベイブリッジ」をマウスオンでご覧下さい
ここの展望台からは新しい地区の「MM21」(ミナトみらい21)が僅かに見えます。
観光地としての賑わいをすっかりあちらに奪われた形ですが・・・
横浜の古き時代の栄華の様子がこの辺一体では味わえますから、
友人達を案内しようと思いました。
(夫たちも一緒に集まった一年半前の前回は、新しい横浜のMM21でしたものね)
今回はカフェでのお喋りが弾み、この展望台の上に4人で立ったのは日が暮れてからでした。
ここからの夜景も良いのですが、MM21 が目の前に見える
大桟橋からの夜景には負けますね。
この公園は春と秋には「ローズガーデン」のバラが楽しめる所でもあります。
今の季節は僅かなバラがひっそりと咲いているだけでした。
「イギリス館」
ここはかつて横浜開港期にイギリスとフランスの軍隊が駐屯した場所としてよく知られていて
すぐ隣には緑豊かな「フランス山」、そして公園内には「イギリス館」があります
マウスオン・クリックで三枚の画像をご覧下さい
イギリスの総領事館だった「イギリス館」は無料で内部の見学ができて
希望者にはお部屋の貸し出しも行われています。
他にも「大仏次郎記念館」や「神奈川近代美術館」などがありますので
時間のある方にはお薦めです。
「外人墓地」
「港の見える丘公園」から山手本通りを歩いて行くとすぐに「外人墓地」
横浜の街を望む斜面に異国の人たちのお墓が並んでいます。
40ケ国以上、約4600人が眠っているそうですが、中には入れません。
墓地からは遠く祖国に通じる港が望めるのでしょうが
この展望台からは、新しい街「MM21」の「ラウンドマークタワー」が正面に見えました。
外人墓地のフェンスに絡み付いて咲いていた「センニンソウ」です。
そして目の前には横浜の老舗「山手十番館」が建っています。
明治100年祭を記念して建てられた「山手十番館」は
外国人墓地前にあるハイカラな明治情緒あふれるカフェ&レストランです。
「友人達とここでお茶するのも横浜らしくていいなぁ~」と思っていましたが・・・
彼女達は「安いところで結構よ」と
手前にあったアメリカンカフェで、アイスクリームを食べました。
みんな堅実で良い奥さんをしています。
二十歳で卒業してから40数年・・・
呑気なお嬢様だった仲間達も逞しくなりました。
特に、自営業に嫁いだ東京の友人は
時代の波に翻弄され、バブル期の絶頂からその後の大不況で大変なようです。
これからの日本、何とか苦労が報われる世の中であって欲しいですね。