エースが泣きながら投球していた、と私は見ていたのですが・・・
息子に言わせると、ピンチでも笑顔で投げていた、ということでした。
息子の方が近くで見ていますから、たぶん、そういうことだったのでしょう。
となると・・・私の見ていたのは何だったのでしょうか・・・?
試合を目撃しながら、勝手にストーリーを作っていたのでしょうか・・・?
考えてみると、二度と高校野球はできない、と書いてしまいましたが、それも大人の感傷です。
どういうことかというと、高校生たちには、広大な未来が待っています。
目の前に途方もない将来があるのです。
大きな期待と不安、それ以上の希望が胸にあります。
その彼らからすれば、感傷に浸っている暇はありません。
感傷に溺れるのは、過去しかない我ら大人です。
すごく悔しい、という想いは強いでしょう。
それも、ダーと涙を流せば、スーと消えて、次へのステップに変えられるでしょう。
それが若さです。
もちろん、遣り切った、という自覚がなければならないでしょうが。
勝手にストーリーを作り、現実に重ね合わせて見ていた私の目でも、試合が終わり、ベンチ前で選手たちが抱き合って泣いていたのは、しっかり見えました。
なんの解説なしに・・・。