いやー、見てて切なくなりましたね。NHKで放送されてたカーペンターズの特集ですが。
あれだけ才能に恵まれた、しかも世界的トップスターだったのに・・・人生というのはままならぬものなのだと。
兄のリチャードは、作曲家としても編曲家としても素晴らしい才能を持っているのに、本人が望んでいたのはシンガーだったとは。・・・まあ、これは愛嬌だとしても。
妹のカレンは、世界のトップシンガーとして、スターとして存在していたのに、もちろん歌うことに喜びを感じていたでしょうが、本人は、ドラムを叩くことに生き甲斐を感じていたと。できれば、ドラマーとしてバンドウーマンとしていたかったと。
しかも、自分の家族を持ちたいと切に願っていたと・・・。
彼女にとって、名声もお金も、虚しいものに変わっていったんでしょうね。
私が中学の頃、カーペンターズは日本でも大ヒットをとばしていましたが、実は、好きではありませんでした。
ツェッペリン命、と思っていた私にとって、カーペンターズは正当派過ぎて面白味に欠ける、子供っぽい音楽に思えていたのです。
カーペンターズのファンだと公言する者たちを軽蔑さえしていました。
しかし、曲の良さは否定しようになく、好きでないと思いながらよく聴いていたのです。
事実、何曲かは、未だにアカペラで歌えます。
今聴いていると、懐かしさと相まって、その美しさに胸が締め付けられるようになります。
本当に美しい曲の数々です。
今なら言えますね。カーペンターズ、大好きだったと。