続きを書くことは珍しいですが……
そんな気もなかったのですが……
鬼滅を見て感じたことの一つとして、声優さんが上手い、と感心したことがあります。
何を当り前のことをと呆れもしますが、現在活躍されている声優さんは、色々なことが出来る上に声優をなさっているのではと思ったのです。
ある意味、現在日本のアニメがリアルな映像を凌駕するほどの物語性を持った、ということもあると思うのですが。
鬼滅の映画、炭次郎の最後付近の台詞、「~負けてないからー」は、けっこう胸にくるものがありました。
胸の底から絞り出してきたような迫力がありました。
物語の中で必然の流れであったとしても、声優の表現力があってこそのリアルであったと思えます。
そこでの、流れでは前なのですが、鬼の答えが即物的であったのが、より対照的なのです。
鬼は現実しか見えてないと。
人は心を見ていると。
これを意識的に描いていたならば、作者は侮れないですね。
何を見てきたのだろうかと、気になるところです。
結局、正論を吐きまくる(妻曰く)主人公・炭次郎に誰も白けなく聞けるのは、創作者の誠実さにあるのではないかと、同じくストーリーテラーを自称する私は反省するのです。