戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

子育て

2011年03月31日 | 想うこと

適当に聞き流しているうちに、たぶん、少し待てと言っていたと思っていたのですが、娘が新作のゲームを買ってきました。

それで遊んでいるのを見ていて、しょうがないな、と苦笑したら。

息子が、「俺が黙って電池を買ってきた時は怒って蔵に入れたくせに」、と激怒しました。

そして、激しく私をなじりました。

・・・もう、びっくりです。

覚えているんだな、と。

こちらは何のことか忘れていましたが。

息子にとっては辛い思い出です。

確かに、最初の子で、こちらも余裕がなく厳しくあたったことは確かです。

それが二番目でなおかつ娘だと、甘くなっているようです。

息子にとっては理不尽なことでしょう。

何も言えません。

何も言いませんでした。

私も思い返して、申し訳なかったな、と思えます。

・・・が、あのときは必死だったのです。

良かれと思ってなしたことです。

ただ、あまりに格差があるため、息子も納得いかないのでしょう。

といって、叱るのも疲れてきましたし・・・

と年のせいにしてしまいました。

 

 

 


桜は

2011年03月30日 | 想うこと

28日、名古屋へ行ってきました。

娘が小学校を卒業したということで、春休み中にどこかへ連れて行こうと思っていたのですが、暇も金もない近況で、日帰りで名古屋へということになりました。

珍しく、高校生の息子も一緒に。

駅前の近鉄○○と東急○○へ買い物が主ということです。

子供ブランドものの服をおばあちゃんに買ってもらっていました。

喜んでいましたから、たいしたこともできませんでしたが、良かったかなと思ったしだいです。

名古屋では桜がボチボチ咲き始めていました。

例年に比べると遅いと思うのですが、1分から3分程度の咲き具合です。

しだれ桜だけは満開になっていましたが。

被災地でも、あと一ヶ月すれば桜が満開となるでしょう。

高山もそうですが。

どんな気持ちで桜を眺めることができるでしょうか。

被災された方は桜どころではないでしょうが、それでも桜は咲きます。

今年も花見をするとして、いつもとは違った気持ちで眺めることになると思います。

 

 


ゴール

2011年03月29日 | 想うこと

復興へのゴールは遠いですが・・・

カズがゴールを決めました。

まさか、まさかの、といったら失礼ですが、キーパーが正面で詰めている中で、奇跡のゴールを決めてしまいました。

テレビでですが、それを目の当たりにして、奇跡って起こるな、と感動してしまいました。

キングカズ、と半分揶揄されながら、それでも現役最年長の44歳。

野球じゃありませんから、40過ぎてキーパー以外で現役を続けるのはなかなかいません。

ドーハの悲劇を、今じゃ日本サッカー界の歴史になっていますが、その中心選手であったカズが、チャリティーとはいいながらもゴールを決める、これも歴史になるでしょう。

野球でいうなら、長嶋茂雄のような存在に思えました。

ほんの一瞬の間、トゥーリオのヘディングからのパスをうけて一気に極める、という技は、数々の修羅場を潜ってきた者だけが成し遂げられることでしょう。

と、思います。

サッカーって凄いな、と羨ましく思ってしまいました。

勇気づけられた人も多いと思います。

 

 


雪が降り

2011年03月27日 | 想うこと

屋台の屋台会館への入れ替えが、今朝の雪で延期になりました。

こちらは一時間前に起きて準備していたのですが、拍子抜けです。

もっとも、息子を学校へ送っていくことがあるため早く起きていましたが・・・。

雪は7時頃には止むのは目にみえていましたが、万全を期して早々と延期です。

一週間後にある予定です。

こんなことを書けるのも、気持ちの上で普段の生活に戻りつつあるお陰ですが・・・。

午後は、飛騨高山高校演劇部の自主公演を観にいきました。

シリアスオリジナルと既成のコメディーの2本立てでした。

コメディーの本がなかなか面白く、セリフもけっこう笑わせましたが、いまいちのることができませんでした。

もちろん、私自身の問題です。

高校生たちが頑張って作ってきたというのはよく分かりましたが、引いてみている自分がいました。

思うに、復興に対して道筋ができていないことが心にひかかっているのでしょう。

映画も観る気がしませんし、小説も読みたいと思いませんし、芸術とはいったいなんだ、と思っていまいます。

だけど、音楽だけは心に響きます。

どんなジャンルでも、いいなと思う音楽は、たんにBGMで流れているだけでも聴いてしまいます。

 

 

 


関心

2011年03月25日 | 想うこと

悲しみは個人的なもので共有することができない。

と、ビートたけしさんがコメントしていました。

長い記事のその部分しか取り上げませんが、気の毒だと思っても、被災者の心情ははかりしれません。

被災しなかった者は、淡々と日常をこなすしかありません。

だとしても、寄り添うことはできるかも。

心情的に寄り添おうとすることはできるのではないかと思いたいです。

理解もできないし、なんの慰めにもならないかもしれませんが、少なくとも関わろうとする気持ちはあります。

少し前まで、この国では、他人に対して無関心でいることが蔓延していました。

それが、震災後まるっきり変わってしまいました。

と、思います。

被災された地域、方々に対して、誰もがなんとか良くなってほしいと願っています。

そのことは尊いことなのだと信じます。

震災から二週間経ちました。

寒気がこちらの地方を含め東日本を覆っています。

桜開花の便りがぼちぼち伝わってきますが、未だ春の訪れを知りません。

 


あられを

2011年03月24日 | 想うこと

飛騨の駄菓子を被災地に送ろうということで、私のお店も、あられを送らせてもらいました。

比較的保存がきくお菓子だということで飛騨の駄菓子を、となったようです。

3ヶ月以上のものが好ましい、と記されていましたが、うちのあられは賞味期限が2ヶ月なのでどうかと思いましたが、出しました。

数は30袋なので、とてもじゃないが少なすぎますが、今できる範囲で協力させてもらいました。

どなたの口に入るか分かりませんが、食べていただければ嬉しく思います。

そして、ほんの少しでも元気を送られたら、と願っています。

 


卒業式

2011年03月23日 | 想うこと

今日は、娘の小学校の卒業式でした。

おかげさまで無事卒業することができました。

本来なら私も出席するはずでしたが、娘の一言でしませんでした。

今朝、屋台やわいがあったのですが、私は前もって、卒業式に出席するためやわいには出られない、と言っていました。

それなのにやわいに参加したため、卒業式に出るんじゃなかったの、と訊かれました。

そこで、「娘に出るな、って言われたんだよ」、と答えたところ、皆からえらくうけました。

中に一人、「それは、お父さんまで出席されると、娘は感極まって泣いてしまうから、それが嫌で、出席するな、て言ったんじゃない」、と言ってくれた人がいました。

おお、良いこと言うな~、と感心していたら、その人は続けて、「そうでも思わないと辛いでしょう」と話されました。

・・・それまでは辛くなかったんですがね・・・。

ラジオを聴いていると、流れてくるどんな音楽でも、心に響いてしまいます。

単に失恋の辛さを歌った曲でも、すごく深い気がしてしまいます。

被災された方に元気を送るためにも、たぶん、春の選抜甲子園は開催されたと思います。

選手宣誓をされた選手、素晴らしかったと思います。

普段とは違った宣誓になったわけで、プレッシャーもあったんじゃないでしょうか。

少しでも元気を。

 

 

 

 

 


寅さん、力

2011年03月21日 | 想うこと

朝日新聞に、山田洋次監督のコメントが載っていました。

阪神大震災の後、山田洋次監督は長田地区で映画を撮りました。

本人は最初断ったそうですが、焼け出された人たちから、「寅さんに来てほしい」という声が上がり、応えたそうです。

長田の人たちが口々に言われたのは、「私たちが今ほしいのは、同情ではない。頑張れという応援でも、しっかりしろという叱咤でもありません。そばにいて一緒に泣いてくれる、そして時々おもしろいことを言って笑わせてくれる、そういう人です。だから寅さんに来てほしいのです」

寅さんはもういません。

一緒に泣いて時々おもしろいことを言ってくれる人・・・

一緒に泣ける人は多いでしょう。

ただじっと話を聞き続けること。

そこでおもしろいことを言うっていうのは、なかなかできないでしょう。

だけど、この話を読んで、私の中では、少し霧が晴れた気がします。

 

 

 


品格

2011年03月20日 | 想うこと

何を書いても言っても空しさがつきまとってきます。

笑いを忘れてしまったような気もします。

今は笑うどころでないでしょう、ということもありますが、震災前と明らかに心のありようが変わった気がします。

被災された方のことを思うと、なにをセンチなことにこだわっているのだと情けなくなりますが、確かなのです。

その反面、原発の問題を含め、色んなことを試されていて、必死に手探りで復興に向けて動いていると実感もあります。

福島から必死に逃げてきた家族が名古屋駅に降りて、あまりにも平穏で拍子抜けしてしまった、という記事が載っていました。

確かにこちらは震災の被害はそれほどありません。

ですが、誰もが心を痛めています。

それは事実です。

被災地では、救援物資の奪い合いや略奪行為は行われていません。

日本全土に助け合いの精神はあります。

自分の心のありようが今いちよく分からないのですが、助け合いの精神は確かにあるものだと信じられます。

支え合って頑張りましょう。

 

 

 


現実

2011年03月19日 | 想うこと

本屋さんへ入って本を眺めていても、なぜだか虚しく思えます。

知りたいことが確かにあるのに何を知りたいのかよく分かっていなく、本棚を前にただ呆然としてしまいます。

現実は厳しい局面を迎えています。

福島第一原発では、決死の注水作業が続いています。

原発で働いている作業員、自衛隊員、消防庁の消防士、関連会社の社員、の皆さんの決死の作業です。

頭が下がります。

言葉が虚しいですが、頑張ってください、としか言えません。

未曾有の大災害に見舞われて、放射能汚染の恐怖にさらされているのが、現在の日本の状況です。

現実です。