高校野球岐阜県大会、土岐商が県岐商を破って優勝しました。
夏の甲子園出場です。
昨年の夏は県岐商がベスト4、今年の春は大垣日大がベスト4と、岐阜県勢が甲子園で活躍していますからプレッシャーがかかるでしょうが、ぜひ勝ち進んでほしいものです。
打てるチームですから、期待できるでしょう。
実は、今日の決勝戦より、昨日の準決勝試合の方が面白かったです。
なんと言っても最高のパフォーマンスを披露したのは、NHKの解説者でしょう。
のっけから、アナウンサーが、「松田君はどういう投手でしょうか?」、と聞いてきたところ・・・
解説者、「私は、この投手のことをよく知らないですね~」、と答えました。
正直者です。
県岐商のエースを知らない人が、NHKの解説席についたわけです。
その後試合中も、ぼそぼそとした声で、解説者というよりも一視聴者としてつぶやき続け、たまにまともな答えをするときは・・・
「ここで打ち取ったら、アウトでしょう」
と、絶対的自信を持って話されました
・・・楽しませてもらいました。
試合の方ですが、9回の大垣日大の攻撃が決定的となりました。
前の攻撃で代打を出した関係で、県岐商はピッチャーを替えました。
替えられたピッチャーにすれば、厳しかったと思います。
いきなりヒットを打たれ、次の打者に死球を与えてしまいました。
それも2ストライク追い込んでからです。
結果、ノーアウト1塁2塁、です。
攻撃側としては、定石はバントですね。
しかないと思っていたのですが・・・
阪口監督、ヒットエンドランを指示しました。
ファーストの守備を見てとのことです。
投球が外角へ大きく逸れ、空振りになり、セカンドランナーがサードで刺されました。
その時、ファーストランナーはセカンドへ行くことができませんでした。
これが大きく響くわけですが・・・
あの場面で、よくバッテリーが投球を外したものだと感心していましたけれど、話を聞くと、キャッチャーは外角へ投げるようサインを出したそうです。
外す玉ではなく、ストライクを投げるはずが大きく外れてしまった、というわけです。
あのときのピッチャーは一杯一杯だったでしょうから、うまく投げることができなかったかもしれません。
が、それが、結果エンドランを防いだわけです。
わからないものです、特に高校野球は・・・。
息詰まる投手戦の結末は、このようなかたちで終わりました。
ツキがあった県岐商も、今日の決勝戦では敗れました。
勝ったチームは負けたチームの色々な想いを抱え闘うわけです。
土岐商の、甲子園での健闘を祈ります。