戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

かいせつ

2010年07月26日 | 想うこと

高校野球岐阜県大会、土岐商が県岐商を破って優勝しました。

夏の甲子園出場です。

昨年の夏は県岐商がベスト4、今年の春は大垣日大がベスト4と、岐阜県勢が甲子園で活躍していますからプレッシャーがかかるでしょうが、ぜひ勝ち進んでほしいものです。

打てるチームですから、期待できるでしょう。

実は、今日の決勝戦より、昨日の準決勝試合の方が面白かったです。

なんと言っても最高のパフォーマンスを披露したのは、NHKの解説者でしょう。

のっけから、アナウンサーが、「松田君はどういう投手でしょうか?」、と聞いてきたところ・・・

解説者、「私は、この投手のことをよく知らないですね~」、と答えました。

正直者です。

県岐商のエースを知らない人が、NHKの解説席についたわけです。

その後試合中も、ぼそぼそとした声で、解説者というよりも一視聴者としてつぶやき続け、たまにまともな答えをするときは・・・

「ここで打ち取ったら、アウトでしょう」

と、絶対的自信を持って話されました

・・・楽しませてもらいました。

試合の方ですが、9回の大垣日大の攻撃が決定的となりました。

前の攻撃で代打を出した関係で、県岐商はピッチャーを替えました。

替えられたピッチャーにすれば、厳しかったと思います。

いきなりヒットを打たれ、次の打者に死球を与えてしまいました。

それも2ストライク追い込んでからです。

結果、ノーアウト1塁2塁、です。

攻撃側としては、定石はバントですね。

しかないと思っていたのですが・・・

阪口監督、ヒットエンドランを指示しました。

ファーストの守備を見てとのことです。

投球が外角へ大きく逸れ、空振りになり、セカンドランナーがサードで刺されました。

その時、ファーストランナーはセカンドへ行くことができませんでした。

これが大きく響くわけですが・・・

あの場面で、よくバッテリーが投球を外したものだと感心していましたけれど、話を聞くと、キャッチャーは外角へ投げるようサインを出したそうです。

外す玉ではなく、ストライクを投げるはずが大きく外れてしまった、というわけです。

あのときのピッチャーは一杯一杯だったでしょうから、うまく投げることができなかったかもしれません。

が、それが、結果エンドランを防いだわけです。

わからないものです、特に高校野球は・・・。

息詰まる投手戦の結末は、このようなかたちで終わりました。

ツキがあった県岐商も、今日の決勝戦では敗れました。

勝ったチームは負けたチームの色々な想いを抱え闘うわけです。

土岐商の、甲子園での健闘を祈ります。