戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

あつい、おもい

2010年07月21日 | 想うこと

観戦してきました。

飛騨高山高校 対 帝京可児高校の試合です。

大垣北公園球場です。

中学野球で一度応援しに行ったことがあります。

アピタに車を駐車し、内緒ですが、といって、皆さんそうしていますが、見させていただきました。

風が入ってくるため、それほど辛い観戦ではありませんでしたが、球児たちにはきつい暑さに違いありません。

1-2の接戦まま、9回まで来ました。

スコアーは僅差ですが、正直、押されっぱなしの展開でした。

強打の帝京ですから、二桁安打されていました。

こちらは2安打しかできていません。

ただ、試合の展開として、帝京の2点目のスクイズは、防げたかもしれませんし、8回裏2アウト2塁で出たライト前ヒットでのゴーサイン、?、はありました。

9回表でタイムリーを打たれ2点差になって、エースが押さえきれない涙を流してしまいました。

自分のふがいなさ? ナイン、チームへの思い、色々なものが溢れてきたのでしょう・・・。

その涙を抑えながらの投球でした。

暑さ対策のため、なんせ涼しい飛騨の球児たちですから、暖かくなってもジャンパーを着てプレーしたり、晴れてても、ハウスの中で投球練習したり、辛い練習に耐えてきたのです。

負ければ、それで終わりです。

もう二度と、高校野球をすることはできません。

ピッチャーというものは辛いものです。

仲間の思いを抱えながら投げなければなりません。

打たれても、締めるために投げ続けなければなりません。

自分の抑えきれない感情を抱えたまま・・・。

現実はもっとシビアーなものです。

棒玉になれば面白いように打たれるでしょう。

討ち取ったと思えたピッチャーゴロも、マウンドに当たって、非情にもセンター前に転がります。

それに耐えながら、投げ続け、押さえました。

よく投げきりました。

守っているナインも、笑顔のまま、励まし続けました。

ベンチにいる者たちだって、応援席にいるものたちだって、声をからして応援しました。

応援、観戦している者たちに、強い感動を与えました。

私も、胸がいっぱいになってしまいました。

飛騨高山高校3年生の熱い夏は終わりました。

この想いが後輩たちに伝わってくれれば嬉しい、と思えた観戦でした。