昨日、岐阜市へ行ってきました。
岐阜市歴史博物館と岐阜県美術館へ行きました。
はじめに、岐阜市歴史博物館です。
金華山麓、岐阜公園内にあります。
まあ賑わっていること……岐阜公園ですけれど、土曜日ということもあり、家族連れで賑わっているのですが、面白いことに、県外から訪れている方も多いんですよね。
というのは、午前11時ころ、第一駐車場というところへ、10分ほど待って車を駐車したのですが、車を見てみると、四分の一は他県のナンバーでした。
なんで? ということですが、賑わっているのは高山だけでなかったんですね。
ただし、高山のように外人さんが目立つということはなかったです。
さて、博物館ですが、つなぐ、というテーマで、岐阜、美濃へ訪れた過去の著名人の足跡などが展示されていました。
お目当ては、雪舟の絵を模写した、狩野派の大家の絵を見ることだったのですが……まあ、そんなものか、というところでした。
後は……個人的には、芭蕉の直筆であろう書を見られたくらいですかね、なんせ、「奥の細道」は、わたし二度通読しております。
お昼食は、岐阜公園内案内所の中にあった食堂で、かき揚げうどん、を頂き、700円でしたが、これが意外に、と言ったら失礼ですが、美味しかったです。
続きまして、行ってきました岐阜県美術館、鳴り物入りで特別展示しております、「オディロン ルドン展」+「山本芳翠展」鑑賞です。
二つ合わせて入場料は2000円です。
最初に、ルドン展……まあ、線画、版画というのでしょうか、石版画、などですね……暗い……長い……その当時の時代の雰囲気なのでしょうか……
退廃的かな? なんとも深く落ち込んでいくような、感じがありまして、鑑賞しているうちに、暗い気持ちになっていったんですよね。
シリーズもの、それは、詩とか物語の挿絵なのでしょうが、最後にキリストの復活をテーマにした絵があるのですが、それさえも、希望に縋りついているような感じがあり、なんとも、カタルシスを得ないまま鑑賞を終えた気がします。
パステル画や油絵などで、鮮やかな絵もあったのですが、どうなんでしょう、好きな人はたまらない、となるのでしょう。
象徴的に描かれている、目、がとても強い印象を与え、後の画家たちに影響を与えただろうな、というのは想像されました。
さて……山本芳翠です。
圧巻でした。その多作に。
よくこれだけ描けれたものだと、まずは、感服いたしました。
56歳という短すぎる生涯に、大作も多く、よく描けたものだと。
スタイルも、写実的にとても優れたものから漫画チックなものまであり、何々派と分類されない、自由な画風を持っていらっしゃったのではないかと。
また、カメラマンのいない時代、戦場、災害を描く、という使命ももっていらっしゃって、日清、日露戦争など、細かく描いていらっしゃいます。
それも決してプロパガンダとして描くのではなく、たとえば、日本兵が中国人をあきらかに虐めている、という風にとらえられる場面が描かれた絵もあり、そこは画家の矜持というか、感じられました。
色鮮やかな風景画も多く、ジャンルにこだわらず、描かれているのですね。
56際ですからね、よくこれだけ描けたものだと、思いました。
絵画については、わたし知識が乏しく、ひょっとすると、見当違いなことを書いてしまったかもしれませんが、あくまでも、個人的に感じたことなので、間違っていたら、ごめんなさい、です。
以上、絵を見てきた、でした。