信じられない話ですが、というのは私個人の思いで、諦めていたのですが、緑亀のズブが戻って来ました。
現在、水槽で寝ているズブ。
五日ぶりです。
といって、さすがに自分で戻って来たわけではないです。
今日の市民時報に、『亀を捜しています』、という記事を載せてもらいました。
すると、さっそく夜に電話がありまして、江名子川に亀がいるのですがお宅のでは、と。
見ていますので来てください、と連絡されたのです。
すぐに飛んで行きました。
縄手橋の上に、子供連れの家族がいまして、橋の上から川に向けてライトを照らしていてくださいました。
見ると、川の中に、岸の近くですが、たたずんでいる亀がいます。
さっそく岸に下りまして、といって崖を下りられないのでしばらく下に走って階段を下りたのですが‥‥
通報してくださいました、家族連れのお父さんが、こちらは若い男の人ですけれど、橋から石垣を下りて、川から亀をすくいあげてくれたのです。
そして、「間違いありませんか?」と、私に亀を手渡しました。
多少泥で甲羅が汚れていましたが、間違いなく、うちで飼っていた『ズブ』でした。
その家族の奥さんがバケツにロープをつけて橋から下ろしてくださいました。
そのバケツにズブを容れて橋の上まで上げてくれました。
妻がズブを受けとり、家族の方に感謝の言葉を述べています。
聞くところによりますと、小学生の娘さんが何日か前に発見したそうです。
どこの亀だろうと、心配していたところ、今日の市民時報を見て連絡してくれたのです。
その娘さん、よほど心配していたのか、私がズブを渡され、「間違いないです」、と言った途端、橋の上で泣き出しました。
号泣しているのです。
隣に立っていたお母さんが、「あんたが泣くことないに」と、呆れながらも笑っていましたが‥‥。
それを見て、私もウルッときてしまいました。
ズブが戻って来てくれたことよりも、もちろん戻って来てくれて嬉しいですが、その家族の方の気持がとても嬉しかったのです。
特に、女の子の、泣くほど喜んでくれた気持が。
しみじみ、戻って来てくれて良かったと、感謝しています。
ズブも、川岸にしがみついていたのですね、雨が降らなくて良かったです。
通報してくださって、私たちが到着するまで見まもってくださいました家族の方には、ほんとうに感謝しています。
ありがとうございました。
本当に良かったです。