今年一年振り返って、どういう年であったか、というと……
紛れもなく、コロナに振り回された年でした、となります。
コロナ禍、という言葉が何を行うにも頭に付いています。
コロナによる禍いの基で生活をしているということです。
経済が収縮し、生活範囲が狭まり、窮屈な思いを抱きつつ生きているわけです。
そんな一年でした。
二月まではそれまでの生活が出来ていましたが、三月から変わったのです。
まるで戦時下のような生活になりました。
といって、戦争を知りませんが。
ある意味、生活における色々な価値観が変わる時でもあるのかもしれません。
在宅勤務の奨励もその一つでしょう。
実感として、変換期にいるのだというのがあります。
数年前、ネットで話題になったのに、現ローマ法王が、クリスマスを祝うのは今年で最後になるかもしれません、と仰いました。
本当にそんなことを言ったのか、ネット上でのデマなのかもしれませんが、流れました。
陰謀論的には、第三次世界大戦が始まるのを預言したのかも、と言われていましたが、なんと、今年、2020年のクリスマスは、まともに祝うことができませんでした。
ヨーロッパの話ですけれど、日本人はあまり関係ないからですが、本場ヨーロッパでは、昨年までのようにクリスマスを祝うことができなかったのです。
翻ってみれば、ここ日本でも、各種の祭り、それは古来から連綿と続いていたイベントですが、今年はことごとく中止に追い込まれました。
それは今年だけのことなのでしょうか。
問題とするのは、クリスマスにしても、祭りにしても、遣らなかったら遣らないで済んでしまうということです。
コロナは、世界中の風習を壊しにかかっている、と言えるかもしれません。
風習を復活させるのは、けっこうしんどいものです。
情熱がいるのです。
とするならば、その人類の情熱さえ奪う禍いかもしれません。
そんななかだからこそなのか、『鬼滅の刃』が大ヒットしたのかもしれません。
ネット配信された26話全部観ましたが、主人公のまっすぐさ、努力に努力を重ねる姿は、清々しくさえあります。
それが受けているのだろうと感じられます、特に若い人達に。
こんな時代だから、これは『天気の子』を観たときにも感じられたことですが、こんな世の中にしたのは大人たちです。
私を含め、大人たちにはこの世界を変える力はありません。
若い人達の中に、控えめではありますが、こんな世の中を打破する予兆が芽生えているのではないでしょうか。