戸惑い八景

見たり聞いたりしたモノを独自に味つけしました。
飛騨の高山から発信しています。

かいせつ

2010年07月22日 | 想うこと

エースが泣きながら投球していた、と私は見ていたのですが・・・

息子に言わせると、ピンチでも笑顔で投げていた、ということでした。

息子の方が近くで見ていますから、たぶん、そういうことだったのでしょう。

となると・・・私の見ていたのは何だったのでしょうか・・・?

試合を目撃しながら、勝手にストーリーを作っていたのでしょうか・・・?

考えてみると、二度と高校野球はできない、と書いてしまいましたが、それも大人の感傷です。

どういうことかというと、高校生たちには、広大な未来が待っています。

目の前に途方もない将来があるのです。

大きな期待と不安、それ以上の希望が胸にあります。

その彼らからすれば、感傷に浸っている暇はありません。

感傷に溺れるのは、過去しかない我ら大人です。

すごく悔しい、という想いは強いでしょう。

それも、ダーと涙を流せば、スーと消えて、次へのステップに変えられるでしょう。

それが若さです。

もちろん、遣り切った、という自覚がなければならないでしょうが。

勝手にストーリーを作り、現実に重ね合わせて見ていた私の目でも、試合が終わり、ベンチ前で選手たちが抱き合って泣いていたのは、しっかり見えました。

なんの解説なしに・・・。