うちの飼い猫”パリ”が、訪れてくるよその猫と喧嘩をしています。
パリが唸っているだけなのかと思っていたら、怪我もするようになりました。
耳を囓られたり、お腹をたぶん噛まれたのでしょう、すこし禿げていたりしました。
おまけは、名前付きの首輪を取られ、それも二回取られてしまったことです。
そこで仕方なく、一番最初に買った、名前もすり切れてしまった古い首輪をさせました。
とても不名誉なことです。
ですが、大怪我をするよりいいかな、と思っていたら、一昨日、後ろ足の指が囓られていて、肉が少しそげ、血を流しているのを発見しました。
けっこう激しく喧嘩したようです。
というか一方的にやられたのでしょう。
なんせパリは小さい猫なので、とても適うわけはないと思うのですが、パリの前足の爪に相手の猫の毛がついているので、少しは反撃できたのかとも思っています。
家族で、パリに、「適うわけないから、危なくなったら逃げてくるのよ」、と説得しました。
それは、決して臆病なことではないのだと、諭して聴かせました。
それを聴いたパリ、昨日の昼、裏屋根から、よその猫のいる家の方へ、伝っていきました。
わざわざ喧嘩をしにいかなくても、と心配しておりましたら、すぐに戻ってきました。
と、そのパリ、走って戻ってきたのですが、口に何やら銜えているのです。
それが何かと見てみると、なんと、取られた首輪を銜えて帰ってきたのです。
首輪を取り返してきたというわけです。
なんと勇気ある行動でしょう。
もちろん、褒めてやりました。
そして取り返してきた新しい首輪をさせました。
パリにとってそれは、勲章です。
勇気の徴なのです。